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海外の姉妹校が多く、そのため留学生の受け入れも、留学の制度も豊富な城西大学附属城西中学・高等学校。長年の国際交流がさかんな環境にあっては、海外からの帰国生も安心して受験できるのが魅力のようです。今回は担当の先生のほか、帰国生のみなさんにお話をうかがいました。

長年の国際交流で培ったグローバリズム

長年の国際交流で培ったグローバリズム

城西中学・高等学校(以下、城西)には、1982年、米オレゴン州のSweet Home High Schoolの姉妹校となって以来、 オーストラリア・韓国(2校)・中国、台湾、ニュージーランドなど、6か国に14の姉妹校、提携校があります。 また、帰国生など海外生活経験のある生徒の入学も認めており、強い関心をもって国際交流プログラムに参加している生徒が多く在籍していることが特徴です。
このような環境の中で、帰国生たちの存在は国内生にとっても刺激になっているようで、副校長の田島清純(きよのり)先生は、 「帰国生たちは、アクティブラーニングなどの形態で授業を行う際に、問題解決のプロセスにおいて彼らの豊富な経験的エビデンスを国内生と共有することができますし、 アプローチ、視点が国内生と異なることにより議論の発展が見込めます。」 とお話をされました。

様々な国際交流制度 ≫

「先生との距離がとても近いんです!」

今回は、帰国生から見た学校生活を具体的にお聞きするため、中3~高3の5名の帰国生に集まっていただきました。みなさん、2~3年ほど海外生活の経験を経て、今に至っています。

左から、大陸さん(高3)、盛山里桜(りお)さん(中3)、盛山嶺央(れお)くん(高2)、工藤さん(高2)(石戸くん(中3)は部活のため途中退席)

左から、大陸さん(高3)/盛山里桜(りお)さん(中3)・盛山嶺央(れお)くん(高2)/工藤さん(高2)
※石戸くん(中3)は部活のため途中退席

まずは入学のきっかけをうかがうと、盛山くんは、「僕は、何校か行った中で、国際的な感じがいいなぁと思って一般入試で入りました。その後、中1の途中でアメリカに行くことになり、中3で戻ってきました。」とのこと。帰国時に、同じ学校に同じ学年で戻って来られるのは安心ですね。
妹の里桜さんは、中1の冬に学年途中の編入となったわけですが、不安はなかったかと聞くと、「兄の話を聞いて、城西の雰囲気はわかっていたので不安はありませんでした。ただ、中学から習う教科の数学や、特に古典で苦労しました。でも、先生が放課後に文法を一から教えてくれたので助かりました」と話します。

勉強面での苦労については、小5~6年生の間にタイ・バンコクに滞在していた石戸くんは「平日は現地校に通っていましたが、土曜日は日本人学校に行っていたのでそんなに苦労はなかったです」と話しており、現地校に通っていたか、日本人学校に通っていたかによっても違いはあるようです。

お話をうかがった生徒のみなさん

また、大陸さんは「私は小4から1年8か月間、上海でインターナショナルスクールに通いました。向こうの算数は簡単なので、日本の数学についていけるか心配でした。でも、先生にとにかくたくさん聞いて助けていただきました!」と話し、この言葉には他の生徒もうなずきます。
そのような手厚い先生のフォローには、”帰国生だから”という理由もあるのでしょうか? と聞くと、「いえ、帰国生だからというわけではなく、先生はどの生徒に対してもフレンドリーで、よく声をかけてくれます」と、声をそろえる生徒たち。和やかで、先生と生徒の距離が近いことがよくわかります。
工藤さんも「城西は先輩・後輩の関係もとても良いですし、先生の存在も近くて良い距離感ですね。あなたはこういうことをがんばったほうがいいよ、と的確なアドバイスをしてくれるので、ありがたい環境だな、と思います。」と教えてくれました。

帰国生入試Q&A ≫

間口が広く、垣根のない学校生活

垣根のない学校生活

では、帰国生にとっての居心地の良さの秘訣はどこにあるのでしょうか。国際交流課・課長の高橋先生は「帰国生だからといって特別扱いされないのがいいのではないでしょうか。帰国生だけが、周りの生徒に刺激を与える存在になってほしい、というわけではなく、双方の良いところが影響しあってほしいと考えています。」とお話をされます。

一般的に、私立中高一貫校の帰国生入試を受けるご家庭には2タイプあります。一つは、海外で現地校に通っており、育んだ英語力が落ちないようにどんどん伸ばしたい!でも、他科目の学力についてはフォローしてほしい!という「現地校型」。もう一つが、日本人学校に通って身につけた海外経験を活かせる入試への期待と、入学後の最適なフォローを望む「日本人学校型」です。城西はどちらのタイプのご家庭にも選ばれており、充実した学校生活を送っていることが、生徒たちの話からもわかります。

最後に、高橋先生から受験生のご家庭にメッセージをいただきました。「私たちとしては『とにかく雰囲気を見てほしい』という思いが強いです。プレッシャーを与えずに個性を伸ばしていける環境が、本校には出来上がっていますから」。

学校公式サイト ≫

編集者から見たポイント

先生が「特別扱いをしない」と話すとおり、生徒たちの言葉の一つひとつに、校内の生徒同士、そして先生との心地よい距離感を感じることができました。 また、海外生活で身につけた英語力の高さを維持しながらも、不安を感じる科目への先回りのフォローがあり、 生徒たちの願望をしっかりとくみ取っているところも魅力と感じました。 先生が「特別なことをしていないので、『雰囲気を見て』としか言えないのですが」とお話をされた通り、 まさに「百聞は一見に如かず」という言葉がぴったりです。 ぜひ、説明会などに足をお運びいただき、この雰囲気を感じ取っていただきたいです。

イベント日程

開催日時 イベント名 詳細
5月27日(土) 14:30~ 中学校説明会 校長による学校紹介など
※要予約
6月6日(火) 9:00~ 体育祭 当日は会場にて受付
※要予約
7月30日(日) 10:00~ 中学1日体験入学 授業体験、スタンプラリーなど
※要予約
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