好きなことをもっと学ぶ! 高校ゼミ制度スタート

好きなことをもっと学ぶ! 高校ゼミ制度スタート

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カリキュラムを改訂し、高校の通常授業の中で「ゼミ制度」をスタートさせた瀧野川女子学園中学高等学校(以下、瀧野川女子)。文系なら2年次から好きな講座を選んで学ぶことができます。副校長の山口龍介先生と、講座を担当する先生方に今年度から始まったゼミ制度について語っていただきました。

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ゼミ制度が生徒の幅広い進路をサポート

瀧野川女子のゼミには、各教科に関わる35の講座があります。ゼミ制度の狙いや、開始までの経緯について山口先生にうかがいます。

山口先生
副校長の山口龍介先生

インターエデュ(以下、エデュ):ゼミ制度を始めたきっかけは何ですか。

山口先生:本校の卒業生は、口を揃えて「瀧野川女子の先生は個性が強い」と言います。確かにどの教員も高度な専門知識や多様な特技を持っているんですよね。このため、授業という枠を取っ払って教員の知識や技能を活かせる環境を用意したら面白いのではないかと考え、ゼミ制度を始めました。

講座一例
講座一例

エデュ:ゼミ制度の狙いは何でしょう。

山口先生:知識の活用です。学びの本質は自らが得た知識を使うことにあり、そこに面白さがあります。でも指導要領に沿った授業では実践する機会がほとんどありません。本校では、テクノロジーを駆使して効率よく学ぶことで時間を捻出でき、通常の授業枠に知識を活用する場、つまりゼミを組み込むことができました。
また、専門性の高い内容や大学入試改革に対応した内容を取り扱うことで、生徒一人ひとりの希望進路や学習進度に沿った選択ができるようになります。これからの大学受験は一般的な科目で高得点を取ることより、各々が自身の専門分野に向けて何を準備してきたかが問われるようになります。たとえば、美術部員が美術系の講座を選択することで、生徒はより腕を磨くことができる。“好きなことに思いっきり挑戦しよう”という本校のモットーの実現にもつながります。ゼミ制度は生徒にとっても、受け入れる大学にとっても、有益なものとなり得るでしょう。

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生徒の熱量がすごい!~先生インタビュー~

各講座では、どのような内容の学びをしているのでしょうか。先生方にうかがいます。

坂本先生、山下先生、石川先生
左から数学科の坂本先生、社会科の山下先生、美術科の石川先生。

エデュ:ご担当の講座と、その内容を教えてください。

石川先生:「油彩画」、「総合‐アート表現」、高2と高3の「デッサン」の4講座を担当しています。油彩画では制作に時間がかかる油絵をじっくり描き、アート表現では絵画に限らない多様な表現活動を追求します。物を作るための基礎となるデッサンでは、活動を通して物を捉える眼を鍛えます。

石川先生
「好きなことに時間を割こうという学校の姿勢に賛同しています」(石川先生)

坂本先生:「理系数学ゼミ」です。国公立大の医学部を目指す子は過去問を持ってくるなど、生徒がやりたいことを持ち込んで、分からないことがあればサポートします。授業では教員が一方的に教える時間が長くなりますが、講座では極力生徒に考えてもらいます。理系進学を目指す生徒には考える姿勢を養ってほしいので、分からない場合でも解答をそのまま伝えることは避けますね。

山下先生:現代社会で問題になっている課題を扱う「時事問題研究」です。たとえば選挙なら、投票率が下がっている現状を知り、どうしたら投票率を上げられるか考え、最終的には自分の考えをレポートにまとめます。ニュースを見る視点を養うため、基本的な知識だけでなく、新しい知識も確認しながら進めています。

エデュ:生徒の反応はいかがですか。

山下先生:講座では“覚えること”より“理解を深めること”に重点を置いています。授業と違って定期テストがない分、生徒はリラックスして純粋に学びに取り組んでいるなと感じます。

石川先生:各分野を好きな子が集まって、いい表情をして取り組んでいるので、こちらも熱が入ります。

坂本先生:そうですね。生徒の熱量は通常の授業とは比較になりません。だからこちらも楽しいです。

坂本先生
「講座を受け持って、教えることがより楽しくなりました」(坂本先生)

エデュ:今後、取り入れたい学びはありますか。

坂本先生:もし、2学期のうちに生徒の進学が決まったら、大学の数学を先取りして教えたいと思っています。また、私が大学で専攻していたトポロジ―(位相幾何学)も取り入れてみたいですね。

山下先生:自分自身の考えを持っている生徒が多いので、討論や意見交換をしてみたいですね。今はじっくり考えて意見を述べているので、相手の意見を受けてすぐレスポンスできる瞬発力や積極性を養えたらと思います。

山下先生
専門は日本史の山下先生。「時事問題について、自分自身も勉強し直すつもりでゼミの準備をしました」

エデュ:受験生へのメッセージをお願いします。

石川先生:瀧野川女子は生徒の期待に応えて好きなことを存分にやらせてくれる学校です。無限の可能性や内側に秘めたものを引き出したい子は、ぜひ来てください。私たち教員が一丸となってサポートします。

瀧野川女子ってどんな学校? ≫

編集者から見たポイント

生徒はもちろん、ゼミを担当する先生も意欲的に取り組んでいる様子が伝わりました。山口先生は「本校では、高校入試の評価基準を主要5教科から9教科に変更します。芸術科目を一生懸命頑張った子だって間違いなく優秀ですから。中学受験でも図工など4科以外の成績を見るようにしたいくらいです。突き詰めたいものを持った子は、ぜひ本校に来て、好きなことに打ち込んでほしいですね」と語ります。ゼミの導入により、進学の幅がさらに広がっていくと感じました。

生徒の進路 ≫

イベント日程

校内イベント

イベント名 日時 対象
学校説明会&個別相談会 2020年9月5日(土)
13:30~15:30
小学4年~6年生
あかつき祭(文化祭) 2020年9月26日(土)、27日(日) 小学4年~中学3年生

外部イベント

イベント名 日時 会場
親と子の私立・都立中学高校受験相談会 2020年10月4日(日)
11:00〜16:30
オンライン
第20回 中・高進学相談会入試ファースト越谷 2020年10月10日(土)
12:00〜16:00
越谷サンシティホール
第20回 中・高進学相談会入試ファースト春日部 2020年10月24日(土)
12:00〜16:00
春日部ふれあいキューブ
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