カテゴリー: 京華中学・高等学校

  • 京華×獨協×豊山 文京区の人気男子校3校が集結!「我が校こそ一番!」自慢対決

    京華×獨協×豊山 文京区の人気男子校3校が集結!「我が校こそ一番!」自慢対決 京華×獨協×豊山 文京区の人気男子校3校が集結!「我が校こそ一番!」自慢対決

    多くの名門校が集まる東京都文京区。そんな文京区にある学校の中でも、京華中学・高等学校(以下、京華)、獨協中学校・高等学校(以下、獨協)、日本大学豊山高等学校・中学校(以下、豊山)の3校は、人気校として常に注目を集めています。今回は、3校の生徒たちによる「我が校こそが一番!」との学校自慢対決を開催。男子中高校生の日常と成長のリアルな姿をご紹介します!

    ※学校名は50音順です。
    ※撮影時のみマスクを外しています。

    第1回戦 男子校あるある! ホンネ炸裂のスクールライフ

    まずは中学生3名が登場。入学して分かった「男子校ならではのあるある」を語ってくれました。

    武藤くん、清水くん、関口くん 武藤くん、清水くん、関口くん
    武藤くん
    京華・中2 
    武藤優生くん

    部活動:理科部
    好きな科目:体育
    将来の夢:警察官
    受験生へのメッセージ:京華は気の合う仲間がたくさんつくれる学校です。受験は大変ですが諦めず頑張ってください

    学校を志望した理由は?

    武藤くん

    小6のときに親にすすめられて行った文化祭で、先輩が温かく接してくださったのが印象的で京華を受験したよ。

    清水くん

    僕はもともと小6ぐらいまで獨協を知らなかったんだよね。でも、当時通っていた塾の先生が獨協の卒業生だったんだ。優しくて教え方もすごくうまくて、本当にお世話になったなぁ。その先生みたいな人間になりたくて志望したんだ。

    関口くん

    僕は、小学生の時に参加した剣道の大会で、日大豊山の先輩たちが活躍しているのを見て、「かっこいいな」と憧れて入学することにしたんだ。

    清水くん
    獨協・中2 
    清水智成くん

    部活動:バレーボール部・英語ディベート同好会
    好きな科目:社会・数学
    将来の夢:国際弁護士
    受験生へのメッセージ:獨協は、教え方が上手な先生方ばかりなので勉強が好きになれる学校です。今は大変かもしれませんが、後々、充実した学生生活が送れることを願っています

    入学前の男子校のイメージは?入学後、イメージは変わった?

    武藤くん

    先生が厳しいイメージがあった。怖い男性の先生が多いのかなって思っていたかな。だから京華の文化祭に行ってイメージが180度変わったよ! 先生方も優しいし。

    清水くん

    僕は先輩がすごく怖いんじゃないか、パシリにでも使われるんじゃないか、そういうイメージがあったな。入ってみたら、部活動をはじめ先輩方がすごく優しく指導してくれて驚いた。

    関口くん

    小学校の高学年って、女子はしっかりしている子が多いよね。正義感が強い子が、クラスがちょっと騒がしいと「男子、静かにしてください!」って注意をしたりする。そういうのがなくなる分、常にうるさくてまとまりがないのかなとは思っていたね。入学したら団結力は強いし友達はお互いに尊重し合っているし、入学前のイメージが払拭されたよ。

    関口くん
    豊山・中2 
    関口日向くん

    部活動:剣道部
    好きな科目:英語
    将来の夢:教師
    受験生へのメッセージ:男子校に対して入学前の僕と同じようなイメージを持っている人もいるかと思いますが、豊山に入るとイメージは一変すると思います。毎日通いたいと思える学校です

    実際に入学してみてからの生活は?

    武藤くん

    宿泊研修のときにグループでカレーをつくったんだけど、鍋と間違えてボールを火にかけちゃったことがあって。先生方も友達も失敗をみんなが大目に見てくれるから「次、頑張ろう」って切り替えられるのも「男子校あるある」かなって思う。

    清水くん

    僕は校内のエピソードなんだけど、一時期、自動販売機のカルピスのボタンを押したらなぜかポカリが出てくることがあったんだよね。みんなで一斉に買い始めてポカリブームが起きたよ(笑)。ちょっとしたことで盛り上がるのも「男子校あるある」かも。

    関口くん

    本当にちょっとしたことで盛り上がるよね。豊山は、クラスで恋バナをして盛り上がることもあるよ(笑)。男子だけの世界は異性の目を気にせずに騒げるから楽しいしラクだけど、やっぱり異性に興味がないわけじゃないからね。

    3校引き分け!

    第2回戦 ここは負けない 我が校独自の授業や学校行事

    ここで、高校生3名が登場! それぞれの学校の「我が校こそ!」というポイントを教えてくれました。

    小林くん、森くん、木村くん 小林くん、森くん、木村くん
    小林くん
    京華・高2 
    小林昌純くん

    部活動:鉄道研究部
    好きな科目:英語
    将来の夢:映像関係の仕事
    受験生へのメッセージ:2024年には新校舎が完成し、京華、京華商業のある場所へ京華女子が移転し、3校がワンキャンパスになるので、よりにぎやかな雰囲気になるのではと思います。ぜひ一度学校に足を運んで、京華の雰囲気を感じてください

    イチオシの部活動や学校行事は?

