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【7468203】文学国語について

投稿者: 雑談したい人   (ID:HChkUFxTYQE) 投稿日時:2024年 05月 09日 20:42

プレジデント・オンラインで灘中・灘高の井上志音先生が、
新学習指導要領だと文学をほとんど読まないことになると
危惧してしました。
一応、文学を読まないことの問題点も書かれていましたが、
私にはあまりピンときませんでした。

文学を読むことの効用(文学を読まないことの問題点)
などを教えてください。

なお、以下の記事を見て書き込みました。
「高校3年間を通して「羅生門」しか読まなくていいのか…灘中学の国語科教師が懸念する"文学離れのマズさ"」

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  1. 【7468644】 投稿者: 雑談したい人  (ID:HChkUFxTYQE) 投稿日時:2024年 05月 10日 16:27

    実は私も読書が嫌いですが現代文の成績は良いです。
    たぶん変わり者です。
    読書をして驚いたことは人生で二回くらいしかないです。
    きだみのる「日本文化の根底に潜むもの」ほかと吉川幸次郎「仁斎・徂徠・宣長」などです(きだみのるについては正確な著書名を書くことは問題があり、吉川幸次郎についてはたくさん読んだので正確な著書名を思い出せません)。
    あとはだいたい「ああ予想通りの話だった」程度の感想しかないです。

  2. 【7468651】 投稿者: 受験国語  (ID:/9xN5H3oy/U) 投稿日時:2024年 05月 10日 16:56

    子供の国語の得点力が半端ではありませんでした。
    東大受験でも、国語が大きな武器になったほど。

    ところが、その子供は読書嫌いでした。
    小さい頃、童話をあまり喜ばず、小学校では「声に出して読むXX」が話題になったので勧めましたが、一切興味を示さず。
    ところが、中学に行ってからラノベにハマったら、1年で数百冊読んでいました。
    このまま読書好きになるのかと思ったら、1年後にはラノベにも飽きたようで、小学生時代のパターンに逆戻り。
    つまり、読書をした期間は、中学生のしかもそのうち1年程度だったと思います。

    そういうタイプでも、とにかく国語では満点に近い点数を取り続けていましたし、特に読解に強くて、間違えることがありませんでした。

    どうして読書嫌いなのに、読解が強いのか、子供に聞いたことがあります。
    すると「感情を一切排除して、論理で読んでるから」との答えでした。
    受験国語はそれで点が取れる、ということでしょう。
    灘の先生が聞いたらどう言うでしょうか。聞いてみたいところです。

  3. 【7468738】 投稿者: 雑談したい人  (ID:HChkUFxTYQE) 投稿日時:2024年 05月 10日 20:13

    ご親切にありがとうございます。
    東海3県ではありません。
    最新の番組は配信が終了していました。
    次回の番組の配信を楽しみに待っております。

  4. 【7468744】 投稿者: 雑談したい人  (ID:HChkUFxTYQE) 投稿日時:2024年 05月 10日 20:23

    >灘の先生が聞いたらどう言うでしょうか。聞いてみたいところです。

    どうやら現代文の点数云々という議論ではないようです。
    客観的にどうか?というだけでなく、個人的な体験を主張する練習をする必要がある・・・それが世界レベルの教育・・・みたいな話でした。
    (正確にはプレジデント・オンラインを読んでみてください。)
    灘の先生がたがもっと掘り下げて議論してくれるとうれしいのですが、、、

  5. 【7468776】 投稿者: 読書好き  (ID:7peDTFCehD.) 投稿日時:2024年 05月 10日 21:27

    国語で点をとるためには、受験テクニックがあればなんとかなります。しかし、本を好きになるのは感性なので、どうにもならないものがあります。国語で文学を読むのは、自分の感性を知る・豊かにするためで、読解力(あるいは国語の得点)を高めるためだけではないです。

  6. 【7468792】 投稿者: 文学を読むことの効用  (ID:rr55qy7R4wQ) 投稿日時:2024年 05月 10日 21:55

    >実は私も読書が嫌いですが現代文の成績は良いです。

    読書嫌いだけど現代文の成績がよい人にどのように解いているか聞くと数学的にと答える人が多いです。9割以上の正答率だそうです。私は逆にその世界に入り込んで登場人物の心情や執筆者になったつもりで解答します。8割はいきますが9割超えるかは相性次第で、外したり入り込み過ぎてタイムオーバーなどのミスもあります。

    > たぶん変わり者です。

    あとですが他人の話を聞かない人かもしれないですが、それを変わり者というのはどうかと思います。人間はコピーのように皆同じではなくそれぞれ違う(変わっている)からです。人間ひとりひとりは物事の見方考え方のベクトルが違っていて、似たような方向・大きさ同士は違和感を感じないけれど方向が違うほど違うと感じてしまうのではないかと。
    話しが脇に逸れてしまいました。ごめんなさい。

