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初の青学大系属校推薦進学者に聞く! 進路を決めるまでと母校の魅力?20201214

inter-edu's eye

2019年に青山学院大学(以下、青学大)の系属校となった青山学院大学系属浦和ルーテル学院中学校・高等学校(以下、ルーテル)。今年は初の系属校推薦進学者が誕生しました。進学を決めるまでの道のりや在校時の学校生活とその魅力について、卒業生3人と恩師の先生からそれぞれお話をうかがいました。

「まるで家族のよう」卒業生が振り返る母校の魅力

吉田さん・加藤くん・宮崎さん

小学校からのルーテル生である卒業生の3人。
2020年4月に青学大に入学した大学1年生です。

まずは青学大へ進学しようと思ったきっかけと、大学卒業後の進路について聞かせてください。

宮崎さん

宮崎さん

最初は法学部希望だったんです。ただあるとき担任の先生に「あなたは英語の教師に向いているんじゃない?」と言われ、そこから自分でも先生になりたい気持ちがふくらんで英語の道を目指すようになりました。青学大を志望したのは系属校になったことに加え、「英語の青山学院大学」といわれるくらい英語に強い大学だからです。卒業後は英語教師を目指しています。

吉田さん

私は心理分野に興味はあっても、趣味に留めるつもりでした。しかし担任の先生から「やりたいことをやるべきじゃないかな」と後押しをもらったことで学びたい気持ちが固まり、系属校で心理学科もある青学大に興味を持ちました。卒業後は大学院へ進学して心理の専門資格を取るか就職するか、まだ迷い中です。

加藤くん

僕はセンター試験の形式が変わる節目の年だったこと、先生や先輩から大学受験のレベルが上がっていると聞いていたところへ、幸い青学大の系属校推薦の基準を満たしていると知り志望しました。就職の選択肢が広がる法学部に在籍し、卒業後は公務員を志望しています。

在学中はどんな活動をしていましたか?

聖歌隊

宮崎さん

礼拝堂での伴奏者のほか聖歌隊の隊長を務めるなど、奉仕活動を積極的に行っていました。
この学校はすごくアットホームで、どこに所属しても家族のような関係になれるんです。

吉田さん

私は生徒会に所属して、礼拝ではお祈りや聖書の朗読などを行っていました。生徒会が中心で行うシオン会行事(スポーツ大会)は準備が大変でしたが、お互いの仲がよいので放課後の活動もむしろ楽しかったですね。

加藤くん

僕はスクールフェアという文化祭の副実行委員長を務めました。先生や保護者と話し合いながら文化祭を成功させたことで、社会でも役に立つスキルが身についたように思います。

一貫校という環境の中で、後輩との関係はどのような感じでしたか?

吉田さん

吉田さん

在学中はもちろん今でも後輩と連絡を取り合っていて、先日も進路相談に乗ったばかりです。

宮崎さん

聖歌隊の隊長だったので、後輩の面倒を見ることはよくありました。進路の決め方や塾の選び方、部活動の相談などが多かったですね。先輩後輩というよりも姉と妹のような感じでした。

加藤くん

僕の場合は妹が通っていた初等部の児童がとてもなついてくれていました。小中高一貫で校舎内でも他学年と顔を合わせる機会が多いので、年齢差も気にならないのだと思います。

ルーテルの魅力はどんなところでしょうか?

加藤くん

吉田さん

上下も横も本当に仲がよいところです。後輩から頼られたり自分も先輩に相談したり。私の場合、小1からずっと面倒をみてくれた先輩もいました。一貫校ならではの魅力だと思います。

宮崎さん

仲のよさは少人数だからというのもあるかもしれないですね。先生方とも距離が近くていつでも気軽に相談できます。さらにアメリカ研修や留学、英語スピーチコンテストなど英語が身につく機会がとても充実しています。

加藤くん

特に英語のリスニングは他校と比べてもレベルが高いと思います。また、大学で外国人の先生と会話をする授業があったときに他のみんなが消極的なので驚いたのですが、自分は自然に会話をすることができました。それも、ルーテルには外国人の先生と気軽に話せる環境が日常的にあったからだと思います。