    小林くん

    僕が所属している「鉄道研究部」は、京華の中でもイチオシの部活動。京華祭を主な発表の場に、毎年テーマを決めて、鉄道に関する研究発表、鉄道模型の展示を実施しているよ。全国の鉄道研究部や同好会が集まる「全国高等学校鉄道模型コンテスト」では、毎年のように何かしらの賞を受賞していてすごく光栄。

    森くん

    学校行事だと、球技大会がコロナの影響でドッジボールになったこと。高校生がドッジボールって独自だと思う。バトルとなると何事にも負けたくないのが獨協生。試合前に友達と体育館でドッジボールの練習に全力で取り組んだよ。小学生ぶりにドッジボールをしたけど、高校生の投げる球は想像の2、3倍速かった!僕も本気で投げて2日間くらい筋肉痛になったよ(笑)。

    球技大会の様子 球技大会の様子

    木村くん

    豊山といえば水泳部。水泳部は毎年インターハイで優勝しているし、昨年の東京オリンピックで現役高校生ながら出場した先輩もいらっしゃるんだ。スポーツが盛んな学校だから、自分の居場所があるか、不安な後輩や受験生がいるかもしれないけど、学芸部の活動も盛んだから安心して! 僕自身、中学では「電子計算機部」に入っていてPCを使用したゲームや3Dロボット、AIの製作を行っていたよ。

    水泳部 3Dロボット
    森くん
    獨協・高3 
    森俊太くん

    部活動:陸上部
    好きな科目:化学
    将来の夢:看護師
    受験生へのメッセージ:僕自身も受験勉強が辛い時期がありましたが、乗り越えた先に中高6年間の楽しい時間が待っています。変にキャラをつくらず、バカなことをしたり、勉強バトルしたりと、全力で何事も楽しめるのが獨協の良さ。ぜひ文化祭に来て、雰囲気を体感してください

    他校にはないと思う授業は?

    小林くん

    京華は伝統を重んじる風土がある。体育では、週1で柔道か剣道かを選択する授業があって、日本古来の武道を学ぶ機会があるのは特色かな。礼儀礼節が身につくし、「技」を繰り返し練習することで忍耐強さや折れない心が育つので勉強面や日常生活でも役立っているよ。

    柔道の授業の様子 剣道の授業の様子

    森くん

    ドイツの文化と学問を学ぶ目的で、明治初期に創立された「獨逸学協会学校」を前身とする獨協ならではのドイツ語。「ドイツ研修旅行」というプログラムもあるんだ。僕はドイツ語を選択してないから5、6時間目で授業が終わるんだけど、ドイツ語選択の人は7、8時間目に授業がある。ネイティブのドイツ人の先生がミニゲームやドイツの伝統に触れながら授業を展開してくれて楽しいって聞いているよ。

    木村くん
    豊山・高2 
    木村嘉克くん

    部活動:英語部
    好きな科目:国語
    将来の夢:好きなゲームにまつわる仕事
    受験生へのメッセージ:豊山には自分の進路と向き合う機会や、カリキュラムが数多く揃っているので、将来の夢を見つけられる環境が整っています。入学後に困ったときには、サポートしてくださる先生方や生徒ばかりなので安心して入学してください

    木村くん

    豊山は「社会と情報」という授業があって、最先端のICT教育を受けることができるんだ。例えばExcelの関数を利用した問題が出されるんだけど、問題のレベルによって1級、2級と分けられているから、問題を解いていて達成感が得られる授業。これは「社会と情報」の授業に限らずだけど、どんな質問をしても、先生方が丁寧に答えてくれるから、分からない箇所を放置せず、着実に苦手分野を克服してレベルアップしていけるのが豊山の授業だね。

    3校引き分け!

    3回戦 男子校だから成長できる!僕らのやる気スイッチが入った瞬間

    最後は男子校ならではの自分の成長を感じた瞬間について語っていただきました。

    小林くん、森くん、木村くん

    入学後、成長を感じたエピソードは?

    小林くん

    勉強面での成長は、中3から高1に上がったタイミング。高校生になると中学生の頃より全体的に勉強が難しくなるから、意識的に予習や復習をする習慣が身についた。あとは、入学時は話すのが得意なほうではなかったんだけど、説明会で保護者の方からの質問にお答えする「KSN(京華スクールナビゲーター)」の活動を中学からしていて、そこで自分の入試体験談をお話したりしている中で人と話すことに慣れたのも成長したところだと思う。

    森くん

    僕も中3から高1にかけて、一番自分が成長したなって感じている。中3から生徒会に入って代表をする機会が増えたんだよね。文化祭の部門長、部活の副部長、今も生徒会の副会長とかいろいろまとめ役をする機会が増えて、周りをまとめて采配するのがうまくなったと思う。勉強面に関しては中2が起点。中2の初め頃のテストで、高得点を取ったんだけど、獨協は小テストでも上位者は名前が毎回貼り出されるから、友達も順位を知って「すごいな」と声をかけてくれたり、点数を競って勝負をしたりするのが楽しくなって。「今、合計点数何?」「うわ、2点負けている」みたいなやり取りがゲームみたいで面白いって感じるようになった。1人じゃなくてみんなで勉強している意識が生まれたよ。

    木村くん

    僕は入学してから今までずっと成長中。豊山は資格・検定試験を入試に導入する大学が増える中、中学3年間で英検・漢検・数検3級以上の取得を奨励しているんだ。取得できるか心配だったんだけど、検定試験前に各種検定取得に向けた対策講座を実施していて、「この級はこの文法は覚えておいたほうが良い」など、資格ごとに先生方が的確なアドバイスをたくさんくれるんだよね。気づいたらいろいろな資格・検定を取得していて自分でも驚いたし感動したよ。

    3校引き分け!

    笑顔の絶えない取材で、最初は緊張気味だった中学生たちも「先輩のおかげで学校の知識が深まった」「先輩のような高校生になりたい」と、目を輝かせていました。また、高校生たちからは男子校での生活の中で萎縮せずお互いを尊重して、のびのびと成長していることが伝わってきました。ぜひ、学校説明会や文化祭などで、生徒たちの語ってくれた各校の良さ、男子校の良さを体感してください。

    イベント日程

    男子中学校フェスタ2022

    「男子校のこと、もっと知りたい!」という受験生保護者の皆さまへ
    6月12日(日) 開催予定の「東京私立男子中学校フェスタ」がおすすめです。
    完全予約制・入替制となり、現役生は来場しませんが
    学校生活については動画配信されるなど、随所に工夫が施されています。
    都内屈指の男子校が一堂に会する、絶好のチャンスをお見逃しなく。

