inter-edu’s eye

英語教育に力を入れている佼成学園女子中学高等学校(以下、佼成女子)の取り組みは「英検まつり」だけではありません。世界とつながる海外研修も大きな魅力です。「英語の佼成」から「グローバルの佼成」へと進化した佼成女子の魅力を、生徒の声とともに紹介します。

SGH(スーパーグローバルハイスクール)とは

スーパーグローバルハイスクール

SGHとは、国際的に活躍できるグローバル・リーダーの育成を目的として、大学・企業・国際機関等と連携しながら、グローバルな社会課題・ビジネス課題をテーマとする学習を行う取り組みです。

文科省からSGH指定校として選ばれた佼成女子は、研究開発テーマに沿った、国内外のフィールドワークや海外研修などによる探求型の学習を実施しています。

「語学力と知識・教養」を準備して海外へ

SGH指定校としての取り組みは、どのようなカタチで生徒に影響を与えているのでしょうか。国際部長の宮川先生にお話しを聞きました。

国際部長の宮川先生

スーパーグローバルハイスクール推進事務局 国際部長の宮川先生。

インターエデュ(以下、エデュ):海外に研修に行く前に、生徒はどのような準備をするのでしょうか。

宮川先生:まずは、語学力の基礎を身につけておくことを大切にしています。ネイティブの先生との授業では、グループワーク中心でプレゼンテーションやディスカッションを行い、英語で発言する機会を増やしています。

また、音楽や美術を英語だけで学ぶ「イマージョンプログラム」は生徒にも好評です。学校生活の中で自然に“英語を浴びる”ことができる環境が佼成女子にはあるんですよ。

エデュ:指導の際に心掛けていることはありますか。

宮川先生:生徒には、できるだけ現地で質問するよう促しています。質問をするということは、相手の話をよく聞き、理解しないとできないわけですから、聞く姿勢をしっかり持つという意味を込めています。実際、スーパーグローバルクラスがタイでのフィールドワークに行った際に、生徒が予め用意していた質問だけでなく、その場で考えて質問する生徒もいて、生徒の積極性に驚きました。

高校からのグローバルリーダー育成プログラム

積極的に海外研修を実施する佼成女子では、「この学校でしか体験できない」オリジナルの育成プログラムによって、高校生でどのクラス・コースに進んでも、グローバル時代のリーダーシップを養うことのできる実体験学習を提供しています。

スーパーグローバルクラス

スーパーグローバルクラス

▶タイフィールドワーク
タイ山岳民族の村でのホームステイやNGO施設訪問などを通して、現代タイの諸問題について学びながら、名門タマサート大学での英語研修に参加します。

▶ロンドン大学研修
ロンドン大学SOAS校(東洋アフリカ研究学院)にて、タイフィールドワークで体験した社会問題について教授たちとディスカッションをし、研究論文を英語で作成。帰国後に研究成果を発表します。

▶国際文化・特設英語
国際文化の授業では、グループワークやディベート等を通して、国際知識を身につけます。特設英語の授業では、外部専門講師と学校教員のチームティーチングで4技能型英語力を向上させて、TOEFL®iBTスコア60以上を目指します。

特進留学コース

特進留学コース

▶ニュージーランド留学
現地高校に通いながらホストファミリーと生活し、英語力を磨きます。先住民と移民の人々が共存する生活から異文化理解も深めます。

▶シドニー大学研修
シドニー大学で、SGHの研究テーマに沿った講義を受講しながら、大学生とディスカッションするなどして論文を作成。留学の成果を英語で発表します。

▶SGE・日本文化論
SGEの授業では、クラス全体で困難に立ち向かうための人間関係づくりを行います。日本文化論の授業ではディベートやプレゼンテーションを通して、海外に日本文化を紹介するための学習を行います。

