個性を認め合う文化が根付く男子校。多くの帰国生に支持される聖学院の背景に迫る!
inter-edu's eye
多くの帰国生を受け入れていることでも知られている聖学院中学校・高等学校。キリスト教の教えのもと、一人ひとりの個性を認める教育を行う聖学院では、帰国後の学校生活に不安を抱えていた子どもたちが、伸び伸びとスクールライフを謳歌しています。現在の帰国生の生徒数は、中高合わせて約60名。聖学院で行われている帰国生の受け入れ体制について、副校長の清水広幸先生をはじめ、帰国生サポート委員会の本橋真紀子先生、昨年入学した帰国生2名に取材をしました。
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帰国生受け入れの背景にあるキリスト教教育
聖学院に根付く他者を認め合う文化
なぜ、聖学院は多くの帰国生に選ばれるのでしょうか?副校長の清水広幸先生にうかがったお話しには、聖学院が掲げるキリスト教教育の精神がありました。
インターエデュ(以下、エデュ):帰国生を積極的に受け入れていますが、生徒たちの異文化理解について、学校としてはどのような教育を行っていますか?
清水副校長:それは教育理念である、「Only One for Others」が大きく影響していると思います。本校では地球上にあなたと同じ人は誰一人いないという、キリスト教を基礎としたオンリーワン教育をしている学校です。キリスト教の隣人愛の教えは、『自分を愛するように、あなたの隣り人を愛しなさい』とあります。だから、違うものを受け入れる文化を、キリスト教教育を通して生徒たちに教えています。
副校長で入試広報部長を兼任されている清水広幸先生から「Only One for Others(他者のために生きる個人)」の理念や教育(共育)論など、たくさんのお話をうかがいました。
エデュ:聖学院の教育には、もともと他者を認め合う文化があったのですね。
清水副校長:2000年以上も続く聖書の教えを学ぶことは、価値観が揺らぎやすい今の日本において、規範意識を持たせることに通じると考えています。また、学校は人間を育てるところだとも考えています。教育は“教える”だけでなく、“育てる”ことも重要で、聖学院では共に育つ“共育”を大切にしています。だから、帰国生も聖学院で一緒に育って欲しいですし、他の生徒や保護者の方々、そして私たち教員も含めて、帰国生と出会うことで共に育って欲しいですね。
英語のSSコースでは、英英辞書を使用しながらTOEFLの過去問題を使用して授業を行う徹底ぶり。中学生のうちに英検準1級を取得する生徒も。
帰国生と共に育ち学び合える教育環境
エデュ:“共育”という点では、帰国生の経験は他の生徒にどのような影響を与えていますか?
清水副校長:例えば、オーストラリアからの帰国生から、現地の友達や大自然の話を聞いた生徒が、海外研修に行って積極的に英語を勉強していました。これは一例ですが、同世代の目線で語られる外国文化は、生徒にとってはとてもリアリティがあり、大人が語るよりも良い影響がありますね。
帰国生も安心して学校生活を過ごせるバックアップ体制。人生背景の異なる生徒たちが集まる学校だからこそ、互いをよく知ろうという姿勢が自然と育まれます。
エデュ:入学したばかりだと、帰国生に対する偏見などがあるのではないかと心配です。
清水副校長:その心配はありません。本校では、入学式の翌日から3日間の新入生合宿をします。みんな育った背景が違う中で、まずはお互いのことを知ることから始めるので、帰国生だからという偏見はありません。新入生合宿をきっかけに、みんな友だちがどんどんできて自分の“居場所”ができるのです。
エデュ:まさに他者との違いを認め合うキリスト教教育の賜物ですね。
清水副校長:はい。本校では、帰国生の力をさらに伸ばしてゆきたいと考えています。英語ではネイティブ教員による取り出し授業やグレード別授業を取り入れたり、進学についても海外大学から国内大学まで、希望に沿った支援をさせていただいています。多くの帰国生やその保護者の皆様に支持されているのは、本校のサポート体制も評価されているからではないかと考えています。
帰国生一人ひとりを支えるサポート体制
聖学院は、帰国生に対するサポートが充実しています。帰国生入試で、帰国生のネックとなっていた国語を除いた受験が可能なことをはじめ、それまでの学習内容に配慮した定期テストの実施、聖学院専門の予備校系講師によるマンツーマンの学内塾など、日本で学校生活を送るための体制を完備。その取り組みについて、自身も帰国生だったという、帰国生サポート委員会の本橋先生にお話をうかがいました。
