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小学校低学年のママ必見 受験でも社会でも求められる「思考力」

inter-edu’s eye

ロシアのウクライナ侵攻、止まらない円安、危惧される台湾有事。先の見えない時代に突入したことを痛感する出来事が世界中で起きています。課題を見つけて解決策を考えることや、他者と協働するためのコミュニケーション力や英語力の必要性から、教育が変化するのは当然のことと言えます。大学入試は知識偏重型から思考力・判断力・表現力や、主体性・多様性・協働性を重視する方向へ変わりました。そこで今回は、小学校低学年のお子さまを持つお父さま・お母さまに向けて、思考力を伸ばす方法を考えてみましょう。

社会で求められる「考える力」

考える児童

学生のうちは学力の高さが大きな評価基準になりますが、社会に出れば評価のポイントや求められる能力は多岐に渡ります。人間力や発想力、判断力や忍耐力、自己管理能力に協調性、専門性に独自性、気遣いなど、挙げていけばきりがないほど。共働き世帯が増え、お父さまもお母さまも社会の荒波にもまれていると、自分で考え、判断する力の必要性を痛感しているのではないでしょうか。
これまでの大学入試は知識偏重型でしたが、思考力・判断力・表現力などを求めるようになるということは、「大学入試対策が、引いては将来必要となる力を伸ばすことにつながる」といえます。

最難関私立中学でも求められる思考力

私立中学で男女トップに君臨する開成、麻布、桜蔭、女子学院。エデュナビの動画記事「合格のすすめ」では、中学受験の専門家が各校の入試を以下のように分析しています。

開成

算数は多様な視点から試行錯誤を繰り返す視野の広さが求められます。国語はさまざまなジャンルから出題され、社会は3分野、理科は4分野から的を絞らせず広く出題。表面的な学習だけでは対応できず、日々の努力の積み重ねと物事を深く考察する姿勢が求められます。「自身に何が足りないのか」という自己分析力の高い生徒が合格を勝ち取っている印象です。

麻布

記述量が多いので、普段から自身の考え方を簡潔にまとめられる表現力を磨いておく必要があります。全体的にリード文や条件の長いものも多く、それぞれの科目における読解力も求められます。高い基礎力をベースに、身につけてきた知識をどのように応用・発展させ、臨機応変に各問題に対応させられるかどうかが求められます。

桜蔭

国語では正確な読解力や、極めて高い思考力・分析力が求められます。算数では途中計算が複雑なものが多く、精密な処理能力が問われます。社会では幅広い知識を活かす思考力、理科では実験や観察結果からの考察力が求められます。桜蔭に入学した受験生は、総じて高い思考分析力を身につけていました。

女子学院

4科ともに時間に対する設問数が多いので、常にスピードが要求されます。国語では要点を素早くつかむ判断力、算数では比を利用し最小限の手数で答える応用力、社会は初見の問題で知識を活かす推察力、理科では特にグラフや表を読み解く分析力が求められます。

こうしてみると、大学だけでなく最難関中学でも考える力を測っていることが分かります。中学受験の勉強もまた、思考力を鍛えることにつながるのです。

思考力・論理力を鍛える受験塾が開催する模試

先生と児童

前述の分析を語ったのは、spec.TOMAS自由が丘校の教務責任者、山内雄介先生です。
spec.TOMASとは、個別指導の進学塾・TOMASのノウハウを集結し、御三家など最難関校に特化した中学受験専門の個別指導塾。集団指導の進学塾の進度より一歩速いカリキュラムで、最難関校受験に必須の思考力・論理力を鍛えることが特長です。

