ケンブリッジ国際教育プログラムを取り入れた新コースで「世界へ進学」

上野学園中学校・高等学校
上野学園中学校・高等学校は2024年4月、「上野学園国際コース」の開設を予定しています。オールイングリッシュの授業で、日本のカリキュラムをしっかりと押さえながら、世界標準の英語力が身につく中高6年間を送ることができます。海外大学への進路が遠い夢ではなく、近い目標に変わるでしょう!

英語資格ナシでも受験できる!入学後はスペシャリストが先生に

お二人の先生にコースを紹介していただきます。

ロバート・ブライト先生
ロバート・ブライト先生(以下、ロブ先生)
マイケル・サンダークリフ先生
マイケル・サンダークリフ先生(以下、マイク先生)

上野学園国際コースのご紹介をお願いします。

ロブ先生・マイク先生 上野学園国際コースは、国語・社会・道徳を除く授業をオールイングリッシュで行うコースです。入試の段階では、英検などの資格の提出は必要ありません。上野学園で独自に作成した問題を使って、小学校レベルの英語の理解度と国際コースへの適性を評価します。

授業は、内容言語統合型学習(Content and Language Integrated Learning)の手法を用いて教科の内容と英語を同時に教えます。複数科目を共通のテーマでつなげて学ぶ「科目横断型カリキュラム」を採用するため、一つの授業で習った英単語や知識を別の科目でも応用することができ、自然に英語と学習内容への理解を深めていきます。

指導者は、教科の知識が豊富で、第二言語としての英語を教える資格を持ち、CLILのスペシャリストとなるための訓練を受けた専門教師です。1クラスの人数を20名までに制限し、学習状況を効果的に把握します。

上野学園国際コースを開設した目的を教えてください。

ロブ先生・マイク先生 私たちは、日本で育ち、日本の教育を受けた生徒たちが、日本人としてのアイデンティティを保ちつつ、国際的な教育のメリットを享受できるようなプログラムを作りたいと考えました。

グローバルな視野を養い、勉強や将来のキャリアの可能性を広げたいと考えている意欲的な生徒を歓迎します。また、生徒中心の活発な学習環境で学びたい生徒にもすすめたいです。

卒業後は国内大学も海外大学も選べるように

教育内容を教えてください。

ロブ先生・マイク先生 日本の学習指導要領に含まれるすべての要素をケンブリッジ国際教育プログラムに統合した独自のカリキュラムで学びます。上野学園は、ケンブリッジ国際認定校のため、生徒たちは卒業時に世界標準の大学進学資格として高く評価されているケンブリッジAレベルとASレベルを取得することができます。AレベルとASレベルは海外の大学で広く認知されているため、米国、イギリス、カナダ、オーストラリアをはじめとする海外の大学への進学や、日本の大学の英語プログラムへの選択肢が大きく広がります。同時に、一条校で教育を修了するため、日本の高校卒業資格を取得することができ、自動的に日本のどの大学にも出願することが可能になります。

上野学園の教室
都心の景色を一望できる上野学園の教室

オールイングリッシュの授業はどのように進みますか。

ロブ先生・マイク先生 授業は生徒主体で行われます。英語を使う機会を最大限に生かせるように、教室で日常的に使う言葉とアカデミックな言葉を教え、生徒たちの積極的な参加を促していきます。

教師は常に英語で話しますが、初年度は生徒間でのある程度の「トランス・ランゲージング(日本語と英語を切り替えながら使うこと)」を許可します。

英語初心者の生徒が自分の考えや意見を表現するためには、知っている英語を使うことが大切です。そのため、文法的な正確さよりもコミュニケーション力の向上を重視します。

「理科」や「数学」など教科の授業と並行して、週5コマの「英語」の授業が行われます。日常英語とアカデミックな英語両方のスキルを伸ばすことで、教科の授業の学習を支えます。

オールイングリッシュの授業で重要なのは「4つのC」

上野学園国際コースの授業イメージ
ネイティブの先生から英語と同時にたくさんの教科を学びます

指導に関して重視することを教えてください。

ロブ先生・マイク先生 内容(Content)・言語(Communication)・認知(Cognition)・文化(Culture)の「4つのC」です。

Content(内容)とは教科のことです。生徒が教科の内容を理解することがなにより優先されます。つまり、CLILの科学の授業は、あくまで科学について学ぶ授業であり、「英語の授業」ではありません。