    取材協力

    企画・編集:インターエデュ・ドットコム
    提供・取材協力:京華中学・高等学校/獨協中学校・高等学校/日本大学豊山高等学校・中学校

  • 文京区男子校3校鼎談 一人前の漢を育てる男子校が集結

    文京区男子校3校鼎談 一人前の漢を育てる男子校が集結

    inter-edu’s eye

    変化の激しい社会情勢だからこそ、芯のブレない中高一貫教育を実践する男子校が再評価され始めています。なかでも、東京都心の文京区に位置する京華中学・高等学校(以下、京華)、獨協中学・高等学校(以下、獨協)、日本大学豊山高等学校・中学校(以下、豊山)の受験倍率は上昇を続け、人気は高まる一方です。
    今回は上記3校の先生方から、男子校に注目が集まる理由のひとつ「男子の育て方」について、存分にお話しいただきました。
    (※校名は五十音順・敬称略)

    男として独り立ちするための6年間

    はじめに広報を担当する先生方から、各校の魅力に直結する部活動や行事、さらには家庭との連携について伺いました。

    池本和樹先生
    池本和樹先生
    藤田麻友美先生
    藤田麻友美先生
    上沢花子先生
    上沢花子先生

    男子校生活には欠かせない、部活動の魅力についてお聞かせください。

    池本先生私が顧問を担当している陸上部では、先輩・後輩がお互いへの思いやりを大切にする気風があり、後輩の面倒見が良い先輩ほど、競技でも活躍しています。入学した当初、やんちゃ盛りだった生徒が6年間を通して、たくましさと優しさを兼ね備えた先輩に成長していく例をたくさん見ることができました。学年を越えて相手を思いやれるところは、京華生の美徳だといえます。

    上沢先生文化系の部活動では、ほとんどが初心者から始まるので、いちばん身近で指導してくれる存在となる先輩との繋がりはとても強くなります。どんな部活動であっても、後輩から憧れや尊敬の眼差しで見つめられる自己肯定感は、私たち教員が教えてあげられるものではないでしょうね。コロナ禍で限られた練習環境にもめげず、目標に向かって協力し合うチームスポーツでは特に、生徒同士のアドバイスが自信や技術向上につながっていることがよく分かります。

    藤田先生新設された英語ディベート同好会の顧問をしています。ディベート同好会は、当初6人の生徒で始まった有志の活動でした。東京予選を勝ち抜き、全国大会や世界大会に出場した先輩たちの様子を見て、後輩たちが自然と集まり、あれよあれよという間にメンバーは30人以上になりました。軽音楽部やハンドボール部といった部活も、生徒たちの自発的な集まりから始まった部活です。生徒たちの自発的なやる気を結実させていく、そんな雰囲気がありますね。

    ディベート部の世界大会に向けた東京予選
    ディベート部の世界大会に向けた東京予選
    世界大会での夕食のひととき
    世界大会での夕食のひととき

    何かにチャレンジしたいという気持ちを応援するのが、獨協の校風です。

    部活動のほかにも、それぞれの学校でユニークな活動もされているそうですね。

    上沢先生50年以上の歴史があるスキー教室では、スポーツとして滑るのを楽しむだけでなく、みんなで夜の打ち上げ花火を眺めたり、新しい友だちを作ることもできる特別な校外活動になっています。修学旅行や勉強合宿とも異なる面白さがありますね。
    団体行動からも、ルールの必要性や個性の尊重を学ぶ機会はたくさんあります。とっても不思議なことに、初めてスキーを体験した生徒が、何度も参加している私よりも上手になっていくんですよ。

    藤田先生部活動以外にも委員会・行事等で活発に活動しています。環境問題に取り組んでいる緑のネットワーク委員会は、学校の域を超えた地域交流活動をしていますし、文化祭実行委員は学校全体を巻き込んで、コロナ禍でのオンライン文化祭を成功させました。生徒たちが作ったバーチャル獨協も好評でした。やりたいことを見つけたら、できない理由をさがすのではなく、どうすれば実現できるのか、そのために必要な方法を考える思考力と実行力を持っているのが獨協生の素晴らしいところです。

    池本先生生徒主体で学校広報活動をしているKSN(京華スクールナビゲーター)という団体では、説明会でのプレゼンテーションを重ねてきた経験から、他者に思いを伝える技術に長けています。また、鹿児島県鹿屋市の地域創生を支援するコンクールに自主参加した生徒たちは、一般募集にもかかわらず最優秀賞を勝ち取ったほど企画力に優れているんです。
    単なる達成感にとどまらず、自らの可能性に気づくことができた貴重な機会となりました。

    KSNの活動
    KSNの活動

    鹿屋市の地域創生コンクール参加は、社会に貢献する必要性や楽しさを知るきっかけになりました。

    学習指導面で、生徒個人へのフォローやご家庭との連携についてはいかがですか。

    藤田先生獨協医科大学への併設校推薦枠が新設され、受験生の保護者からの強い関心を感じています。けれども、医学部進学を見据えた指導が中心になるわけではなく、勉強を頑張る仲間から刺激を受け、幅広い選択ができるように丁寧に指導をしています。また生徒・保護者ともにしつかりと連携をとっています。ご家庭内で、進路に関しての意見が合わないケースがありました。学年の教員と何度も話し合い、生徒も保護者も納得のいく結論が出た上で、受験勉強をスタートすることができました。先日、無事に医学部に現役合格し、生徒と保護者も号泣して喜んでいる姿を見たときは、嬉しかったですね。

    池本先生精神面のフォローを重視しています。生徒一人ひとりに伝わる言葉で私たちの気持ちを伝えるようにしていますし、その繰り返しからお互いの信頼関係が良い方向に変わり、結果的に進路設計にも繋がっています。自分だけの価値観や判断基準に沿ってマイペースに過ごしていた生徒も、多くの面談を通して目標を定められたことで難関大学へ進学できました。男子校だからこそ、自分なりの信念を持ちながら個性を活かすことに特化した男子教育の環境が用意できていると感じます。

    上沢先生私の場合は、普段の学校生活を見られない保護者との連絡時には、生徒が頑張っている様子を伝えて安心してもらえる言葉をかけるように心がけています。高校生になったら周囲の雰囲気が変わって、自然と勉強に身を入れる生徒が多いので、心配しなくても大丈夫ですよ。
    高校で特進クラスに入った生徒たちは、「あいつには負けたくない!」という対抗心からクラスメイトとの切磋琢磨を始めることで、大きく学力を伸ばす様子をたくさん見てきました。

    クラスメイトとの切磋琢磨
    クラスメイトとの切磋琢磨

    日大への推薦資格を持ちながら、他大学にもチャレンジできる安心感があります。

    男子の成長、分岐点はどこに?

