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新しい学校生活をスタートさせる子どもに対して親が願うことは、勉強に励むことや部活動に精を出すこと、やりたいことを見つけることなど、さまざまです。中でも、素晴らしい仲間に巡り会うことは、多くの親の願望ではないでしょうか。そこで、日本大学明誠高等学校(以下、日大明誠)の連載最終回となる今回は、卒業後30年以上経った今も、共に音楽活動を楽しむ吹奏楽部OB・OGの方たちにインタビュー。かけがえのない仲間との出会いの場“日大明誠”について語っていただきました。

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吹奏楽部OB・OGで結成! Nichi-Mei Alumni Big Band‘18

今回インタビューしたのは、日大明誠吹奏楽部OB・OG で結成した「Nichi-Mei Alumni BigBand‘18(ニチメイ アルムナイ ビッグバンド)」のみなさんです。

Nichi-Mei Alumni Big Band‘18のみなさん

下神 竜哉さん(トランペット)下神 竜哉さん(トランペット):1983年卒。
米米CLUBホーンセクション「BigHornsBee」の元メンバー。これまで多くの有名ミュージシャンのサポートをこなしてきた。現在はスタジオミュージシャン。ダ・カーポ(DAC)講師。

藤原 忠さん(トランペット)藤原 忠さん(トランペット):1983年卒。
国立音楽大学卒。現在はピアノ調律師として働きながら、社会人ビッグバンドでリードトランペットを吹く傍ら、オーボエでも演奏活動中。

峰岸 健さん(サックス)峰岸 健さん(サックス):1984年卒。
日本大学在学中は、ジャズ研ブルースイングに所属し、山野ビッグバンドコンテストに出場。現在も、社会人ビッグバンドなどで活動中。ジャズソリスト。

八木 建幸さん(ユーフォニアム、トロンボーン)八木 建幸さん(ユーフォニアム、トロンボーン):1984年卒。
日本大学在学中は、ジャズ研ブルースイングに所属しながら、一般の吹奏楽団でも活動。20年以上のブランクを経て、2016年のイベントから活動を再開。

飯村 崇之さん(トランペット)飯村 崇之さん(トランペット):1986年卒。
大学時代から社会人と、ジャズ、ソウル・ファンクバンドなどや、企業の吹奏楽団で活動し、全国大会出場経験あり。40代初めから、社会人ビッグバンドなどで活動を再開。

森田 利秋さん(ユーフォニアム、ベース)森田 利秋さん(ユーフォニアム、ベース):1986年卒。
ロックバンドなどで、ドラムス、ギター、ベースまで多彩な楽器を弾きこなす。日大明誠広報部の西島先生らで組む「ティーチャーズバンド」では、ドラムスを担当。

大森 通江さん(ファゴット、パーカッション)大森 通江さん(ファゴット、パーカッション):1986年卒。
中学時代、全国大会出場経験あり。ビッグバンドでは、タンバリンなどパーカッションを担当。2017年からはファゴットで参加も。日大明誠では学生コンダクターを務めた。

伊佐山 孝さん(ドラムス)伊佐山 孝さん(ドラムス):1987年卒。
高校卒業後はバンド活動に精を出し、「ドラムスマガジン」などで数々の賞を受賞。ジャズからハードロック、ノイズまで多種多様な音楽に対応するマルチなドラマー。

宮崎 耕一さん(トランペット)宮崎 耕一さん(トランペット):1988年卒。
高校時代からのブランクを経て、音楽活動を再開。下神先輩の指導を仰ぎながら、日々練習に励んでいる。

田中 宏幸さん(トランペット)田中 宏幸さん(トランペット):1989年卒。
現在は、社会人ビッグバンドでリードトランペットを担当。年に数回、コンサートやジャズフェスに出演している。

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日大明誠の自由な校風

山梨県上野原市にある日大明誠では、校舎から雄大な富士山を望むことができます。自然豊かな環境にありながら、在校生のほとんどが東京都と神奈川県在住であることから、“首都圏から通える緑に囲まれた学校”と言えます。

日大明誠の自由な校風

インターエデュ(以下、エデュ):学生時代の思い出について教えてください。

森田さん森田さん:日大明誠は通学路に坂道が多いので、毎日気合いを入れて一生懸命歩きましたね。おかげでいい鍛錬になりました。

峰岸さん峰岸さん:日大明誠は自由な雰囲気がありましたね。自然豊かな環境がそうさせていたのかもしれません。

八木さん八木さん:自由な校風だからこそ、当時は元気すぎる学生が結構いたような…。

飯村さん飯村さん:自分がまさにそう! 当時の中学の先生から「自然が多い環境で落ち着いてこい」と日大明誠を勧められました。曲がりなりにも、今それなりの立場で働いて、こうして会える仲間もいて、音楽もできているわけですから、日大明誠で心が洗われたのかもしれませんね。

