学年を超えた指導連携「ステージ制」について

学年を超えた指導連携「ステージ制」について

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安田学園中学校・高等学校(以下、安田学園)は2021年、国公立大学・早慶上理ICUへの大学合格者数が過去最多を記録し、グローバル社会での活躍を目指す多くの卒業生を輩出しました。そして今年度、新たな指導体制として学年を超えた連携を行う「ステージ制」が本格始動。先生方へのインタビューを通して、私立中高一貫校ならではの取り組みをご紹介します。

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成長段階に合った学び方で総合的学力を養成する「ステージ制」

中高6年間を3つのステージに区切り、それぞれに目標やテーマを設定した安田学園オリジナルの「ステージ制」。実際に携わっておられる土屋先生と柴沼先生に、お話をうかがいました。

ステージⅠ(中学1年・中学2年)

①基本的な生活習慣が身についている

②家庭学習時間を確保できている

③与えられた課題をきちんとこなすことができる

④人間力の基本的な考えが理解できている

⑤疑問を持ち、自分なりの仮説を立てられる

ステージⅡ(中学3年・高校1年)

①自分の学習状況を客観的に分析できる

②さまざまな身の回りの課題を明確にできる

③課題に対して自分なりの仮説を立て対処できる

④全ての取り組みに対して社会貢献を意識することができる

⑤仮説を検証し、新たな疑問設定と仮説の補強ができる

ステージⅢ(高校2年・高校3年)

①学習の完成度を高める行動ができる

②受験科目に対して徹底した探究を行うことができる

③進路に対して明確な情報収集ができる

④国際交流を通じて国際貢献への意識を持つことができる

エデュ:「ステージ制」導入の目的やメリットについて教えてください。

土屋先生:2014年の男女共学化によって本校の教育体制は大きく変化してきましたが、その次に実現すべき一歩として計画されていたのが「ステージ制」です。端的に言えば、年齢に応じた各ステージごとに、目指すべき学習指導のマイルストーンを明示しました。こうすることで学習への取り組み方が具体的になり、貴重な6年間を漠然と過ごすことがなくなるのが狙いです。指導する側も、生徒の成長度合いに応じた教育のスペシャリストとして、指導力を高められると思います。

主幹・英語科教諭の土屋道明先生
主幹・英語科教諭の土屋道明先生

柴沼先生:かねてより、2年刻みの指導が最適だと考えていました。したがって「ステージ制」の導入は、公立校では実現できない私立中高一貫校の大きな強みになります。高入生であっても、初年度の半分は生活習慣や自己肯定感を高めるためのエッセンスを多分に含んでいるので、心配することはありません。

ステージⅠ主任・数学科教諭の柴沼孝幸先生
ステージⅠ主任・数学科教諭の柴沼孝幸先生

エデュ:各ステージのテーマを実現させるための取り組みを教えてください。

土屋先生:ステージⅠでは、生活指導を通して基礎学力の習得や自己肯定感の醸成を目指しています。そのためにも、勉強だけでは身につかない学びの場となる年間行事には、成功体験につながるような仕掛けが用意されています。そこでは失敗から学ぶ気づきや、努力することによって、折れない心を育てます。その経験は、各教科の学習にも通じる粘り強さとして活かされることでしょう。

柴沼先生:普段の授業を着実に進めることで「賢くなる」ことを意識させています。賢さという表現には、自分自身を知るという意味合いも含みます。自己表現を通して他者への思いやりを実践し、本校が大切にしている協働の精神を発揮できる機会を用意することで、一人きりでは達成できない目標への挑戦を促しています。

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エデュ:ステージⅠを担当する先生方の連携状況を教えてください。

土屋先生:教員間での情報共有はもちろんのこと、異なるステージや学年ごとの会議を定期的に開催しています。さらに、職員室では教員が担当する学年ごとに席が隣合わせなので、指導の方向性を微調整しながら細やかな指導を実現できています。指導する側が共通の認識を持つことで、本校ならではの教育指針を基にした授業内容が強みになるといっても過言ではないでしょう。

柴沼先生:クラス担任だけでなく、学年主任も兼務しておりますので、他学年の主任と調整しながら課外授業にも注力しています。「ステージ制」はスタートしたばかりなので改善の余地はありますが、各教科の教員が持つ裁量を最大限に発揮してもらい、本校の教育目標である「自学創造」を実践していきます。
いずれのステージでも同様ですが、昨年度の休校期間の反動で生徒の学習意欲が高まり、真摯な姿勢で授業を受ける様子が見受けられます。そんな生徒たちの期待に応えるべく、一人ひとりの声を拾って共に考えられるように心がけています。

ネイティブ教員が主導する中1英語授業の様子
ネイティブ教員が主導する中1英語授業の様子
中間試験に備えて自習室で学ぶ生徒たち
中間試験に備えて自習室で学ぶ生徒たち

エデュ:先生が工夫されている指導内容を教えてください。

土屋先生:生徒自身が勉強だけではなく、部活動や学校行事とのバランスを取れるように気をつけていますね。新入生には「部活に迷ったら兼部していいよ」と、声を掛けています。また「行事には完全燃焼しなさい」と言い続けています。集団の中の個として働きかけ、時間の使い方を先輩方から教わることができるほか、計画を立てた中で心身と精神を鍛えることは、大学受験のためにも重要なスキル向上につながります。塾に通い続ける生徒よりも、部活動や行事に追われている生徒の方が、勉強面で優れている例はたくさんあります。

柴沼先生:難易度はさほど上がっていなくても、音を上げてしまう生徒が後をたたないのが数学です。朝のショートホームルームで習熟度テストを行い、解答の導き方についての会話をすることで、本人の弱点を探り出しています。それに対して細かなステップを設定し、進展があった際に認めてあげることが自己肯定感を育てると考えています。
また今後は、夏期講習や冬期講習といった特別指導の強化を計画しています。そこでは従来の型に当てはめた復習ではなく、特定のジャンルに特化した学年横断型プログラムを行うことで普段の授業では学べない内容から教養を身につけてほしいですね。

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受験にチャレンジする皆さんへの応援メッセージ

エデュ:安田学園への入学を目指している受験生へのメッセージをお願いいたします。

土屋先生:受験を通して文章表現やメッセージの解釈といった問題に向き合うことは、勉強の本質に直結します。この経験は一生モノの財産であり、本格的な学習の練習と捉えて、受験勉強をおろそかにしないようにしてください。その場の成績に一喜一憂せず、前向きな気持ちで頑張ることが夢の実現に繋がりますよ。

柴沼先生:読み書きや計算は中高を通した基礎学力となり、受験自体がこれからの学習を支える重要な経験となります。本校では教育に情熱を持った先生が待っています。入学後の目標や楽しく過ごしている学校生活をイメージして、勉強に励んでください。

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編集者から見たポイント

「ステージ制」の導入によって、先生方の決定・検証・修正といった一連のサイクルにスピード感が出ただけでなく、生徒や保護者に対してもビジョンを伝えやすくなったとのこと。校外に向けた情報発信を増やしていきたいと語る先生方の表情からは、教育現場での手応えが感じられます。進化する安田学園に、どうぞご期待ください。

イベント日程

イベント名 実施日時
ナイト説明会(小学6年生 保護者対象) 2021年7月14日(水) 18:30~
中学入試・学校説明会 2021年7月24日(土) 14:30~
中学入試・学校説明会 2021年9月11日(土) 9:00~・10:00~・14:30~
中学入試・学校説明会 2021年10月23日(土) 9:00~・10:00~・14:30~
中学入試説明会の詳細 ≫

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