    続いて中学生ご担当の先生方より、男子が大人に変わっていく過程や受験生を抱えるご家庭へのアドバイスを伺いました。

    西村博樹先生
    西村博樹先生
    古池俊明先生
    古池俊明先生
    今井真吾先生
    今井真吾先生

    男子生徒に共通する ”育ち方” って、あるのでしょうか?

    西村先生男子はどのタイミングで「覚醒」するか分かりません。急成長を遂げるタイミングは一人ひとり異なります。
    だからこそ常に生徒を見守り、そして根気強く声をかけ続けます。6年間で「男の子」が「男子」へと成長していくしかけが、男子校にはあります。男子の心をくすぐるプロフェッショナルが、ご子息の主体性に火をともしていきます。

    古池先生特に男子の成長曲線の描かれ方は個々で大きく異なりますが、日々の学習や部活動、行事などの学校生活を「きっかけ」として、飛躍的に向上する瞬間があります。一度スイッチが入れば、男子の成長は決して止まることはありません。男子校は体験から学ぶ機会が多く設けられている特徴がありますが、そんな「きっかけ」を掴んでほしいという願いも込められているのではないかと感じています。

    今井先生男子はいきなり変わるという話、よく分かりますね。個人でタイミングは異なりますが、日常の挨拶やちょっとした会話のような細やかなコミュニケーションから入っていかないと、いきなり口数を増やしても耳を貸してくれないのは家庭内と同じです。どういった声かけが琴線に触れるかは人それぞれなので、教員間でも情報共有を絶やさないようにしています。

    生徒たちのようす
    生徒たちのようす

    「毎日のお弁当を用意してくれるお母さまに、感謝の心を忘れずに!」という声かけもします。

    受験生をサポートされている保護者の皆様へ、メッセージをお願いします。

    今井先生女性であるお母さまは、息子が何を考えているか理解できず、自分のようになってほしいという願いから叱ってしまう場合もあるでしょう。しかし、人生を乗り切るのはお子さん自身ですから、時々褒めてあげることを忘れずに、未来に向かって足を踏み出す手助けをしてあげましょう。

    古池先生受験期から中学生にかけて、徐々に大人よりも仲間(同年代)からの評価を大切にする時代に入っていきます。保護者の皆様には、時に一歩引いてサポーターのような存在になって支える機会を設けて頂くことで、子どもたちの自己基盤もより整えられていくのではないかと思います。

    西村先生学校生活を通じて、多くの仲間と過ごし、多様な価値観の中に身を置くことで、自らの考えがブラッシュアップされていきます。その際、集団生活の中で、相手の意見に耳を傾け、自分の意見を伝える場面が数多くあります。ご家庭でも、ご子息とコミュニケーションをとっていただくことで、それが入学後も活きてきますし、何より、親子の絆はさらに深まっていくでしょう。

    編集者から見たポイント

    同じ男子校とはいえ、それぞれに指導スタイルの異なる3校ですが、自らの意思で歩み始めてほしいという願いから一人ひとりを見守るという共通点がありました。人間味あふれる先生方と、個性を抑える必要のない環境ですくすくと育つ生徒たち。文京区の男子校には、ひとつの物差しでは測れない温かみと、奥深さを感じます。

    「男子校のこと、もっと知りたい!」という受験生保護者の皆さまへ
    6月13日(日)開催予定の「東京私立男子中学校フェスタ」がお勧めです。
    完全予約制・入替制となり、現役生は来場しませんが
    部活動など生徒の活動紹介は動画配信されるなど、随所に工夫が施されています。
    都内屈指の男子校が一堂に会する、絶好のチャンスをお見逃しなく。

    男子中フェスタ2021男子中フェスタ2021

    取材協力

    企画・編集:インターエデュ・ドットコム
    提供・取材協力:京華中学・高等学校/獨協中学校・高等学校/日本大学豊山高等学校・中学校

  • 3校合同対談 私学が切り拓く新時代の学び

    3校合同対談 私学が切り拓く新時代の学び

    inter-edu’s eye

    東京都心の文教地区を成す白山エリアで長きにわたって学び舎としての歴史を重ねてきた京華中学・高等学校(以下、京華)、駒込中学校・高等学校(以下、駒込)、東洋大学京北中学高等学校(以下、東洋大京北)。特別企画として、各校の校長対談・生徒対談が実現しました。私学として新たな時代でどのような教育を実践していくべきかを問いながらも、共通する理念と各校の個性が浮き彫りになった対談内容をご紹介します。
    ※学校名は50音順です。

    地域に愛されてきた私学としての連帯

    常に大きく変わり続ける社会に対応できる信念を持った生徒を育てるべく、教育に情熱を注いできた3校の校長からお話をうかがいました。

    校長 町田 英幸 先生

    京華中学・高等学校
    校長 町田 英幸 先生

    建学の理念
    天下の英才を得て之を教育す
    校長 河合 孝允 先生

    駒込中学校・高等学校
    校長 河合 孝允 先生

    建学の理念
    一隅を照らす
    校長 石坂 康倫 先生

    東洋大学京北中学高等学校
    校長 石坂 康倫 先生

    建学の理念
    諸学の基礎は哲学にあり
    河合校長

    駒込河合校長

    文京区白山の地は、首都圏の私学における中心地といっても過言ではありません。その地に学び舎を構える我々は、それぞれが教育に対する理念を持っています。それは社会が求める成果主義とは異なるものであり、守るべきものでもあると考えています。

    石坂校長

    東洋大京北石坂校長

    都立校から赴任した当時は、公立と私学の違いに驚くこともありました。しかし、同一地域の私学である駒込や京華との協力関係の中から、本校の核心となる建学の理念の重要性に気づかされると共に、深い共感を得るに至りました。

    町田校長

    京華町田校長

    多くの私学では、時代の流れを意識することなく、優れていると判断した指導法を採り入れています。各校が同じく横並びの状況となった場合でも違いを判断するには、教育方針を端的に表現している建学の精神を知ることが一番だと言えるでしょう。

