KEY-POINT 3こんなに広い学問領域
大学の学問領域はどうなっているの?
大学で学べる領域は、大きく10系統に分けることができます。
理系
理学系統 ●数学 ●物理学 ●化学 ●生物学 ●地学
工学系統 ●機械工学 ●電気通信工学 ●土木建築工学 ●応用化学 ●応用理学 ●材料工学 ●生物工学 ●経営工学 ●デザイン工学
医療・保健学系統 ●医学 ●歯学 ●薬学 ●看護学 ●医療技術
農学系統 ●農学 ●農芸化学 ●森林科学 ●獣医畜産学
文系
人文科学系統 ●文学・語学 ●史学・地理学 ●哲学 ●人間科学 ●文化学
社会科学系統 ●法学・政治学 ●経済学・経営学 ●社会学・福祉 ●政策科学 ●国際関係学
芸術系
芸術系統 ●美術・デザイン ●音楽
総合系
教育系統 ●教育学 ●教員養成 ●総合教育・生涯学習 ●体育学
家政・生活科学系統 ●家政学・生活科学 ●食物学 ●児童学
教養・総合科学系統 ●教養・総合科学
受験生へ学問の幅は非常に多彩!
現在、大学には約470種類の学部と約1700種類の学科が置かれています。社会のニーズや職業の広がりにより、学部・学科の数も増えてきているのです。同じ学部・学科名でも大学によって学ぶ内容が異なることもありますので、自分の学びたい分野が絞り込めているのであれば、比較検討することをおすすめします。
親御さまへ今どきの学部はカタカナだらけ?
一昔前ですと、文系なら文学部、法学部、理系なら工学部、理学部と連想しやすいものが多くありましたが、いまでは、パッと聞いて何を勉強するのか分からないカタカナ学部が多くなっています。今の世の中は職業も多くなり、世界で活躍する人材が増えてきている時代です。聞いたことがない学部に行きたいとお子さまから言われたときも拒絶反応を起こさず、一体何を学べる学部なのかを一緒に調べてあげましょう。
KEY-POINT 4入試の種類は?
入試の種類は?
大学に入学する方法は大きく分けると①一般入試、②センター試験利用入試、③推薦入試、④AO入試の4つ。それぞれ特徴がありますので、一つずつ見ていきましょう。
一般入試
私立大学の一般入試は、例年2月に集中して行われます。大学内で行う本学試験のほかにも、大学所在地以外の場所で実施する地方試験などもあり、受験生に適した日程・場所で受験できることが特徴です。内容は各大学によって異なるので、それぞれ対策が必要です。
センター試験
利用入試
1月に全国で一斉に行われる「大学入試センター試験」。国公立大学が1次試験として課すとともに、私立大学や短期大学も「センター方式試験」などとして利用しています。私立大学の場合、センター試験の成績と書類審査だけで合否を決める大学も多いので、その場合大学に受験しに行く必要はありません。(※2020年センター試験は廃止予定です)
推薦入試
書類審査と面接、小論文(作文)での受験がほとんどです。書類審査では、高校での成績はもちろん、部活動、ボランティア活動などの実績を評価されます。学科試験がある場合でも、科目数は少なく、難易度も大半は基本レベルですが、最近ではセンター試験の受験を課す大学も出てきています。昨年話題になった東京大学の推薦入試もこれにあたります。
AO入試
学力試験だけでは測れない受験生の才能や適性・学習意欲などを、面接と志望理由書などで判定するのがAO入試です。入学志望者と大学側がお互いを正しく理解し、志望者の学びたい目標が実現できるかどうかなどを話し合い、判定していきます。
推薦入試とAO入試はここが違う!
推薦入試もAO入試も自己アピールと実績が重要という点は同じですが、実は似て非なるものでもあります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
KEY-POINT 5大学入学前と後はいくらかかる?
大学は結構かかるって聞いたけど…
大学では高校よりさらに高度な学問を学ぶため、決して安くない費用がかかります。
受験生
親御さまへ出費は抑えられるものとそうでないものがある!
まず、費用は抑えられるものとそうでないものに分けられます。例えば受験料や教科書代は必須なので、抑えられません。逆に生活財購入費用は、リサイクル品を安く購入したり、先輩にもらったりすることで抑えられます。また、一人暮らしをする場合は、少し大変でも都心から離れる分だけ家賃は安くなります。
KEY-POINT 6お金の不安をちょっとでも解消できる!
