第76回 通っている塾タイプは集団? 個別? それとも?
通っているのは集団指導塾?個別指導塾?両方?2014年3月28日
お子さまが通っている塾についてアンケートをしたところ、半数以上の57.4%の方が「集団指導塾」と回答。ついで「個別指導塾」が11.9%、第3位が「集団指導塾+個別指導塾」の組み合わせで10.7%でした。ほぼ10人に1人のお子さまが、集団と個別のダブルスクール状態です。
ただ第4位が「集団指導塾+家庭教師」4.6%なので、複数の塾あるいは塾と家庭教師の両方を利用しているご家庭は全体の15%。塾通いに忙しいお子さまと、塾費用に苦労しているエデュママを想像してしまいました。
全国平均では、小学生の通塾率は30%台
ところで、日本全体で見ると、塾はどの程度利用されているのでしょうか? 文部科学省の統計情報に興味深いものがありました。
まず「子どもの学校外での学習活動に関する実態調査報告(平成20年8月)」。この調査では、ならいごと、学習塾、家庭教師、通信教育という分類でデータを出しているのですが、小学生では80%以上の子どもが、そのいずれかを利用。このうちいちばん利用者が多いのは、ならいごと(全学年で65%以上)ですが、学習塾に通っている小学生も、小1で15.9%、小6で37.8%です。そして家庭教師は、小1で0.3%、小6で1.5%。塾・家庭教師とも学年があがるほど利用者が増え、中学生になると、さらに利用比率が高くなります。
そして塾・家庭教師で学んでいる教科は、第1位が算数、ついで国語、第3位が英語。エデュママアンケートでも、子ども英語塾に通っている人が2.3%でしたが、これは全国的な傾向のようです。
塾・家庭教師費用は、世帯収入によって極端に違う
もうひとつ、文部科学省が今年1月に報道発表した「平成24年度『子供の学習費調査』の結果について」も参考になります。この調査によると、小学生のいる家庭では、ならいごと、塾・家庭教師、参考書購入などの「学校外活動費」に平均で年間約30万円ほど使っています。
また、世帯の年間収入別補助学習費(塾・家庭教師などへの支出)を見ると、年収が多くなるほどにかける費用は高くなるのは当然としても、公立に通う小学生の場合で極端な変化がありました。年収1200万円超の世帯では、それ以下の世帯の2倍以上を支出しているのです。おそらくこれが中学受験のための支出なのではないでしょうか?
なお、この調査報告には、幼稚園・小学校・中学校・高等学校それぞれ公立の場合と私立の場合の費用の違いが出ています。「幼稚園3歳から高等学校第3学年までの15年間において、すべて私立に通った場合の学習費は約1,667万円。すべて公立に通った場合(約500万円)の3.36倍」とのことです。参考にしてください。
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