    話をする石坂校長
    河合校長

    駒込河合校長

    従来の教育は知識を蓄える授業に偏重してきましたが、これからのリーダーシップに必要とされるのは競争相手との比較ではなく、思想と哲学に基づく行動原理を自ら生み出すことです。大学受験中心の指導が続けられている大半の公立校に異を唱えることが、私学としての役割として捉えています。

    石坂校長

    東洋大京北石坂校長

    本校は「より良く生きる」ことを追求する手段として、哲学をもって教養を身につけることを目指してきました。そういった意味では、河合校長がおっしゃる話と大いに共通点がありますね。自らを高めて他者の助けとなるための学びであると考えます。

    町田校長

    京華町田校長

    もはや受け身の教育を施すのではなく、生徒自身が主体性を持って学ぶ姿勢が求められる時代だと言えます。生徒の知性や人間力を磨きあげることのできる教育環境を整えることが我々の使命であり、それを実現する指標として建学の理念があるのです。

    各校独自の個性がある教育姿勢

    同じ白山エリアの私学でも、その成り立ちや体制によって独自の個性を持つ3校それぞれの教育姿勢についてお話をうかがいました。

    話をする河合校長
    河合校長

    駒込河合校長

    大学入試が変わったことと同様に、今後10年以内に教育体制も大きく様変わりし、高大接続が当たり前になるタイミングがすぐにやって来ます。AIもさらに発達することで私たちの仕事を奪っていくことでしょう。そこで考えてほしいのは、命あるものとロボットとの違いです。私たち人間は、価値観をもって物事を判断することができるのです。そのためには体験を重ねることが大切だという理由から、本校では比叡山研修や日光山研修などの仏教的情操教育を通して正しい心を備えた人間を育成しています。

    石坂校長

    東洋大京北石坂校長

    専門性の高い総合大学として魅力ある東洋大学との連携を強めた本校は、校名に「大学附属」が付いていないことから分かるように、大学とは対等な関係を持っています。したがって、附属校推薦入学枠がある安心感をメリットとしながらも他大学への進学指導も積極的に進めています。近年は理科教育に力を入れており、中学と大学を連携する一環として新たなプロジェクトを導入してきました。これからも建学の理念に掲げられた「哲学」を基礎として、多様な学びを深く掘り下げていける教育改革を継続していきます。

    話をする町田校長
    町田校長

    京華町田校長

    3校の中で唯一の男子校という特色を活かし、生徒同士が率直なコミュニケーションを取りながら趣味嗜好を究めつつ、職業観に直結した幅広い専門性を高められる環境が本校の強みになっています。男子校のスペシャリストである本校の教員に支えられながら、中高6年間の多感な時期を通して、ひとつの物事に夢中になって取り組むことのできる体験は他に代えられないものになるでしょう。

    生徒が語る魅力あふれた学校生活

    校長による対談に加えて、各校の高校1年生からも学校生活全般についてお話をうかがいました。

    K.Oくん

    京華中学・高等学校
    K.Oくん鉄道研究部

    S.Hさん

    駒込中学校・高等学校
    S.Hさん生徒会書記

    R.Mくん

    東洋大学京北中学高等学校
    R.Mくん英語部・バレーボール部

    皆さんが毎日着用している制服に感じていることを教えてください。

    S.Hさん

    駒込S.Hさん

    女子の制服は、中学ではリボンしか無いのですが、高校生になったらネクタイも選べるんです。自由なコーディネートができるのは嬉しく、それ以上に大人に近づいたようで気持ちが高揚しますね。

    R.Mくん

    東洋大京北R.Mくん

    東洋大京北の最寄り駅になる白山から歩く数分の間にも、いろんな学校の制服が見られますよね。自分の着ている制服しか意識したことは無いのですが、中学入学当時から着ていたジャケットが小さく感じられた時は、身体も成長したんだと実感することができました。

    K.Oくん

    京華K.Oくん

    受験生の頃から、学園祭や学校説明会で京華のキャンパスを訪問していましたが、制服のジャケットを見て格好良いと思い続けていました。有名ブランドがデザインしたものですが、いざ自分が着ることになるとは、夢がひとつ叶ったようで感無量です!

    各校の制服を見てみよう!

    京華の鉄道研究部は今年、全国高校生地方鉄道交流会で審査員特別賞を受賞!
    京華の鉄道研究部は今年、全国高校生地方鉄道交流会で審査員特別賞を受賞!

    部活動や委員会活動に励んでいると聞きました。

    K.Oくん

    京華K.Oくん

    鉄道研究部では、模型コンテストや学園祭で校外の方々へ情報発信していく機会が多くあります。時には他校の鉄研メンバーと意見交換をすることもあって、いろんな人の考えを知ることができる面白い部活動です。昨年のコンテストでは努力賞を取ったんですよ。

    S.Hさん

    駒込S.Hさん

    生徒会の書記としてイベントの企画・運営から書類仕事まで幅広い役割を手掛けていますが、そこで学んだのは提出物の期日を守ったり、日程進行をしっかりと進めていくということです。そういった事務仕事は初めての経験だったので、駒込を卒業して社会に出た際に活かされると考えています。

    R.Mくん

    東洋大京北R.Mくん

    英語は常に触れていないと忘れてしまうものなので、ネイティブの先生方と話す機会を増やせる英語部に所属しています。また、昨年の夏から有志メンバーを募って男子バレーボール部を立ち上げました。東洋大京北の歴史に名を刻むことができたのは僕の誇りになります。

    駒込の日光山研修
    駒込の日光山研修

    学校行事で印象に残っている思い出はありますか。

    S.Hさん

    駒込S.Hさん

    中2の日光山研修では坐禅や写仏といった修行をしました。厳しさの中でも今まで知らなかった世界に触れることができた喜びの方が大きかったですね。特に、黙想は煩悩を取り払うために頭の中を空っぽにするのですが、日常生活でそんな体験をすることが無かったので新鮮な気持ちになれました。

    K.Oくん

    京華K.Oくん

    希望制のオーストラリア語学研修に参加したことが一番の思い出です。ホームステイ先では日本語が通じなくて、片言の英語や身振り手振りでコミュニケーションを取っていましたが、それでも気持ちの通わせ方があるという気づきがあって良かったです。

    R.Mくん

    東洋大京北R.Mくん

    文化祭でどんな催事を出すべきかをクラスのみんなと話し合って、さまざまな意見をまとめる苦労を味わいました。個人の違いや問題点を解決していくなかで、クラスメイトとの絆を深めることができました。

    毎年2月に行われる東洋大京北のスピーチコンテスト
    毎年2月に行われる東洋大京北のスピーチコンテスト

    英語授業のコマ数が多いようですね。

    R.Mくん

    東洋大京北R.Mくん

    授業の成果を英語スピーチコンテストで披露しています。中3になると自分で英文原稿を考え、中学全校生徒に向けてスピーチをして評価されたら投票されるという内容になっています。どのように考えを伝えるのかにこだわって、金賞を取ることができました!