行きたい大学があるけど学費が高いどうしよう…
お金の問題でせっかくの夢をあきらめてしまうのはもったいないことです。そこで、少しでもお金の不安を解消できるように、ここでは「奨学金制度」について見ていきましょう。
奨学金の種類は2種類
給付・免除型
返す必要がないもの
(成績基準があり、万人向けではない)
貸与型
返す必要がある
(幅広い学生が利用できるが、返す必要があるのでリスクも)
奨学金制度にはどんなものがあるの?
●大学独自の奨学金学業・人物は優れているが、経済的に就学が難しい場合に対象になります。給付・貸与額は大学により異なります。
●地方自治体の奨学金地域に住んでいることが条件で、卒業後に返還の必要がある場合が多いです。採用人数は少ないですが、学校の成績の基準は緩やかになっています。
●教育ローン「日本政策金融公庫」が行っている国の教育ローンが有名です。一般のローンより金利が低いのも特徴です。
●新聞奨学生朝夕の新聞配達・集金の仕事がある代わりに、学費の他に毎月給与がもらえます。
大学独自の奨学金・特待生情報一覧
大学名 | 名称 | 金額 | 内容 |
---|---|---|---|
青山学院大学 大学公式サイトはコチラ ▶ |
青山学院大学経済支援給付奨学金 | 年間学費 相当額限度 |
成業が見込める者で、経済的理由により学費支弁が困難な学生に、奨学金を給付 |
駒澤大学 大学公式サイトはコチラ ▶ |
駒澤大学百周年記念奨学金 | 月額2万円(年額24万円)を支給(単年度採用) | 経済的理由により修学が困難と認められる者に給付 |
上智大学 大学公式サイトはコチラ ▶ |
上智大学新入生奨学金 | 授業料年額相当額、授業料半額相当額、授業料3分の1相当額のいずれか | 本学への入学を第一志望とし、学部入学を許可された者の中で、経済的理由により入学が困難かつ本学に入学する以前の学校の成績が優秀な者 |
成蹊大学 大学公式サイトはコチラ ▶ |
成蹊大学給付奨学金 | 年額30万円 | 学業成績・人物ともに優秀かつ健康であって、学資の援助を必要とする者 |
専修大学 大学公式サイトはコチラ ▶ |
新入生学術奨学生 | 学部によって15万~30万円を給付 | 1年次在学生で人物に優れ勉学に意欲的に取り組み、学部で実施する試験において成績が特に優秀な者。 |
拓殖大学 大学公式サイトはコチラ ▶ |
学習奨励金 | 25万円 | 学部学生(留学生を除く)を対象に選考通過者に一括支給 |
中央大学 大学公式サイトはコチラ ▶ |
中央大学経済援助給付奨学金(所得条件型) | 学部によって15万~22万円を給付 | 修学意志があるにもかかわらず、経済的理由により修学が困難な学生 |
日本大学 大学公式サイトはコチラ ▶ |
日本大学特待生 | 甲種 授業料1年分及び図書費 乙種 授業料1年分 |
学業成績・人物ともに優秀な2年次生以上の学生を対象にした制度 |
日本大学(生産工学部) 大学公式サイトはコチラ ▶ |
生産工学部奨学金 | 第1種 60万円 第2種 前期または後期 30万円 第3種 60万円 |
第1種は外国人留学生以外の学生で、学業及び人物優秀な者。第2種は優秀な資質をもちながら、経済的理由等の事情により学業継続が困難な者。第3種は外国人留学生で学業及び人物ともに優秀な者に対し給付 |
法政大学 大学公式サイトはコチラ ▶ |
新・法政大学100周年記念奨学金(給付型) | 文系20万円 理工系25万円 |
学業成績が優れ、教育上経済的援助が必要な者。(2016年度採用予定数:400名) |
明治大学 大学公式サイトはコチラ ▶ |
学業奨励給費奨学金 | 30万円 | 入学後の勉学に精励した学生 |
立教大学 大学公式サイトはコチラ ▶ |
立教大学 学部給与奨学金 |
文系学部40万円または30万円 理学部60万円または30万円 |
経済的援助が必要な学部学生に給付(返還不要) |
※詳細は各大学のサイトでご確認ください。