学校から帰ってきても、習い事に行ってばかりという生活にならないように、両親は工夫をしてくれていました。なるべく塾にいかないで、友達と遊ぶ時間を多くして、そこからいろいろ学ぶことも必要だと。そう考えた母は、放課後は学校のお友達ともよく遊ぶように、お友達を家に呼んで、家族ぐるみの付き合いも大切にしてくれました。クリスマスやひな祭りなど、イベントごとは家に友達を呼んで、家族で料理をふるまって皆でワイワイお祝いしました。
遊ぶときは、おもちゃはあまり多くを買い与えないように、と両親が気をつけてくれていたことも皆様にご紹介いたします。おもちゃはいろいろなものが次々に発売されて目移りするものですが、うちでは積み木やプラスチックのブロック等できるだけシンプルで何度も遊べるような物を選んでくれました。人から与えられた物で遊ぶのではなく、自分で遊び方を考える子供になってほしかったからだそうです。
そして、おもちゃがなくても遊びはできるから、自然の中から遊びを考えさせるようにと考えてくれていました。おもちゃだけではなく、いろいろなことに興味をもつことも大切。次々に新しいおもちゃを手に入れて飽きっぽい子供にもなって欲しくなかったらしく、自然の中で遊ぶことこそが真の遊びだと考え、葉っぱや木や虫など、身の回りにある全ての自然をおもちゃにしていました。