特進文理コース・進学コース

特進文理コース・進学コース

▶日本スリランカ青少年交流学
スリランカの異なる民族・文化・宗教の青少年たちとのホームステイを通して、世界遺産の宝庫と言われるスリランカの歴史と文化を学びます。(希望者のみ)

▶中国青少年交流サマーキャンプ
スリランカプログラム参加者を中心に選抜された生徒は、世界各国から集まった青年たちと異文化交流を行います。(希望者のみ)

▶英国修学旅行・英国短期留学
修学旅行では、ロンドン・コッツウォルズ地方で全員が4泊5日のホームステイを体験します。希望者は、そのままブライトンへ移動し、3週間のホームステイ生活を送りながら現地の語学学校に通学します。(修学旅行は全員、留学は希望者のみ)

英語が苦手でも海外研修後に「英検準1級取得!」

中学時代の修学旅行で初めて、英語圏の国でのコミュニケーションに興味を持ったという、高校3年生の深見さんにお話しを聞きました。

「英検準1級」を取得した深見さん

イギリス短期留学の後に「英検準1級」を取得した、特進文理コースの深見さん。

エデュ:海外研修に参加しようと思ったきっかけを教えてください。

深見さん:中学の時に、修学旅行でニュージーランドに行ったのですが、聞き取りはできても、思ったことが英語で表現できなかったんです。その時のもどかしい気持ちが心に残っていて、母に相談したところ、「短期留学に参加してみたら」と後押ししてくれました。
さっそく高2のイギリス短期留学に参加することを決めるにあたり、先生に「よく使うフレーズを覚えておいた方がいい」と言われたので、簡単な英会話の冊子を読んで覚えていきました。

高2に体験するイギリス短期留学での風景。

高2に体験するイギリス短期留学での風景。

エデュ:イギリスではどのように過ごしましたか?

深見さん:たくさん英語を話すために、ホストファミリーの家ではなるべくリビングにいるようにして、自分からコミュニケーションを取ろうと努めました。家庭菜園があったので手伝ったり、一緒に滞在していたイタリア人の子に宿題を相談したりしていくうちに、英語でコミュニケーションをとることが楽しくなってきました。

語学学校のクラスでは、日本人は途中から私一人だったので、不安はあったのですが、グループワークなどを通じて友人もできて楽しく過ごせました。日本人がいなかった分、現地の人と英語で交流する機会が多かったので語学力もアップしたと思います。

グローバルセンターにて

ネイティブの先生たちと交流したり、海外留学やフィールドワークの成果が掲示されているグローバルセンターにて。

エデュ:短期留学の前後でどんな変化がありましたか。

深見さん:イギリスに行く前までは、英語に対して苦手意識がありました。ただ、留学中に話すことの楽しさを覚えてから、英語に対してプラスに考えるようになり、帰国後は英語を積極的に勉強するようになったんです。そのおかげで、英検も準1級を取ることができました!

留学前は法学部を志望していましたが、今では、グローバル系の学部に進んでもっと深く英語を学び、来日する外国の方々を手助けできる警察官になりたいと考えるようになりました。

編集者から見たポイント

「英検まつり」や海外研修など、将来のグローバルリーダーを育成するSGH指定校として、佼成女子の英語教育は、常に進化し続けています。生徒自身が望む未来に合わせた多様なプログラムの数々や先進的な取り組みによって、活躍できる世界の舞台がますます広がっていくことでしょう。今後も「グローバルの佼成」に注目してください。

学校説明会・イベント一覧

イベント名 日時 内容
PISA型入試問題学習会 12月3日(土)
14:00~15:30
PISA型入試プレテスト
第5回中学校説明会 12月11日(日)
10:30~12:00
個別相談・施設見学・入試問題学習会
第6回中学校説明会 2017年1月7日(土)
14:00~15:30
個別相談・施設見学・プレテスト
新小6・5保護者対象学校説明会 2017年2月25日(土)
14:00~15:30
次年度以降の入学対象者に向けた説明会