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練習に明け暮れた学生時代

卒業して30年以上経った今でも定期的に、練習のため音楽スタジオに集まっているようです。当時の吹奏楽部についてお聞きしました。

エデュ:当時の吹奏楽部について教えてください。

下神さん下神さん:自分は始発で学校へ行き、暗くなるまで残り、ずっと練習していました。中学のときから、自分はトランペットでプロのミュージシャンになると決めていましたから。

当時の吹奏楽部

藤原さん藤原さん:当時、吹奏楽の編成を組むには人数が足りなかったので、少人数でも演奏できるジャズのビッグバンドを編成していました。クラリネット担当の部員がサックスを吹いたり、ギターやベースは知り合いを呼んで弾いてもらったりしていましたね。

宮崎さん宮崎さん:秋の文化祭のステージが3年生の引退の舞台。だから、3年の夏休みは最後のステージに向けて黙々と練習していた記憶があります。

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卒業後の進路

日大明誠の卒業生の多くは日本大学へと進学しますが、学校では外部への進学のサポートも積極的に行っています。メンバーのみなさんは、卒業後、どんな分野で活躍されているのでしょうか。

エデュ:高校卒業後の進路を教えてください。

下神さん下神さん:日本大学法学部へ進みましたが、ミュージシャンとしての活動が忙しくなり、結局卒業はしませんでした。その後はプロの道へ進みましたね。

田中さん田中さん:鹿児島の大学へ行き、卒業後はIT関連の仕事に就きました。

伊佐山さん伊佐山さん:日本大学法学部を5年で卒業して、卒業後から在籍している会社で今も働いています。

八木さん八木さん:中学生のとき、日本大学の付属校に行きたいと教頭先生に相談して、日大明誠を受験しました。高校卒業後は、日本大学の生産工学部工業化学科(現・応用分子化学科)へ進み、今は生産工業系の企業に勤めています。

藤原さん藤原さん:音楽に関わる仕事がしたかったので、音大に進み、ピアノの調律について学びました。 今は、楽器の調律や修理の仕事をしています。

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今も昔も変わらない魅力

エデュ:最後に、日大明誠の魅力について教えてください。

大森さん大森さん:日大明誠の良いところは、私立だから先生がずっと学校にいてくれて、この年齢になっても昔のことを一緒に語れるところだと思います。

森田さん森田さん:学校のFacebookやエデュログで、在校生が生き生きと生活しているようすを見ると、自分たちが通っていたときと同じだと感じますね。それぞれの生徒が、自由に、好きなことをする。やっぱりそれが日大明誠の大きな魅力なんだと思います。

飯村さん飯村さん:吹奏楽部の部員には、卒業したらこのバンドに参加してほしいですね。メンバーの年長者が1983年の卒業生で、その辺りの代が多いので、2000年代の卒業生まで大勢集めて、学校のイベントとかで演奏したいですね。

メンバーの練習風景
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Nichi-Mei Alumni Big Band‘18からのメッセージ

「君の眠っている楽器と才能を揺り起こそう。楽器はなんでもOK。バンマスがなんとかしてくれます」

編集者から見たポイント

インタビューでは、「学校の裏山で蛍を見た」「寒かった。冬は自然と闘っていた」など、かつての日々に思いを馳せては、「自由だったよな…」「通ってよかった…」としみじみ語っていたOB・OGのみなさん。「大学時代の仲間ならともかく、高校時代の仲間との交流がこれだけ長く続くのは珍しいこと」と、ご本人たち自ら語っていました。
日大明誠はクラス数が多いことから(各学年9クラス・2018年1月現在)、体育祭や文化祭などのイベントは迫力があり、大きな盛り上がりを見せます。部活動も盛んなことから、今も学校は、多くの仲間と出会える場であり続けています。学校サイトでは、イベントや部活動のようすをブログや動画で紹介しているので、ぜひチェックしてみてください!

個別見学・説明会は1月まで受付中!

期間2018年(平成30年) 1月31日(水)まで
(※実施不可日あり。ご予約・詳細はこちら→
時間平日9:00~17:00 土・日・祝日9:00~14:30
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