確かな英語力を養成する4技能統合型授業

確かな英語力を養成する4技能統合型授業

inter-edu’s eye

中1の段階から英語の検定教科書を何度も繰り返し音読することで、その内容を記憶に刷り込む「レイヤードメソッド」を導入した共立女子第二中学校高等学校(以下、共立女子第二)。ありそうで無かった授業で全校の意識が変わったという教育手法と、2022年度から新たにスタートする「英語コース」の話題を中心に、共立女子第二の魅力をご紹介します。

学校公式サイトはこちら ≫

英語4技能をマスターできる楽しい授業

中学校の英語授業で実践されているレイヤードメソッドのねらいや学習内容について、国際交流委員会委員長で英語科教諭の高橋学先生からお話をうかがいました。

検定教科書を使用した授業だそうですが、具体的な内容を教えてください。

「大学入学共通テストで問われる英語に必要な4技能『聞き取る・話す・読む・書く』の実践として、音読トレーニングを取り入れたレイヤードメソッドを約6年前から進化させてきました。声に出すことで、実際の会話で使えるバリエーションを増やすことが目的のひとつになっています。もちろん、検定教科書に足りない要素は別テキストで補いますが、背伸びをせずに基本を繰り返すことを重視して、時には前の学年で使用した教科書を用いて、内容を暗記するほど頭に入れ早い段階で英語のコア(核心)を築けば、自然と英語が口に出てくるようになります。」

英語の授業を受ける生徒たち

「中1では、教室内で歩き回りながら教科書を音読する『ウォーク&リード』等、様々なバリエーションの音読練習を実践しており、英語を声にだすことを楽しむ体験をします。さらに中3の英会話では、例えば自分の住んでいる街や国の問題点を挙げ、いかに改善していくかといった身近な話題を通して英語のプレゼンテーションを行います。本来、学びのテーマは生徒自身が自主的に見つけていくものです。何を発信するのかを自由に考えられる機会がやる気を引き出していくという相乗効果を得られました。」

充実のグローバル教育 ≫

ターム留学に全員参加する英語コース

続いて、高校より新設される英語コースの特色について高橋先生からお話をうかがいました。

大学進学を目的にした特進コースとの違いについて教えてください。

「英語コースは、英語によるコミュニケーションを手段にして国際舞台で活躍したいと願う生徒に必要な力の育成をねらいとしています。既に導入しているターム留学(3か月単位の中期留学)は希望制ですが、英語コースではターム留学に全員が参加することが大きな特色です。」

英語の音読をする生徒たち

「第1目標は、ニュージーランドの現地校で行われる英語だけの授業に対応できる英語力を身につけさせることです。ニュージーランドを留学先に選んだのは、姉妹校があるということも理由のひとつですが、首相をはじめとして女性の社会進出が著しい国であるということも考慮しています。女性が社会のトップリーダーとして活躍する様子を見て、さまざまな国から集まる留学生との会話を通して視野を広げてほしいと思います。
ターム留学の事前・事後学習にも力を入れていきます。探究の授業では、国際教育で得た知識を各自がテーマとして持ち寄り、話し合っていきます。さらに、多様なバックグラウンドを持つ講師が指導する『ベルリッツ』と提携した授業も導入します。いつも授業を指導しているネイティブ教員との会話とは違った緊張感を持つことで、勉強の刺激になることを願っています。
特進コースでは最終学年の大部分を入試問題に費やしていますが、英語コースは加えて推薦入試も念頭に置いた『表現する』ための英語力にも注力します。全員が英検2級を取得した上で、準1級までも目標として実力を高め、将来的には海外大学への進学を目指してもらいたいと思います。」

従来のクラス編成・コース制 ≫

長期休校期間中の取り組み

長く続いた休校期間中に共立女子第二が取り組んでいた家庭学習についてもお話をうかがいました。

ICTを活用したオンライン学習で気づいたことがあるそうですね。

「双方向授業を行う前提として、生徒がどんなICT環境で学んでいるかを強く意識しました。どの家庭でも自由に使えるPCやプリンターが揃っているわけではありません。また、全員が同じ時間帯に顔を会わせるのは難しいことが分かりました。Google Classroomなどを利用して時間割を作り、質問を受けながら学習を進めていきますが、ホームルームは定時に情報を発信するにとどめ、時間帯をずらしながら各生徒とGoogle Meetで顔を会わせることにしました。午前は学びのインプット、午後は成果のアウトプットをする時間として、一日の課題はその日のうちに終わらせました。それでも、勉強や生活の悩みは尽きることがありません。生徒からの相談窓口を設け、順に受け付けて取りこぼしが無いように対応してきました。」

英語の授業のようす

「英語は動画配信を中心として、音声を入れたパワーポイントのスライドを利用しましたが、視覚的にも面白い授業ができたので今後も積極的に活用していきます。また、デジタル教科書の利用で新たな気づきがありました。英語の音声を聞くことができる教材なのですが、生徒からの評判が良く、音読中心の授業が本校に定着していることを実感できました。」

オンライン学習で利用する教材 ≫

中学受験にチャレンジする皆さんへのメッセージ

「地球規模での新型コロナウイルスの急速な感染の広がりを目の当たりにし、今さらながら世界の距離がとても短くなったと感じる時間を過ごされたでしょうが、同時に、どこにいても国際的なリーダーとして活躍できるチャンスがあることに気づく機会にもなったと思います。学校で6年間を過ごしながら、10年後、20年後の未来に世界中で活躍しているあなた自身をイメージしてみてください。本校なら、自分らしさを伸ばしながら輝く未来をつかみ取ることができるはずです。強い願いをもって中学受験に挑戦してください。みんながあなたを待っていますよ。」

編集者から見たポイント

入試制度が変更された6年前から続けられている英語授業の改革。詳しく語っていただいた高橋先生からは学習指導への強い自信を感じられました。創立50周年を迎える2021年を目前にして、ますます進化する共立女子第二の今後にご注目ください。

イベント日程

イベント名 日時
中学校説明会 2020年7月4日(土) 10:30~12:00 他

※その後のイベント日程は社会状況を考慮しつつ、受験生の安全を第一に考え、実施していきます。
最新の情報は公式サイトをご確認ください。

2020年度の中学校説明会・公開行事 ≫

このページをシェアする

連載コンテンツ

誰にでもチャンスがある給付奨学金制度

受験生保護者なら誰もが気になる給付金奨学生制度。新しくなった選考条件や、入試体験についてご紹介します。記事を読む≫

正解のない問題にチャレンジするサイエンス入試

理科だけで受験できるサイエンス入試の導入背景から見えたユニークな授業内容の魅力をご紹介します。記事を読む≫

スペシャル動画

  • 英語コースがスタート!
    4:19

    英語コースがスタート!

    ベルリッツと提携した最新の英語教育とは

    2022年11月1日

    授業風景

  • 在校生3名によるおすすめ施設紹介
    3:10

    在校生3名によるおすすめ施設紹介

    共立女子第二の充実した学習環境をご紹介!

    2021年10月19日

    施設紹介