第73回　あなたご自身は、中学受験の体験者ですか？

エデュママのみなさまのうち、中学受験を自分でも体験したという方は、どれくらいの割合になるのか。編集部で話題になったので、アンケートをとってみました。 回答数は約450名。そのうち、ご自分でも中学受験を経験しているという方は、34％でした。

このアンケートで特徴的だったのは、それぞれの思い出を書いてくださった方が大勢いたこと。それだけ印象深い経験だったことをうかがわせます。今回のエデュママアンケートでは、中学受験の思い出や、受験に対する意見をご紹介します。

まずは受験に対して肯定的な意見から。

◆進学塾行ってましたがよかったですよ。毎週のテストも楽しみでしたし。受験は子どもがかわいそうなどというのは違うと思います。親の持っていきかた次第でしょう。
◆頭が悪いのに大学まで出れた。両親に感謝。
◆同じような環境の友達の中で育ったのはある意味よかったです。区立に行った友達からは、いじめの話も聞きました。
◆もう二度とないだろうという親子の深い関わりにつきるかも。
◆高校受験がなく楽だった。
◆考える力がついた。
◆自分の経験を子どもの中学受験に生かせました。
◆今でも中高時代の友達とは定期的に会っています。本当にいつまでも仲良くできています。

ご自身では体験していないけれど、中学受験の経験者から良い影響を受けたという意見もありました。

◆小学校からのエスカレーターでした。中入組の友人は受験勉強をしていた人ばかりでしたので、入学後は私も刺激されて勉強するようになりました。

反対に、中学受験に対して否定的な意見を書いた人も数多くいました。ご自身で受験を体験した人が多いようです。たとえば・・・

◆あんなローカルなお遊び競争に参加したのは間抜けであった。
◆下らない。一部の私立に行かせたい家庭だけが受験すればいいことです。

中学受験そのものを否定はしないけれど、学校選びは慎重に行ったほうがいいという意見もあります。

◆やはり入学後の面倒見のよさを重視するべきだった。（自分は）学校名だけで選んでしまったので後悔している。
◆親の見栄で無理矢理女子校中受験。校風が合わず、中高6年間苦しい学校生活だった。

塾に通っていたときのエピソードを書いてくれた人もいます。

◆この時期の塾からの帰り道。不安に押しつぶされそうになった時は、夜空の輝く星を見上げて自分を励ましていたのを思い出します。
◆毎週日曜日は塾のテストでした。電車での移動が大好きな子どもだったので、ちょっとした冒険のような気持ちで楽しく塾にもテストにも通っていたけど、子どもだったからできたことだと思います。小学生から塾漬けなんて、今から思えば可哀想な小学生だったと思います。

また、子どもが中学受験をするときの心構えを書いてくれた人もいます。

◆志望校は親が誘導しないこと、実際には誘導していたとしても本人が自分で選んだと納得出来ていること！　どんな学校を選んでも不満をまったく抱かないことはなないと思うので、その時に自分で決めたかどうかが重要だと実感しています。

ご自身の体験ではありませんが、子どもが試験会場で困ったというエピソードもありました。

◆塾でいただいた合格祈願えんぴつを入試本番に使用しようと思ったら、文字が書いてある鉛筆は一切使用禁止と試験官に言われて使用できず、塾でもらったえんぴつが試験直前に使用出来ないという、まさかの出来事に動揺してしまったとのこと。試験官の融通のきかなさ加減にも呆れましたが、御三家受験のプロである塾が受験で使用出来ないえんぴつを配らないで欲しい。ちなみに使用できなかったのは某難関中学校です。

試験当日、このようなハプニングが起こることもあるのですね。編集部のスタッフも、大変参考になりました。