おすすめ学校 大学合格実績&紹介 駒場東邦中学校・高等学校
●駒場東邦中学高等学校 進学資料室だより
今年度(平成23年度)の本校高校3年生は文系81名, 理系153名、合計234名であった。
大学受験志望動向は、文理共に全国動向と同様な傾向であった。文系では経済・商学系の人気が高く、法学系はトップ層での人気は揺るがなかったが、全体としては人気薄であった。理系では工学系や医学系の人気が高く、特に医学部を第一志望とするものが昨年度より30人程増加した。
今年度のセンター試験は易化し、本校では90名以上の生徒が900点満点で800点を超えた。一時、生徒間にはやったぞといった歓喜と、もう安心だという安堵感が広まった。勿論、失敗した生徒はいる。言葉にしなくとも、目論見が外れた者は案外多かったのではないか。しかし、徐々に情報が伝わり始め、予備校から主要大学の第1段階選抜予想点が発表されるや、空気は一変した。急遽学年集会を繰り上げ、センター試験分析会を実施した。講師は予備学校の方にお願いした。分析会では唯一つ第一志望は譲れないを前面に、二次試験では確実に1点でも多く得点することが絶対であることを叩き込んでもらうことにした。これを機に生徒達からは、センターの10点差、20点差は問題ではない、二次勝負だ負けるものか、などの勇敢な発言が相次いだ。
多くの現役生が、東大専願 等と出願大学を絞ったのも、その気概の表れであったのだろう。
本校レベルの学校ではまだまだ「受験は団体戦だ」の感が強い。
先生、A君はどうでしたか。俺とA君のどちらか一人でも後期を受験することになれば、その日まで一緒に後期の勉強しようと約束したんです。
二人とも東大専願で見事に前期合格した。出来過ぎた話だが、事実である。
本校では高校3年生に1年間で3回の校内実力試験を実施する。3回の試験の英数国の総合成績を偏差値で表し、成績順に進学先をまとめた表を作成する。最も信頼出来る資料である。
進学資料室にはこれを3年間ごとにまとめた表が掲示されている。生徒達はその表を何度も見に来ては自分の成績を重ね合わせ、現在の自分を確認していく。表を前に生徒達の話は尽きない。
平成24年度東京大学前期試験は6年一貫校にとっては非常にラッキーであった。
本校は出来過ぎである。合格した生徒は素直に喜べばよいが、我々は浮かれてはいられない。
最後にここ3年間の本校生の東大二次試験合格者率をまとめて終わりにしたい。
●合格者率年度比較
東大二次合格者率 | 文類二次合格者率 | 理類二次合格者率 | |
---|---|---|---|
平成24年度 | 57% | 58% | 56% |
平成23年度 | 45% | 30% | 58% |
平成22年度 | 55% | 47% | 60% |