「まず、日本と海外では授業スタイルが異なるため、一般的に帰国生は授業に違和感を持つことが多いと言われています。しかし、本校では、グループワークや問答形式の授業が多いので、違和感のある生徒はほとんどいないようです。」と本橋先生。日本語でのテストについても「保護者と面談をさせていただき、帰国生の日本語レベルに合わせて漢字にルビをふったり、試験範囲を狭めたりという対応をしています。」とのこと。
各学年には必ず帰国生サポート委員会の先生や帰国生担当の先生がおり、保護者との面談もしっかり行われているため、その生徒に必要なサポートを適切に行えるそうです。本橋先生も「全校で約60人の帰国生がいますが、ひと学年で約6~10人。(※)だから、名前を言われれば委員会の先生はすぐにその生徒が分かりますよ。」とお話しくださいました。帰国生一人ひとりをサポートしてもらえる体制があると、親御さんも安心ですね。
(※)2015年時点
ご本人もアメリカからの帰国生として、日本式の教育に苦労したと仰る数学教諭の本橋真紀子先生。自らの体験を糧としながら、帰国生サポート委員会のひとりとして、生徒たちへの手厚い面倒見をしています。
帰国生が語る聖学院のスクールライフ
聖学院に入学した帰国生は、どのような学校生活を送っているのでしょうか。
昨年入学した中学2年生の帰国生2名が、スクールライフを教えてくれました。
中西理仁くん (タイ・バンコク 3年間滞在)
小学3年生のころに日本に帰ってきましたが、通っていた小学校では帰国生を対象としたサポートがなく、大変でした。でも、聖学院の授業や学校生活では、戸惑うことがありません。先生も分からないところをきちんと説明してくれるので、助かっています。高校では英語力を活かして、留学をしてみたいです。受験は大変かもしれないけれど、聖学院は帰国生や外国人の先生がたくさんいるので、楽しい学校生活が待っていますよ!
(左)中西くんと(右)佐藤くん。共に昨年入学した中学2年生。二人が同じように語るのは、「せっかくの英語体験をしっかり活かしていきたい」という言葉。落ち着いてしっかりしているという印象を受けたのは、彼らが幼少の頃から多文化に接する体験をしたことが理由でしょうか。
佐藤誠也くん (アメリカ・テキサス 6年間滞在)
小学6年生のときに日本に帰ってきました。まだ漢字が苦手ですが、担任の先生も帰国生だったので、自分の気持ちをよく分かってくれます。先生の存在は大きいです。英語を忘れたくなかったので、英語に力を入れている聖学院を選びました。グレード別授業なので、自分に合ったクラスで学べるのがいいですね。将来は海外大学に進学したいです。聖学院の英語の授業は、外国人の先生が教えてくれるので、安心して英語を学べます。
編集者から見たポイント
生徒一人ひとりに寄り添った手厚いサポートで、帰国生の日本での学校生活を見守る聖学院。今回の取材を通し、その手厚いサポートの背景には、他者との違いを認め合うキリスト教の教えによる教育がありました。聖学院が多くの帰国生から支持されている理由は、相手のことを思いやる“聖学院らしさ”が、先生や在校生に溢れているからだと実感。聖学院では、帰国生を対象にした説明会も行われています。ぜひ、“聖学院らしさ”を肌で感じてみてください。
2017年度入試 学校説明会スケジュール
イベント名 | 日程 | 時間 |
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第1回学校説明会【一般・帰国・思考力セミナー】 | 6月11日(土) | 10:30~12:30 |
プレミアム説明会 | 7月1日(金) | 10:30~12:00 |
帰国生ミニ説明会 | 7月20日(水) | 10:30~12:00 |
イヴニング説明会 | 9月2日(金) | 19:00~20:00 |
第2回学校説明会【授業体験・クラブ体験・思考力セミナー】 | 9月17日(土) | 10:00~13:30 |
第3回学校説明会【一般・帰国・思考力セミナー】 | 10月22日(土) | 10:30~12:30 |
創立記念祭【個別相談ブース】 | 11月2日(水) | 10:30~15:00 |
創立記念祭【個別相談ブース】 | 11月3日(木・祝) | 10:30~15:00 |
第4回学校説明会【授業体験・入試過去問体験・思考力セミナー】 | 11月26日(土) | 10:00~13:30 |
プレミアム説明会 | 12月6日(火) | 10:30~12:00 |
第5回学校説明会【入試過去問体験・思考力セミナー】 | 12月23日(金・祝) | 10:00~15:00 |
第6回学校説明会【思考力セミナー】 | 1月14日(土) | 10:30~12:30 |
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