生徒がYouTuber!? “黒板の無い教室”が生んだ発信力

生徒がYouTuber!? “黒板の無い教室”が生んだ発信力

inter-edu’s eye

瀧野川女子学園中学高等学校(以下、瀧野川女子)の公認動画サークル「たきtube」をご存知ですか? “黒板の無い教室”などで学習を効率よく、かつ授業のバリエーションは豊かなものにしている同校で、今年4月、生徒による動画配信チャンネル「たきtube」が誕生しました。そこで今回は、たきtubeの撮影現場に潜入。メンバーによる活動紹介や、先生方へのインタビューを交えながら、ICT教育の先端を行く瀧野川女子の教育のねらいを紐解きます。

学校公式サイトへ ≫

ごきげんよう! 「たきtube」です!

まずは、自己紹介をしていただきましょう。

ポーズをとる「たきtube」メンバーのみなさん

<生徒からの寄稿文>

ごきげんよう! 「たきtube」です!
私たち「たきtube」はYouTubeに動画を投稿する学校公認のサークルです。
自分たちで企画をし、撮影し、動画編集を行っています。

動画の内容は、「食堂のカフェメニューをすべて食べてみた」「スイカ割り」「ポーズを考える」などで、自分たちがやりたいことを自由に形にしてYouTubeに投稿しています。

スイカ割りのようす
スイカ割りをしたらまさかの展開に!
カフェメニューを食べる「たきtube」メンバーのみなさん
カフェメニューを全て食べてみた

初投稿から1か月で登録者数が100名を超え、1つの動画で1000再生を超えたときは、みんなでよろこび合いました。思っていたよりもかなり早かったため、撮影しておいた「チャンネル登録100名を目指します」という動画がお蔵入りになったことは、むしろ嬉しかったです。

人前に出ることが苦手な子も活躍できる理由

私たちの半分くらいは、人やカメラの前で何かをするのが得意なタイプではありません。でもこのサークルでは、明るいところも物静かなところも個性として扱われるので、割と気楽に出演することができます。

本格的な機材を操りながら撮影をする「たきtube」メンバー
撮影をするのも「たきtube」メンバーです。本格的な機材を操りながら、出演者へ立ち位置や姿勢の指示も出していきます。

また、自然であることを大切にしているので、撮影前の打ち合わせは最小限で、台本などもないので、自分たちにも予測不能なことが起きます。
特にこの前撮影した「花火大会を開催する」では、先生には「『花火大会に行く』という動画を作りたい」と話していましたが、自分たちで花火大会を開催することになり、その日のうちに浅草の老舗の花火屋さんに行ってきました。校外での活動は初めてで、店には見たことのない花火がたくさんあったので、楽しかったです。

文化部のページで紹介されています ≫

動画撮影現場に潜入!

生徒たち自身も予測不可能な撮影とは、どのように行われているのでしょうか。撮影風景を見学させてもらうため、放課後の教室を訪ねました。

その日の動画テーマは、数学科の坂本先生と社会科の前田先生へのインタビューでした。生徒は手ぶらで、台本の有無を尋ねると「ありません!」と元気な返答が。本当に台本ナシの撮影だったのです。

インタビューが始まりました。先生方への質問事項は、「特技は?」といったパーソナルなものから、「世界史を楽しむにはどうしたらいい?」という悩み相談も。
「黒板の無い教室での授業で工夫していることは?」という瀧野川女子ならではの鋭い質問には、坂本先生が図形の例を挙げます。
「こうやってフリーハンドでマルを書くと…はい!きれいな円になります。よれよれの横線も…直線に!」
これまで黒板に定規を当てて時間をかけていた工程が短縮できるうえ、正確な図形を使って授業をすることができる。メンバーのインタビューによって、ICTを活かした授業を具体的にイメージすることができました。

数学の坂本先生
数学の坂本先生。手書きの式にハナマルをつけるなど、従来の黒板のような使い方ももちろんできます。
世界史の前田先生
世界史の前田先生。2つの大画面をフル活用! 生徒との対話に合わせて進む授業を再現してくださいました。