    S.Hさん

    駒込S.Hさん

    高校ではイマージョン講座といって英語だけで話す授業があります。数学・生物・地理などを英語で学び、時にはディベートも行うのですが、英語で考えを伝えるのはとても難しいことだと改めて認識しました。それでも、日本語と比べると英語はシンプルで良い点もありますね。

    K.Oくん

    京華K.Oくん

    英検二次試験の対策として、ネイティブの先生との面談があり、授業の後にも気軽に質問を受け付けてくれます。そのおかげで勉強に集中でき、英検準二級を取れました。オーストラリアでホームステイを体験したことが、英語学習へのモチベーションを上げてくれたんです。

    在校生代表として学校の魅力を紹介してください。

    K.Oくん

    京華K.Oくん

    男子校は自分の好きな物事を隠さなくても良いのが魅力であり、京華を選んだ理由でもあります。面白い部活動がたくさんありますが、気軽に他の部室に入って興味のあることに参加できるんですよ。いろんな意見があっても納得できるように話し合える人間関係の中で、毎日を楽しく過ごしています。

    R.Mくん

    東洋大京北R.Mくん

    仲間と切磋琢磨しながら学び合う文化のある点が、東洋大京北の魅力になっています。また、先生が生徒に付き添ってくれることもありがたく感じています。学年内に各教科の先生がいらっしゃって、教科毎に相談できることも安心できるので、入学してからも学力を伸ばせる学校です。

    S.Hさん

    駒込S.Hさん

    仏教校の駒込ですが、ハロウィンなどのイベントも実施しています。それは、生徒が求めている要素を実現してくれる先生方がいるからこそだと思っています。全生徒が日々タブレットで授業を受けていますし、大学と共同でプログラミングなどを学ぶSTEM教育を受けられるのも魅力です。

    編集者から見たポイント

    同じ白山エリアの私学として未来を見据えた教育を実践する3校に共通する使命感を知ると同時に、各々が掲げる建学の理念に基づいた個性を見出すことができた対談となりました。校長・生徒それぞれの視点から紹介していただきましたが、最善となる受験校選びの参考につながれば幸いです。まずは最初の一歩として、学校説明会への参加や資料請求を検討してみてはいかがでしょうか。

    2021年度 入試要項

    京華校章京華中学・高等学校

    中学校募集要項 高等学校募集要項

    駒込校章駒込中学校・高等学校

    中学校募集要項 高等学校募集要項

    東洋大京北校章東洋大学京北中学高等学校

    中学校募集要項 高等学校募集要項

    企画・編集:インターエデュ・ドットコム
    提供・取材協力:京華中学・高等学校 駒込中学校・高等学校 東洋大学京北中学高等学校

  • 京華中高×日大豊山×獨協中高 文京区男子校 3校合同対談

    京華×豊山×獨協 文京区男子校 3校合同対談

    inter-edu’s eye

    6月が近づき、中学受験をするご家庭にとって学校選びが本格化するシーズンとなりました。偏差値や進学率に気を取られがちですが、6年間を過ごす環境もまた大切なポイントです。そこで、区が自らを「文の京」とPRするほど多くの教育機関がある文京区にスポットを当て、区内の男子校による3校合同対談を実施しました。小石川後楽園があることで知られる文京区には寺社も多く、学問の神様・湯島天満宮では梅まつり、根津神社ではつつじまつりが開催されるなど、四季の移り変わりを各所で感じられます。こうした環境にある学校で生徒がどのように成長するのか、先生と生徒の対談から探っていきます。

    合同対談参加校:京華中学・高等学校(以下、京華)、日本大学豊山高等学校・中学校(以下、豊山)、獨協中学校・高等学校(以下、獨協)

    <3校合同対談・先生編>目と心は離さない 男子を育てる6年間

    対談のために初めて顔を会わせた先生方が、教育現場で感じている共通の熱い思いを語り合いました。

    三上先生・上沢先生・鈴木先生

    三上沙織先生

    昨年度は初担任として高2を担当。陸上部顧問

    上沢花子先生

    中1~高2までの担任を経験。文芸部・演劇部顧問

    鈴木佑麻先生

    中学校の担任を多く務める。ソフトテニス部・奇術同好会顧問。神奈川の男子校、浅野中学・高等学校出身

    文京区という環境

    先生方は“文京区にある学校”の利点を感じることはありますか。

    三上先生・上沢先生・鈴木先生
    三上先生
    三上先生

    学校がたくさんある文京区では、住んでいる方の子どもへの眼差しが優しく、学校への理解があると感じます。京華では最寄り駅からの通学路に商店街があるので、地域の目に守られて中学生でも安心して通えますよ。

    上沢先生
    上沢先生

    アクセスのよさも外せません。

    鈴木先生
    鈴木先生

    確かに千葉や埼玉の各所から生徒が通っていますね。

    上沢先生
    上沢先生

    電車の使い勝手がいいので、遠方では秩父や本庄、宇都宮、横須賀から生徒が通っています。休日には生徒たちが遠方に住む友だちの地元に遊びに行き、教師に「あいつの地元、田んぼがたくさんあったよ!」と教えてくれるんですよ。さまざまな地域に住む子どもが学校に集まることで、生徒は遊びに行く場所を増やし、各地域のよさや言葉の違いを知る。多感な時期に見聞を広める機会を多分に得ていると思います。

