がんばれ受験生!入学後に待っている楽しい学校行事
inter-edu’s eye
全国の学校で文化祭をはじめとする行事の中止が続く中で、ようやくかつての日常を取り戻そうとしていた2021年9月、日本工業大学駒場中学校(以下、日駒)では感染症対策を徹底しながらの日駒祭(文化祭)が開催されました。念願の一大イベントを再開させた背景や生徒たちの取り組み、同時開催された学校説明会の様子や入試本番に向けた最新情報などを通して、受験生・保護者の皆さんに日駒の魅力をご紹介します。
2年ぶりの日駒祭を実現させた生徒たちの思いと努力
中学入試広報部の菊地健太先生から、日駒祭の開催に至るまでの背景をお聞かせくださいました。
生徒たちが熱望していた日駒祭が実現されましたね。
菊地先生:以前までの規模には及びませんが、生徒にとっても教員にとっても、2日間の日程で実施できたのは喜ばしいことです。中学校では立候補してくれた総務委員の生徒が日駒祭実行委員として活躍しており、4月の段階から学年合同展示や装飾などさまざまな計画を進めてきました。生徒自身が主体的に話をまとめながら、全生徒が参加できる企画を提案してくれたんですよ。
学年ごとに取り組む内容が異なるのですね。
菊地先生:中1生は日駒の歴史を振り返ることができる「日駒タイムトラベル」、中2生は歴史の学習を活かした「日駒正倉院」というテーマで各学年合同の展示を行いました。ここ数年は1クラスあたりの生徒数が増えてきているので、クラス担当の先生方は全生徒が役割を持てることを意識しながらアドバイスしていました。また感染症対策として、準備期間から日駒祭当日まで生徒数をなるべく分散し、昼食の際にも黙食を心がけるなど、全校を挙げて同じ目標に向かい協力し合ったからこそ、開催実現に至ったと考えています。
日駒祭当日の活気や生徒たちの様子はいかがでしたか。
菊地先生:感染症対策を万全にしながらも、いかに楽しんで取り組むかという課題がありました。学年単位・クラス単位でアイデアを出し合い、それを実行に移すこともまた学習と捉えることで、生徒間に成長が見られました。日駒祭の学年合同展示に向けた準備活動は、中1生にとって友人関係の輪を広げる良い機会になりましたし、中3生は中学校最後の日駒祭ということもあり、確固とした意気込みで参加したことでクラスの団結力がより深まったと聞いています。
生徒の視点から見た日駒祭
中学総務委員(日駒祭実行委員)として活躍した中3女子・Y.Kさんと中2男子・R.Mくんのお二人からは、事前に計画した内容や当日の成果をお話しいただきました。
日駒祭を成功させるために工夫したことを教えてください。
Y.Kさん:在校生だけでなく来校者の皆さんにも楽しんでいただけるよう、いろんな場面を想定して計画を立ててきました。クラス展示の準備は順調に進んだのですが、ビニールプールに穴が空いて水が漏れてしまうなど、思いもよらなかったトラブルに見舞われました。クラスごとに担当する展示以外を見て回るためにローテーションを工夫するなど、自分以外の視点に立って考えることが多かったと思います。
R.Mくん:感染症予防と同じように全員が楽しめる内容を考えながら準備期間を進めてきました。みんなが同じ目標を持って協力することができ、男女間にあった意見の違いも解消することができました。必要に応じて事前の計画を変更することはありましたが、期待通りにいかなかった点はありません。今ふり返ってみても、大成功だと言えますね!
学年・クラス展示の内容や、来校された方々の様子はいかがでしたか。
Y.Kさん:私たちのクラスは「マドカジノ祭」というテーマで、カジノと縁日を組み合わせた展示を行いました。他のクラスではオリンピックをテーマにした展示や、スライム作りを行っているクラスもありました。どのクラスから出てくる来校者の方もみんな笑顔で帰る人が多かったですよ。
R.Mくん:中2の学年展示では、各時代を象徴する有名な建築物の模型を制作しました。後片付けの際にじっくり作品を見る時間があり、一つひとつの作品に込められたみんなの一生懸命な気持ちに気づくことができたことで、改めて実現できてよかったと思いましたね。
中学受験は日駒生になるための第一歩
日駒祭と同時開催された学校説明会では、大学生・大学院生になった卒業生と高3生の保護者による座談会が催されました。学校説明会で話された内容や注目すべきトピックスについて、中学入試広報部の堀口博行先生からお聞かせくださいました。
座談会形式での学校説明会とはユニークな内容ですね。
堀口先生:本校に深く関わる方々の視点から、入学の経緯や通学時の印象、卒業してからのふり返りなどを話していただきました。6年間通い続けてきた卒業生と保護者の見方には違いがあって当然ですが、どちらにしても本音を出していただいたことで、来校者の皆さまには本校の特長を深く理解していただくための貴重な機会になったと確信しています。
学校説明会では新たな入試方式を紹介されたそうですね。
堀口先生:2月1日午後の自己アピール入試、2月2日午後のプレゼンテーション入試の二つがあり、どちらも他の入試方式で得た合格の権利を確保しながら奨学生を狙うことが可能な点にご注目ください。受験生の得意な要素を活かせる多様な入試をご用意していますよ。
◆自己アピール入試(2/1午後)
国算英から1教科選択、作文、アピールタイム
- 科目試験がある点がプレゼンテーション型入試と異なります。
- 従来の教科型入試では測れない力、思い・考えをみる入試です。
- 塾で勉強するのではなく、習い事で頑張ってきた生徒が自らの強みを活かせる機会となります。
◆プレゼンテーション入試(2/2午後)
作文、資料を用いたプレゼンテーション
- 録音された随筆や詩の朗読を聞き取り、感じたことを文章で表現する作文と、資料を用いたプレゼンテーションを行う入試です。
- 資料は受験生の手作業で作ったものとし、そこから受験生の人柄や心の中を伝えてもらいます。
上記の入試で備えておくべき学び方はありますか。
堀口先生:普段から何か出来事があったときに、自分の考えを書いてまとめる練習をしておくと良いでしょう。2022年1月9日(日)には入試直前の学習についてアドバイスする行事がありますので、そちらに参加いただけましたらより詳しい対策をお伝えできます。中学受験に挑むすべての皆さんが参考にできる内容ですから、ぜひともご検討ください。
編集者から見たポイント
入学後の楽しい学校生活を思い浮かべながら受験勉強に励むことができる最新レポートをご紹介しました。入試本番まではわずか数か月ですが、モチベーションを保つためにも親子がしっかりと向き合う努力を続けていただきたいと思います。
イベント日程
イベント名 | 日時 |
---|---|
中学 第10回学校説明会 | 2021年12月18日(土) 14:00~15:00 |
中学 第11回学校説明会 (入試直前アドバイス) |
2022年1月9日(日) 10:00~11:00 |
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