掲載日:2015年5月29日

私学へ行こう!男女別学を選ぶメリット

inter-edu's eye

中学受験で学校選びをするときに、男女別学にするのか、共学にするのかは、どのご家庭でも一度は直面するのではないでしょうか。ここでは、男女別学を選ぶメリットをみていきたいと思います。

進学トップ校には男女別学出身者が多い

学校を選ぶポイントはご家庭ごとに異なると思いますが、インターエデュで行ったアンケートでは、大学進学実績を重視するご家庭が高い割合を占めています。将来的に、東大・難関私立校を始めレベルの高い大学に進学する可能性のある学校選びをしていることが分かります。
そこで、インターエデュが毎年独自に調査している「東大・京大・難関大学合格者ランキング」を見てみると、上位を占めているのは男女別学が多く、共学校は少ないことが見られます。東大以外の難関校進学率も、男女別学の割合が高くなっています。

子どもに通わせたい大学は?東大合格者ランキングトップ10

男女ではこんなに違う!勉強面で見れば男女別学は必然?

生物学的な話になりますが、男女では言語能力、空間認知能力、聴覚、興味、記憶の仕方、感情の処理の仕方、成長のスピード、行動、読書量などが異なってきます。
例えば、言語能力に関して女子はよく「おしゃべり」だと表現されます。これは言語に置き換えるための知覚情報などを司る右脳と、言語などの認知機能の働きを司る右脳をつなぐ脳梁が太いからです。そのため国語などの文系教科が得意な傾向にあります。
対して男子は、パズルや図形が得意で算数の図形問題を得意とする傾向が高くなっています。そのため学校側の教育も必然的に男女で変える必要があります。

國學院大學久我山中学高等学校

男女別学の伝統校。男子にも女子にも大切な6年間を、理想的な環境ですごせます。

しかし、卒業後に異性に戸惑ってしまうのではという懸念がよく聞かれるのも確かです。そんな中、國學院大學久我山中学高等学校では、授業は男女別でしっかり学びますが、行事などは一緒に行います。卒業後のことも考え、男女別学・共学のそれぞれの良さをうまく取り入れている学校といえます。

勉強以外にも!自立のためにも別学は最適!

ここでは勉強以外の別学のメリットを男女別に見ていきましょう。
まず第1に、異性の目を気にせず学習に集中することができます。共学ですと、どうしても自分をより良く見せたいために容姿や髪型にこだわってしまいます。また異性に悪く思われたくない、嫌われたくないという気持ちが働き、委縮してしまう傾向にあります。もちろん社会に出ると異性と仕事をする機会がありますが、学校はあくまで「勉強」をする場所です。

また、女子はリーダーシップを発揮するチャンスが多いという点があります。共学ですと、行事のリーダー的な役割も男子に譲りがちですが、女子校では誰に遠慮することなくリーダーシップを発揮し、ひいては社会に出ても周りを引っ張っていく力を身につけることができます。

聖徳大学附属女子中学校・高等学校

女性ならではの優しさや特性を生かす将来(職業)を目指す生徒もたくさんいます。

さらに女子はイベントを通し、より強い友情を結べる傾向にあります。聖徳大学附属女子中学校・高等学校では入学直後の学習オリエンテーションや自然の中での体験学習を取り入れています。普段の学校生活ではなく、非日常の空間の中で何気なく見せたクラスメイトの言動に共感し、友だちになるケースは多くあります。イベントが多い女子校だからこそ、この機会も増え、一生の宝物である友だちをつくることができます。

そして男子は、女子任せにしないで掃除などの家事ができるようになります。なんだそんなことかと思うかもしれませんが、勉強だけできる人は頭でっかちで社会に出ても役にたちません。人の嫌がるようなことも積極的にできる人間こそ、真のリーダーになることができます。

「総合的」このキーワードが学校選びのポイント

一言で男女別学といっても数多くの学校があります。もちろん進学実績で選ぶのもいいですが、最大で6年間通う学校ですのでお子さまとよく相談してみましょう。まずは下記から学校それぞれの特徴をつかみ、実際に学校見学をし、学校の雰囲気を肌で感じてみてください。生徒たちに触れることで、別学のイメージが変わるかもしれません。