TOMASでは低学年対象の「最難関模試」を実施しています。これは、筑駒・御三家・早慶などを目指す受験生が、小1~4年時点で到達しておきたいレベルを知ることができる公開模試。ひと足早く最難関中学レベルの問題を体験することで、客観的に現段階での学力を把握し、思考力や表現力を伸ばすきっかけにすることを狙いとしています。なお、出題内容はSpec.TOMASのカリキュラムに基づいており、そのカリキュラムは、低学年の段階から自ら考え、自由に思考できるような問題を取り入れています。表現力や思考力を早期から鍛えることで、最難関中学合格につながる本物の学力を身につけることを目的としています。

難関模試の各学年の出題範囲を見てみましょう。

小学1年生

国語25分/算数25分

国語

漢字の書き取り、文の組み立て、かなづかい、助詞、様子を表す言葉、文学的文章の読解

算数

たし算・ひき算・かけ算の計算、規則・整理(マスの数え方、色の塗り分け)、図形(積み木、タイル)、長さの単位換算など

学習する児童

実施日 2022年12月11日(日)

申し込み締切 11月30日(水)13:00

お申し込み締切間近!

小学2年生

国語30分/算数30分

国語

漢字の書き取り、漢字の意味と用法、言葉の仲間分け、対義語、短文作成、文学的文章の読解

算数

四則計算(2桁×1桁、2桁÷1桁までの計算)、単位換算(かさ、長さ)、平面図形(正方形と長方形、三角形)、立体図形(組み立て方、展開図、サイコロ)、表とグラフ、時計と時刻など

実施日 2022年12月11日(日)

申し込み締切 11月30日(水)13:00

お申し込み締切間近!

小学3年生

国語30分/算数30分

国語

漢字の書き取り、ことわざ・慣用句・四字熟語、熟語の組み立て、類義語・対義語、文学的文章の読解、説明的文章の読解

算数

整数の四則混合計算、単位換算、条件整理、規則性、場合の数、平面図形の性質、立体図形の組み立てなど

実施日 2022年11月20日(日)

申し込み締切 11月9日(水)13:00

お申し込み受付終了

小学4年生

国語40分/算数40分

国語

漢字の書き取り、漢字の訓読み、対義語、四字熟語、文学的文章の読解、説明的文章の読解

算数

整数・小数・分数の四則混合計算、約数・倍数、規則性、場合の数、特殊算、複合図形の求積、立体図形の性質・体積・表面積など

学習する児童

実施日 2022年11月20日(日)

申し込み締切 11月9日(水)13:00

お申し込み受付終了

中学受験を考えているご家庭はもちろん、思考力や判断力の育成を重視するご家庭にとっても、お子さまの実力をはかり、刺激を与えるきっかけとなる模試といえます。

素朴な疑問にも対応できる 個別カウンセリング

カウンセリングの様子

この公開模試は受験料が無料であることに加え、試験後に個別カウンセリングがあることが特徴です。よって、受験の専門家と一対一で話すことができます。模試は点数や偏差値だけを見て一喜一憂しがちですが、答案には受験生の個性がにじみ出ます。答案から見えるお子さまの傾向や、伸びしろを感じさせる分野、そして似たタイプのお子さまがどのような学力的成長を遂げたかという事例を語れるのは、多くの受験生を見てきた専門家が成せる業。

ご家庭では気づかなかったお子さまの隠れた才能や意外な一面を知るきっかけになるかもしれません。お父さま・お母さまにとっても、中学受験や日頃の学習方法に関することはもちろん、思考力に関する素朴な疑問を専門家にぶつけられる貴重な機会になることでしょう。

編集後記

Spec.TOMASの公式サイトには、講師からのメッセージとして「最難関を目指す子どもたちに求められている力は自分で考え、やり抜く力です。その力が進学後にも役立つと考え、サポートしています」とあります。“自分で考え、やり抜く力を持つ人物”こそ、お父さま・お母さまの多くが我が子に求める理想像ではないでしょうか。「先行き不透明な時代を逞しく生きるため、受験に挑んで必要な力を身につける」、そんなご家庭が今後増えていくかもしれません。

企画・編集:インターエデュ・ドットコム
提供・取材協力:リソー教育