    先生が胸を張る「うちの学校、ここがすごいよ!」

    文京区のよさに続いて、皆さんの学校のよさを教えてください。

    鈴木先生
    鈴木先生

    獨協は「文化祭での在校生の対応がよかった」「先生と生徒の距離が近い」とよく言われます。ほかには高3のクラス編成でしょうか。高3は成績に関係なく、国公立・早慶・GMARCHへの志望大学別でクラスを分けるため、これまで順調に勉強を進めてきた生徒とこれからエンジンをかける生徒が同じ教室で学びます。医学部を目指す生徒を間近で見て、目標を高く掲げるような良い刺激を受ける生徒もいます。

    上沢先生
    上沢先生

    豊山に多様性をもたらす生徒の多さですね。1学年の生徒数は中学校240人、高校500人です。大人数だからこそ生徒は出会いを重ね、もまれて強くなり、学校のどこかに自分の居場所を見つけられる。受験生の保護者から「おとなしい性格の子でもやっていけますか」と相談を受けることがありますが、そういう生徒もしっかりクラスになじんで楽しんでいますよ。

    三上先生
    三上先生

    京華は「面倒見がいい」と評価していただくことが多いですね。勉強が苦手な生徒には机に向かうところから指導しますし、小学校の延長のような感じで手取り足取り指導していきます。

    鈴木先生
    鈴木先生

    教師側の話ですが、獨協では主任と担任は学年持ち上がりで、加えて学年会議の時間が毎週確保されています。そのため担当学年の情報を常に共有でき、生徒一人ひとりに目が行き届きます。だから生徒と話をすると「先生、もうそんなことまで知っているの?」と驚かれますよ。

    三上先生
    三上先生

    中学校では教師がしっかり面倒を見ますが、高校では変わりますよね。

    鈴木先生
    鈴木先生

    「手をかけない。でも目と心は離さない」というスタンスになりますね。

    鈴木先生

    女性教師と男子生徒

    世のお母さま方は思春期を迎えた息子の変化に不安や戸惑いを感じています。思春期ど真ん中の中高生を相手に、女性であり男子教育のプロでもある上沢先生や三上先生はどう向き合っているのでしょうか。

    三上先生・上沢先生
    上沢先生
    上沢先生

    今の仕事に就いてから、男女の違いを知るために心理学や脳科学の本を読むようになりました。

    三上先生
    三上先生

    私も同じです!

    上沢先生
    上沢先生

    男と女は脳のメカニズムからして違うわけですから、自分の感覚で一方的に生徒に接しないように心がけています。

    三上先生
    三上先生

    自分が思う以上に冷静に話すようにしています。男子校では、こちらが予想できる範囲のさらに斜め上の出来事が毎日必ず起こるんです。そうしたときは自分の価値観は引っ込めて、たとえ生徒が100パーセント悪かろうと「どうしてこうなったの?」と耳を傾ける。それから話をするようにしています。

    上沢先生
    上沢先生

    女子は、先生に注意された子が「あの先生嫌い」と言うと、「分かる。なんかむかつくよね」と相手に共感してネットワークができていくのに対し、男子は叱られた仲間に「それはお前が悪い」と、大局を見て自分が正しいと思うことをするんです。そして、謝罪に行く仲間のために一緒に職員室まで付き添ってあげたりする。

    三上先生
    三上先生

    男子って優しいんですよね。

    鈴木先生
    鈴木先生

    男には「なんかむかつく」の“なんか”がないんです。むしろ「“なんか”って何だ?」という感じ。

    上沢先生
    上沢先生

    ほかにも心がけているのは、何があっても最初は心配すること。授業中に寝ている生徒がいたら、たとえ深夜にサッカーの日本戦があって生徒が観ていたことを知っていても「具合が悪いの?」と聞きます。「具合が悪くないなら寝不足かな? うん、うん…いい試合だったな」となるわけですが。

    鈴木先生
    鈴木先生

    少し話は変わりますが、獨協の女性教師も、自宅での会話がないとお母さまが嘆く生徒ほど学校でよく話していると言っています。男子校に入学させるのが心配だという声には、『ギザギザだった石がぶつかり合って丸くなるように、生徒は集団生活の中でいろんなことを経験して成長する』という例え話を返していましたね。

    三上先生

    女性教師の強みは“母親への共感”

    男性教師を羨ましく思うことはありますか。

    三上先生
    三上先生

    どうしても女性が入れない領域があって、そこにすっと入っていけるところが羨ましいですね。

    鈴木先生
    鈴木先生

    たとえ母親でも知りえない世界が男子にはあるんですよ。

    上沢先生
    上沢先生

    だからこそ、私たちは母親の気持ちに共感できる。「大変ですよね、分かります」と言えるんです。

    三上先生
    三上先生

    そこが私たちの強みですよね。説明会では来場者に「どんなところが不安ですか?」と積極的に声をかけるようにしていて、「そういうことありますよね」と共感すると、「男子校にいる先生の印象が変わった」と言われたりします。漫画やドラマが作り上げたひと昔前のイメージが根強く残っているようですが…そんなことないですから!

    上沢先生
    上沢先生

    説明会では男子校に抵抗のある方もいらっしゃいますが、「男子生徒って優しいんですよ。きっと息子さんもそうですよね?」と聞くと、皆さん首を縦に振ります。だから、「男子校では息子さんの優しさが歪むことなく、まっすぐなままで6年間成長することができますよ」と伝えています。

    男子校ご出身の鈴木先生は、長い目で見て、男子校で過ごす意義をどう感じていますか。

    鈴木先生
    鈴木先生

    個人的には大学時代の仲間より、中高の仲間との結びつきのほうが強いですね。中1のときのクラスメイト7人とは今も付き合いがあり、一緒に海外に行ったり、互いの結婚を祝ったりしています。人間関係をトライアル&エラーできるのが学校で、その中で男子が素を出せるのが男子校。自分らしくいられる環境で中高6年間を過ごすことで、一個人を支えるしっかりとした土台ができると思います。生徒は在学中、必ず「来るところを間違えた」「俺の黒歴史」なんて言いますが、同じことを言うOBにはまず出会いません。ですから、卒業生が感じる男子校の満足度の高さを広く知っていただきたいですね。