Communication(コミュニケーション)は言語、この場合は英語を指します。インタラクティブな課題やプレゼンテーション、エッセイなどの制作を通して言葉の使い方を学びます。

Cognition(認知)とは、生徒が自分自身の頭で考えるように導くことです。したがって、授業は生徒主体で能動的でなければなりません。教師が講義をしたり答えを与えたりするのではなく、生徒が自分で、あるいはクラスメイトとのディスカッションを通して、答えや解決策を見つけられるような課題を与えます。

Culture(文化)とは、生徒自身の文化や世界の文化について学ぶことです。授業では、生徒が自分たちの文化や価値観で対象を分析し、ほかの文化と比較するよう促します。また、CLILの「文化」という言葉の使い方には、「コミュニティーの重要性」つまり、学校コミュニティー(生徒や教員の集まり)と協力すること、または地域コミュニティーやグローバルコミュニティーで交流することも含まれています。

以上の4つのCに加えて、さまざまな媒体や手段を使うこと(マルチモーダル)も大切です。さまざまなメディアや教材、教室でのやりとりや課題を用いて授業を行います。

上野学園国際コースの授業で使われる教材
使用教材も国内の一般的な中学校・高校とは一味違います

授業例を教えてください。

ロブ先生・マイク先生 科学で扱う「水の循環」には、4つのCはこのように組み込まれています。

Content…授業内容はすべて「水の循環」に関連します。まず、「なぜ人間に水が必要なのか」「水が不足するとどのように干ばつになるのか」などの「全体像」を学ぶところからはじめます。

Communication…例えば、「川、湖、海、陸地、地下、雲、落ちる、上昇する、凝縮する、蒸発する」など、水に関する主要な語彙と言い回しを学びます。そして、これらの言葉を使ってスピーキングやライティングの課題に取り組みます。

Cognition…水に関する問題への認知を促すため、図表や写真などさまざまな資料を分析します。自分が気づいた問題意識を論理的文章にまとめることにも挑戦します。

Culture…この授業では、日本を含む世界のさまざまな地域の干ばつ問題を比較します。ディスカッションなどを通して、生徒・教員のコミュニティーの中で学びます。

「海外大学の学士課程への進学」レベルの英語力が卒業時の基本目標

上野学園の校舎
文化と芸術の中心地・上野で学び合う中高6年間を

上野学園国際コースでの中高6年間を通して、どのような成長が遂げられますか。

ロブ先生・マイク先生 このコースは、生徒が卒業までにCEFR B2レベル(TOEFL72~94点と同等)以上の英語力を取得することを基本目標とします。これは、海外大学の学士課程への進学に必要な基本条件でもあります。

また、ケンブリッジ国際教育プログラムが提唱する学習者の5つの特性:「自信を持ち、思慮深く、責任感をもち、イノベイティブであり、積極的に社会へ貢献する」を身につけます。

上野学園国際コースの魅力に触れつつ、受験生へのメッセージをお願いします。

ロブ先生・マイク先生 私たちは、皆さんが毎朝学校に来ることを楽しみに目覚め、活気ある学習環境の中でクラスメイトや先生とともに学び、毎日を新しい刺激的なアイデアでいっぱいにして終えることを願っています。皆さんにお会いするのが待ち遠しいです!

編集後記

日本で生まれ、日本で育ったお子さまに海外大学への道を開く上野学園の国際コース。将来のキャリアや世界を視野に考えることができ、生き方の可能性も広がるでしょう!

イベント日程

イベント名 実施日時
体験授業(Science)※オンライン 12月5日(火) 19:00~20:30
体験授業(Global Perspective)※オンライン 12月15日(金) 19:00~20:30
英語入試体験 12月23日(土) 10:00~12:00
体験授業(Art & Music) 12月23日(土) 14:00~16:00
体験授業(Art & Music)※オンライン 1月10日(水) 19:00~20:30
体験授業(Science)※オンライン 1月16日(火) 19:00~20:30
英語入試体験 1月20日(土) 10:00~12:00
体験授業(Global Perspective) 1月20日(土) 14:00~16:00