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受験生にとって、今も昔も“大学付属”は魅力的。大学入試改革を控えて付属志向はより高まっています。連載第1回の日本大学明誠高等学校(以下、日大明誠)新入生インタビューでも、生徒は付属校であることを入学の理由に挙げていました。高大連携の取り組みに力を入れる学校が増える中、日大明誠の自然科学部では、ロボット制作を通して日本大学理工学部精密機械工学科と交流を深めています。今回は、その活動に迫ります。

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高大連携で学べること

高大連携における高校側のメリットは、生徒が普段の環境ではできない発見や出会いを経験し、成長することです。その経験が進路や目標を決める手助けとなり、生徒が学業に打ち込むきっかけになることを望んでいます。
自然科学部では、精密機械工学科とどのような活動をし、生徒はどう成長したのでしょうか。

インターエデュ(以下、エデュ):部の活動内容と、大学と連携することになったきっかけを教えてください。

高橋先生:自然科学部では、物理・化学・生物・地学を含む自然科学について生徒が興味を持つことなら何でもします。畑を耕して夏野菜を植えたり、合宿で天体観測をしたり、高大連携をしているロボットコンテストに参加したりしています。
大学との連携は、活動内容から出場する大会がなかった生徒のために、他者と競う場を与えたいと思ったことがきっかけです。精密機械工学科が主催する「中学・高校ロボットコンテスト」(以下、ロボコン)に出場するという目標を生徒が持つことで、活動に精を出してもらえたらと考えました。

自然科学部顧問の高橋先生

自然科学部顧問の高橋先生

精密機械工学科とは大学生が10年前から本校のオープンスクールに来てくれていたこともあり、深い関わりがあります。そのため、ロボコン出場にあたり、最初から気軽にアドバイスをいただける間柄になれたと思います。

エデュ:具体的にどのようなことをしていますか。

梶原くん:ロボコンが定めるルールに適ったロボットを作り、動作などを競います。大学から必要なものをいただいて、ロボットの作り方や動かし方など設計について指導していただきました。ロボットの設計には3D-CADという設計ソフトを使うのですが、大学生の方々がスラスラと正確に使いこなしていて、とても印象深かったです。

日本大学の学生に指導を受ける生徒たち

日本大学の学生に指導を受ける生徒たち

高橋先生:大学生のアドバイスもあって、昨年度は行われた4競技全てで本校が1位になり、総合優勝を果たしました。優勝したことは、生徒の自信につながったと思います。

エデュ:高大連携を通して、気づいたことはありますか。

自然科学部で活動する梶原くん

自然科学部で活動する梶原くん

梶原くん:ロボットを動かすのはとても難しく、上手くいかないことがたくさんありました。大学生の方々は、それでも問題に真剣に取り組んでいて、問題を丁寧に見たり、新しい発想をしたり、根気強さが重要なのだと思いました。

高橋先生:多少の失敗なら気にせず、アイデアをたくさん出せるようになったと思います。そのうえ、実現の可能性を考えた発言までできるようになりましたね。

エデュ:高校でロボットを作るだけではだめなのでしょうか。

高橋先生:まず、教えてくれる歳の離れた先輩や専門家への憧れ・興味が、活動の原動力になります。また、指導してもらうため大学側の予定に合わせて動くこともあり、夏の合宿までは予定を立てられなかった生徒たちが、冬の合宿では「いつまでに」「何を」「どのように」行うかを考えて目的を遂げられるようになりました。
失敗の原因を分析し考える姿勢、相手の立場や考えを理解し尊重することなど、高大連携で行った活動による多くの経験が成長につながったと思います。

エデュ:大きく成長しましたね。進路には何か影響がありましたか。

梶原くん:僕は夢があって日大明誠に入ったので違う道を目指しますが、部員の中には精密機械工学科を目指している人もいますし、先輩でも進んだ人も多いです。

高橋先生:一昨年は精密機械工学科への進学を希望していた生徒が推薦入試で合格。大学の女性教員に指導していただいた女子生徒も同学科への進学が決まりました。大学との活動が進学へつながっていると実感しています。

ロボコンで優勝した自然科学部のメンバーたち(教頭先生と一緒に)

ロボコンで優勝した自然科学部のメンバーたち(教頭先生と一緒に)

エデュ:今後の活動や受験生へのメッセージをお願いします。

高橋先生:これからも高大連携の機会を通じて、貴重な経験をしてもらいたいですね。大学から求められるだけでなく、世界からも必要とされる人材を育てたいと思います。

梶原くん:日本大学とのつながりが多く、とても楽しい学校なので、第一希望入学してください! 入学したらぜひ自然科学部を見に来てください!

高大連携で子どもはどう成長するのか。
日大明誠では、計画を立てて遂行することや遂行する根気強さ、相手を尊重する心を身につけることができました。これは社会に出ても非常に必要な力です。また、活動によって見つけた夢に向けて、これからさらなる成長が期待できます。高大連携は成長する機会の1つですが、成長の可能性は大きく広がることでしょう。

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編集者から見たポイント

高大連携は大学の雰囲気や学びに触れ、大学生や教員と話すことで進路について自然と考える機会となります。日大明誠では付属校という大学との強固な関係を活かし、生徒の育成に努めているといえるでしょう。

これからのイベント日程

イベント名 開催日時 備考
第1回 入試説明会 10月14日(土) 要予約
第2回 入試説明会 11月11日(土) 要予約
第4回 オープンスクール 11月25日(土) 要予約
第3回 入試説明会 12月2日(土) 要予約
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