    上沢先生

    <3校合同対談・生徒編>男子校は永遠の友だちができる場所

    生徒対談には高2・3生が登場。
    中高6年間の折り返し地点を過ぎた彼らに、男子校についての質問を投げかけ、語り合ってもらいます。

    京華
    齋藤貴宏くん

    高2。理科部。KSN入試広報チーム統括長高校代表。埼玉県在住
    入学のきっかけ
    電車通学にあこがれがあった。親から男子校を薦められ、併願校も豊山や京北(現・東洋大学京北中学高等学校)など男子校だった。

    豊山
    須田浩仁くん

    高3特進クラス。水泳部・書道部。埼玉県在住
    入学のきっかけ
    齋藤くんと同じく、電車通学と東京の学校にあこがれていたから。共学志望だったけど、豊山の文化祭に行ったら面白さのレベルがほかの学校とは段違いだったので、この学校は楽しそうだと思った。

    獨協
    加世田敦くん

    高3。軽音楽部と生徒会に所属。獨協祭実行委員会委員長。東京都在住
    入学のきっかけ
    叔父の母校だったし、文化祭での生徒の一体感に惹かれた。男子校に通う兄から『女子はいないけど男子校はとにかく楽しい』と薦められた。

    齋藤くん・須田くん・加世田くん

    実際のところ、男子校生活はどうですか?

    須田くん・加世田くん
    加世田くん
    加世田くん

    中学生のときは「青春したいな。共学行くべきだったな」と後悔したね。でも今はのびのびできる男子校の居心地のよさを満喫している。

    齋藤くん
    齋藤くん

    豊山に来たとき、学校の雰囲気が明るくて賑わいがあるなと思った。京華でも中学生は特に元気で。
    女子がいなくて格好つけなくていいからずっと元気でいられるのかも。

    須田くん
    須田くん

    共学校の話と比べると、男子校の生徒ってものすごく仲がいいんだなと思う。中学から今まで、学校でいじめの存在を感じたことがないし。

    加世田くん
    加世田くん
    加世田くん

    友だちをちょっといじることはあっても、そこから発展しないよね。

    須田くん
    須田くん

    みんなストレートに話すから。

    齋藤くん
    齋藤くん

    うん。直球だから、ねちねちと後に引かない。その場その場で解決して、中学校を卒業する頃にはみんな仲良くなってる。

    須田くん
    須田くん

    分かる。男子校だと自分をさらけ出せるから、心通う仲間ができて、永遠の友と呼べるような相手に出会えるよね。

    勉強について教えてください。

    齋藤くん
    齋藤くん
    齋藤くん

    生徒の教え合いが日常の風景にあって、成績上位の生徒が勉強の苦手な生徒を助けている。いつも先生が「ライバルと競うことは大切。でも、できる生徒がそうでない生徒をバックアップすることで全体がよくなる」と言っているから。

    加世田くん
    加世田くん

    獨協でも医学部を目指して勉強している生徒が、クラスメイトに勉強を教えていたりする。あと、テスト前になると「俺はお前に勝つし、学年1位狙ってやるよ」と友だち同士で点数を競い合うんだ。僕はこの競い合いで成績を伸ばせたよ。

    須田くん
    須田くん

    先生のサポートが手厚くて、解けない問題があれば2時間でも3時間でも付き合って教えてくれる。勉強が苦手な生徒には積極的に声をかけてくれるし。

    齋藤くん
    齋藤くん

    男子校の先生って教科に限らず熱意がある。女性の先生はハートが強くて男前だし。あと、やたらマニアックな先生がいるよね?

    須田くん
    須田くん
    加世田くん
    加世田くん

    いるいる!!

    熱中して取り組んでいることはありますか?

    齋藤くん
    齋藤くん
    齋藤くん

    中3のときから参加している校外プロジェクトの活動。
    地方創生プロジェクトで、ある地域が抱えている問題について考察して、政策提言として役所に持っていき、採用されたら実際にやってもらえるんだ。中3で特別賞を受賞して活動にはまって、高1では最優秀賞と事務局賞を取ったよ。

    加世田くん
    加世田くん

    すごいね。僕は部活動かな。軽音部で、担当はギターとボーカル。

    齋藤くん
    齋藤くん
    須田くん
    須田くん

    格好いい~。

    須田くん
    加世田くん
    加世田くん

    でも見てくれる女子がいないという…。だから男子校の軽音部ではとことん音や楽器と向き合える!中1で入部すればすごく上達するよ。

    須田くん
    須田くん

    僕は水泳部。学校にあるウエイトルームはいつでも使えるから、休み時間とか暇さえあれば利用しているんだ。

    齋藤くん
    齋藤くん
    加世田くん
    加世田くん

    それもすごい。

    将来の夢や目標について教えてください。

    加世田くん
    加世田くん

    早稲田大学に現役合格。

    須田くん・齋藤くん
    須田くん
    須田くん

    僕はパイロット。だから目標は専門の学部がある他大学への進学を考えてる。

    齋藤くん
    齋藤くん

    地方創生プロジェクトでの経験を活かしたい。たとえば旅行代理店に勤めて、営業マンとして京華と仕事をするとか。同じクラスの友達は先生になって学校に戻ってくると言っているし。
    そんなふうに大人になって学校に貢献できたらいいなと思う。

    <男子校のOB、在校生の保護者にも会える!>東京男子中学校フェスタ

    「どうすれば男子校のOBに会えるの?」というお母さま方には、6月9日(日)に開催される「東京私立男子中学校フェスタ」をお薦めします。都内21の男子校が集まるイベントで、在校生や先生だけでなく、OBや在校生の保護者までもが参加するところが特長です。素朴な疑問や漠然とした不安などを直接聞くことができ、一度に多数の学校を知ることもできるので、男子児童の学校選びに外せないイベントといえるでしょう。

    対談に登場した3校も参加校で、今年は豊山が会場校となります。同時期には、京華にほど近い白山神社で「文京あじさいまつり」(6月8日(土)~16日(日))も開催されます。周囲を散策し、東京大学など教育機関が集積している文京区の雰囲気を感じるのもまた一興かもしれません。

    取材協力

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    企画・編集:インターエデュ・ドットコム
    提供・取材協力:京華中学・高等学校、日本大学豊山高等学校・中学校、獨協中学校・高等学校