受験生へのメッセージ

宮崎さん

宮崎さん

少人数で互いを認め合える人間関係が築け、人間的にも成長できる場であると思うので、ぜひ来てもらえたらと思います。

吉田さん

吉田さん

卒業した身として、頑張って入る価値は必ずある学校だと思います。

加藤くん

加藤くん

一貫校の団結力、家族のようなあたたかさを日常的に感じられる学校です。
ぜひ頑張って勉強して、ルーテルに来てください。

対話を大切に学校全体で成長を見守る手厚い指導

生徒だけでなく、先生ともいつでも気軽に話せる環境が当たり前、というその環境は、先生達のどんな指導から生まれているのでしょうか? 今回の卒業生達の恩師であり、ルーテルの中高等部の教頭である増田諭先生にもうかがいました。

生徒達の成長を見守ってきた先生からも、ルーテルの魅力についてお聞かせください。

授業のようす

増田先生

生徒一人ひとりと向き合うスタイルがこの学校にはあります。今どういう状況なのか、何に悩んでいるかを引き出すにはまず信頼関係がないといけませんよね。そのため私達は普段から生徒との会話も大事にしていますし、たくさん対話することを心がけています。担任だけでなく各教科の先生も含めて「みんな担任」という意識、つまり学校全体で生徒達の成長を後押しするわけです。
系属校になってもこれまでの学院の伝統や良さは大切にしていきます。少人数による教科学習で生徒一人ひとりの学習状況を的確に把握し、学力伸長をサポートしていきます。また何度も行う担任との二者面談や保護者を含めた三者面談で現状把握と課題の共有、進路に向けた意識の向上を目指します。こうした取り組みは毎年90%前後におよぶ現役大学進学率の高さに結実していると考えています。

生徒たち

一方、近年の進学分野の系統としては医歯薬看護系が増加しています。このことは、生徒の割合が男子に比べやや女子が多いこともありますが、自分に与えられた才能を周りの人々のために活かしていきたいと考える生徒が増えているとも言えます。これはとてもうれしいことです。
生徒一人ひとりがルーテルでのいろいろな経験を通して大きく成長し、自らの志望と使命の達成を実現してほしいと思います。

最後に受験生の保護者へ向けてメッセージをお願いします。

増田先生

お子さまが十分に力を発揮するにはまずはご家庭での安心があります。ですから何よりもご家族の皆さまのご健康を心からお祈りいたします。そして心身ともに大きく成長する中高6年間を見据えて、「こんな目標をルーテルで実現したい!」というビジョンをもってお子さまが学習に打ち込める環境を整えていただきたいですね。聖書にこんな言葉があります。「涙と共に種を蒔く人は喜びの歌と共に刈り入れる。種の袋を背負い、泣きながら出て行った人は束ねた穂を背負い、喜びの歌をうたいながら帰ってくる。」受験に向けて頑張るお子さまを前に、何がお子さまにとってよりよいのかを考え悩む日々と存じます。どうかお子さまとともに今できることを大切に、それを続けることをご家族皆さまで取り組んでください。

2021年度 中学校入試情報

1回入試

試験日

2021年1月10日(日) 8:30~12:30

試験内容

4科型/英検利用型

願書受付(Web出願)

2020年12月21日(月)10:00~
2021年1月7日(木)12:00

2回入試

試験日

2021年1月12日(火) 8:30~12:30

試験内容

4科型/英検利用型

願書受付(Web出願)

2020年12月21日(月)10:00~
2021年1月11日(月)12:00

3回入試

試験日

2021年2月1日(月) 8:30~12:30

試験内容

4科型/英検利用型

願書受付(Web出願)

2020年12月21日(月)10:00~
2021年1月28日(木)12:00

企画・編集:インターエデュ・ドットコム
提供・取材協力:浦和ルーテル学院中学校・高等学校