一方、前田先生は資料集の例を挙げます。
「画面半分に地図、半分に解説文を映しておけるから、みんなで同じものを見て、考えながら授業を進められます」
地図に書き込みもできるし、テンポよく解説も表示することができる。ICTを活用することで、授業中に生徒が考え、意見を出し合う環境を作り、時間を捻出できることが分かりました。

先生にインタビューした最新動画 ≫

最先端ICTの役割

先頭に立って瀧野川女子のICT化を推進してきた副校長の山口龍介先生は、「女子高生の会話って楽しそうでしょう。それは、いろいろな話題を紐づけて、結び付けて、つなげて話しているからだと思います。本校では、この一見すると関係がなさそうなものを結び付けて、新しいものをつくりだす力を育成しています。先進のICTは、いわばこの連想する力を伸ばしていく触媒。普段の授業でもこの力は鍛えられていますから、台本ナシの撮影が成り立つのです」と解説を。顧問の八幡先生によれば、授業中に生徒から「もうちょっと議論させて!」と言われるのだそう。このことについて山口先生は、「本質はそこです。先生たちは生徒が成長するタイミングに気づいて生徒を伸ばし、導いてくれている。これは創立以来ずっと本校では行われていることですので、得意な先生が多いです」と語ります。

爽やかなブルーに改修された「屋上校庭」
爽やかなブルーに改修された「屋上校庭」。創立百周年に向けて、校舎の改修・改築が進んでいます。
百周年に向けて改修・改築中の校舎 ≫

瀧野川女子だからできる体験

最後に、生徒たちからのメッセージをお届けします。

正直、こんな異常な経験(とてもよい意味で)が学校でできるとは思っていなかったので、日々楽しく充実して撮影に臨めています。今後も「たきtube」は挑戦を続けていきますので、興味を持ってくれた方は、ぜひyoutubeで検索してみてください。
それでは、次は動画でお会いしましょう。ごきげんよう!

「たきtube」メンバーのみなさん
「たきtube」の動画を見る ≫

編集者から見たポイント

今年度の新入生には4Kカメラ搭載の新型iPad Proが配布された瀧野川女子。しかし、学校の狙いは映像作家を養成することではなく、ICTは生徒が創造性と起業家精神を身につけていくためのツールに過ぎませんでした。たきtubeのメンバーは、ICTを活用して自ら行動する楽しさ、発信する醍醐味を知ったようです。

学校公式サイトへ ≫

今後のイベント日程

中高一貫

イベント名 日時 対象
入試チャレンジ&解説会 2019年11月16日(土)
13:30〜
小学6年生
学校説明会 2019年11月30日(土)
11:00〜
小学4〜6年生
学校説明会 2019年12月14日(土)
13:30〜
小学4〜6年生
学校説明会 2020年1月11日(土)
13:30〜
小学4〜6年生
ご予約・詳細はこちらから ≫

高等学校

イベント名 日時 対象
学校説明会 2019年11月16日(土)
13:30〜
中学1〜3年生
夜の学校説明会 2019年11月22日(金)
18:30〜
中学1〜3年生
学校説明会 2019年11月30日(土)
9:00〜・13:00〜
中学1〜3年生
学校説明会 2019年12月7日(土)
13:30〜
中学1〜3年生
個別説明会 2019年12月14日(土)
13:30〜
中学3年生
個別説明会 2019年12月21日(土)
9:30〜
中学3年生
ご予約・詳細はこちらから ≫

その他の連載コンテンツ

第2回生徒が語る「私の好きな瀧野川女子」

少人数ながら充実したICTや海外実習などで生徒一人ひとりのポテンシャルを開花させてきた瀧野川女子学園。今回は生徒のみなさんに「私の好きな瀧野川女子」について語ってもらいました!記事を読む≫

第1回創立100周年へ 瀧野川女子の挑戦

2026年の創立100周年に向けて校舎の大規模改修が進む瀧野川女子学園中学高等学校。好きなことに夢中になることで、目一杯に個性と学力を伸ばす魅力的な教育環境について卒業生、卒業生の保護者、先生のメッセージから探ります。記事を読む≫