  7. 【7469531】 投稿者: 小野正嗣さん  (ID:BnX30dNL9Po) 投稿日時:2024年 05月 12日 03:44

    NHKeテレで、2023年3月に放送された、作家小野正嗣さんが作品の原点となった大分の田舎と亡くなった兄を帰省で戻った実家から語るドキュメンタリーが、傑作選で再放送されていました。

    勉強も、運動もできた彼と違い、どちらも人並み以下、不器用で要領が悪く、与えられない、奪われるだけの人だと思っていた兄が病魔で46歳の若さで亡くなった時、彼の葬儀に大勢の人が訪れた。彼はあらゆる人に優しさや思いやりを「与える」人だったのだと気付かされた小野さん。

    海軍だった祖父の、軍事関係の蔵書があった彼の家は珍しく、田舎では本が無い家が大半だそうだ。
    生まれた時から世話になり仲の良かった近所のおじさん、しーちゃんが訪ねて来ていた。

    東大の大学院に進んだ小野さんに対し、「大学出てまだ学校いかないけんのか?お前相当馬鹿じゃのう」と。そんなしーちゃん。

    「しーちゃんはこんな事言うと怒られるけど、多分生涯で一冊も本なんか読んだ事無いんじゃないかと思うんですよ。
    でも文学を読まなくても文学的な人っているんですよ。

    文学作品を読んだ時に、僕らは何かを与えられたって感じるし、受け取ったと。それが私たちの何かを変えてくれるって言うか、読んだ事によって、世界の見え方とか、他者の見え方とか、ある種世界の肌触りみたいなのが、より良い方向へ変化すると言う経験を、喜びと共に与えてくれるって言うのが文学作品だとしたら、僕の兄もしーちゃんも人としてそういう経験を接する人に与えてくれる。」

    「僕自身がこの土地、生きて来た人に歓待されて来た、抱擁されて来たと言うのが根幹としてある。
    僕にとっての文学っていうのはこの土地とか、ここで暮らしている僕を歓待してくれた人たちの姿とどうしても重なってしまう。
    だから文学ってのは、文学的なものって僕はよく言いますけれど、別に沢山本を読んでいなくても、いわゆる文学作品ってのに触れていなくても、人は文学的なものに幾らでも触れる事はできる。そのじゃあ文学的なものは何かっていうと、それは他者を受け入れて、他者の存在に真剣に注意を傾けるっていう、それが文学的な態度じゃないかっていうふうに思うんですよね。」

    あまりにタイムリーだったので、一生懸命インタビューを文字起こししました。

    「高校3年間を通して「羅生門」しか読まなくていいのか…灘中学の国語科教師が懸念する"文学離れのマズさ"」

    文学的な思考や態度を学ぶ術が、文学作品を読む事からでしか得られないという様な灘の国語教師の考えとは真逆の小野さんの考え。

    本を一冊も読んだ事がないであろう、しーちゃんの言動や、考え、生き方そのものが、小野さんに文学的な刺激を与え、兄の生き方、死に様に刺激を受けて書いた作品、『九年前の祈り』で芥川賞にも輝いた。

    それとは全く関係ないですが、灘教師と聞いて思い浮かんだ。
    灘中高元国語教師、故橋本武さん。進学校のイメージに反し、世の受験勉強とは全く異なり、教科書代わりに、中勘助の小説「銀の匙」を、中学の3年間かけて読み込む異色の授業を行い、結果、東大合格者数を過去最高に導いた伝説の教師です。

    小野さんのインタビューと橋本先生の授業は、非常に繋がる話だと感じます。
    文学を多読する事が必ずしも、国語の力を付けるのではない、寧ろ「読まない」事で国語に対する興味と思考力を養ったのですから。

    文学離れを嘆く灘の現役国語教師の言動と、お二人のスタンスを比較する時、

    「高校3年間を通して「羅生門」しか読まなくていいのか…灘中学の国語科教師が懸念する"文学離れのマズさ"」

    この記事の薄っぺらさと、浅はかさばかりが際立つ様な印象を受けた。
    それを気付かせてくれた、小野さんのドキュメンタリーでした。

  8. 【7469806】 投稿者: 通りすがり  (ID:IDNIkmSWxnw) 投稿日時:2024年 05月 12日 16:19

    通りすがりの者ですが、小野さんの番組を細やかに紹介いただきありがとうございます。とても勉強になりました。小野さんは、同じNHKのヴィクトール・フランクルを取り上げた番組にも出演されていますね。小野さんの描く、土着的な世界を引き受けつつもそこから抜け出そうとする人間のアンビバレントな世界観は、自分がこの世に生まれ落ちたことの意味を見い出そうとするフランクルの考え方ともつながりますね。小野さんが生きる意味を見いだすための導きとなったのがお兄さんでありしーちゃんなのですね。

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