中3プレコース始動!GL・AFそれぞれの2年間と可能性広げるプレコースへ

日本大学高等学校・中学校
日本大学高等学校・中学校(以下、日大中高)では2022年度に「中高一貫2-1-3システム」を導入してから、最初の2年間が終了し、2024年、中学3年生は高校0(ゼロ)学年として各プレコースでの1年間をスタートします。そこで、システム導入と同時に入学した中学2年生に、この2年間の振り返りとプレコース進級を控えた現在の心境をインタビュー。さらにプレコースに向けての抱負を2年生担当の先生にもうかがいました。
<プレコース>
・特別進学プレコース
・総合進学プレコース
・総合進学プレコーススーパーグローバルクラス

分からないことはすぐに先生に質問!理解が進んで勉強が楽しい

S.M.さん

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在籍コース:アカデミックフロンティア(AF)コース
所属クラブ:バドミントン部
通学時間:約1時間
日大中高の進学理由:塾の先生より5教科を総合的に学べるAFコースが合っていると薦められたから

H.O.さん

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在籍コース:グローバルリーダーズ(GL)コース
通学時間:約1時間
日大中高の進学理由:もともと英語に興味があり、塾の先生からの薦めもあったから

印象に残った授業や学校生活についてお聞かせください。

S.M.さん 入学前は「日本大学」というイメージから、運動系が強い学校と思っていたのですが、入ってみるとまったく違いました。
私は社会が好きなので、歌舞伎鑑賞など日本文化に触れるプログラムが印象に残っています。またiPadを使って授業を進めることが多いです。ロイロノート(授業で使用するアプリ)のメッセージ機能を使うと、先生に分からないことを気軽に質問できます。分からないことがすぐに理解できるので、数学の成績も伸びました。
また、プレゼンテーションをする機会が多いのもこの学校の特徴だと思います。イベントの振り返りや、教科ごとの授業の振り返りをグループごとに行うのですが、思い出や学びを振り返りながら資料を作成するのは楽しいです。

H.O.さん 英語を本格的に勉強したのは中学校に入ってからです。最初は難しいと思っていましたが、ネイティブの先生が優しく、またオンライン英会話の授業が多くて、授業を受けているうちにどんどん英語に興味が湧いてきました。授業自体も楽しくなって、成績もどんどん伸び、Sクラス(最上位クラス)になることができました。

この2年間で成長したと思うことはありますか。

S.M.さん 勉強面でとても成長できたと思います。1年生の頃はあまり勉強に関心がなかったんです。でも、私が勝手に思っているだけなのですが勉強のライバルができたことで、この子には負けたくないなと思い勉強を頑張るようになりました。また先生たちの熱心な授業のおかげで成績も上がりました。

H.O.さん トラブルに動じないくらい精神面が強くなりました。昨年(2023年)10月にシンガポール・マレーシアへ3泊5日の海外研修に行きました。現地校の生徒たちとすべて英語でコミュニケーションをとれたことも、精神的に強くなったからだと思います。

いよいよ3年生、お二人はプレコースの第1期生ですね。新年度の抱負をお聞かせください。

S.M.さん 私は特別進学(特進)プレコースに進みます。特進プレコースの数学は、成績によってクラスが分かれるので(2グレード制)、数学をこれまで以上に頑張りたいです。また学年目標として、英検準2級の取得がありますが、私は2級を目指しています。

H.O.さん 私は総合進学プレコース スーパーグローバル(SG)クラスに進みます。遊びと勉強のけじめをつけて、充実した中学最終学年を過ごしていきたいです。SGクラスは10月に約2週間の予定でニュージーランドに行きます。ホームステイしながら現地校に通うのですが、先輩たちの体験談を聞くと、日本に帰りたくないくらい楽しいということなので、今からとても楽しみにしています。

先生と話す生徒の写真
お二人から受験生へのアドバイスをいただきました。「集中できないときは甘いものを食べて、メリハリをつけて」(S.M.さん)、「塾に友達を見つけると行くことが楽しくなるので勉強もはかどります」(H.O.さん)

将来の目標はありますか。

S.M.さん 将来は医療関係、できたら医者になりたいと思っているので、大学受験に向けて頑張りたいです。また留学にも興味があるのでいつか行ってみたいと思っています。

H.O.さん 野球が大好きなので、将来は野球専門の通訳者になりたいなと思っています。

学力定着のため、学習したら必ず振り返ることを習慣化

GLコースクラス担任の佐藤俊宏先生(担当教科:理科)とAFコースクラス担任の金子雄一郎先生(担当教科:国語)に各コースの生徒たちについて、またプレコースの抱負をおうかがいしました。

各コースの生徒たちにはどのような特徴があるでしょうか。

佐藤先生 GLコースの生徒は、大らかで伸び伸びとした雰囲気です。
最初の頃は英語で話すことを恥ずかしがっている生徒も、ネイティブ教師の授業やオンライン英会話で英語に触れる時間が多いため、だんだんと“垣根”がなくなってきているようです。英検2級を取得している生徒も増え、すでに1級を目指している生徒もいます。

金子先生 2年生の段階で古典の先取り学習をしているのですが、応用問題のような位置づけで、大学入試で出題された古文の問題を出してみたところ、みんな前向きに取り組んでいました。
生徒たちにとってはこれまで接したことがない分野なので、ロイロノート経由でよく質問が来ます。現代語でもこんな言い方が残っているなど、現代語と紐付けて理解が進むよう努めています。

佐藤先生と金子先生の写真
佐藤先生(写真左)と金子先生(写真右)

学習で工夫していること、サポートしていることはありますか。

佐藤先生 体験学習でも通常授業でも、やりっぱなしにせず、必ず振り返りをして、しっかり理解し、さらにプレゼンテーションなどアウトプットをさせることで定着を図っています。
実力テストでも同じです。できなかった問題はすぐに解き直しをする、振り返りをする習慣が生徒たちにきちんと身についていますね。

金子先生 各授業でも、「探究」をテーマとしており、学習を進める中で何か疑問を持ったら、自分で回答を導き出し、さらに考えを述べるということがちゃんとできています。それも回を重ねることにレベルアップしているように感じます。

先生もワクワク!新プレコースの取り組み

プレコースではどのようなプログラムが予定されていますか。

佐藤先生 プレコースは今後の進路を意識づける大切な学年です。子どもたちの将来の選択肢を増やす、そして何よりワクワクした取り組みができるようなプログラムを考えています。その一つが総合進学プレコースで実施予定の「起業プログラム」(SGクラスは実施なし)です。文化祭に向けて、生徒たちが「株式会社」をつくり出店します。
SGクラスではニュージーランド研修のほか、ICUなど国際学部がある大学への見学や理化学研究所への見学も予定しています。

受験生に向けてメッセージをお願いします。

佐藤先生 本校は先生方の熱意に溢れた学校だと思います。生徒たちの希望を叶えてやりたい、選択肢を広げてやりたい、そんな思いからさまざまなイベントや授業プログラムを組んでいます。本校での学校生活を送ることで自分の可能性を見いだしてもらいたいと思います。

金子先生 生徒がどんな進路を選んでも我々は全力で後押しします。また質の高い授業を提供するため常に試行錯誤を繰り返しています。新年度の学校説明会や授業見学会が始まりますので、ぜひ学校の様子を見に来ていただければと思います。

編集後記

佐藤先生曰く、イベントや学習プログラムを検討する際「我々教師が楽しくないと生徒も楽しくない」という思いで取り組んでいるとのこと。日大中高では、学習を楽しめるようなさまざまな“楽しみの種”があることで、生徒たちの成長が促されていると感じた取材でした。