3つのカリキュラムの柱で真の国際人を育てるバイリンガル幼児園

inter-edu’s eye
第25回では、株式会社やる気スイッチグループホールディングスの運営する「キッズデュオ インターナショナル 三鷹」の小野木 文香園長にインタビュー。メディアでも注目される、いままでにない新しい教育内容についておうかがいしてきました。

幼児教育と保育が融合した新しい教育機関

子どもの伸びしろを最大限にするヒミツは幼児期にあり?

小野木園長1
キッズデュオ インターナショナル 三鷹 小野木 文香園長

エデュ:まずは「キッズデュオ インターナショナル(以下、KDI)」がなぜ生まれたのか教えてください。

小野木園長:株式会社やる気スイッチグループホールディングスでは、小学生から高校生を対象にした個別指導塾を運営しています。教育現場の実績をもとにデータを集めたところ、子どもの可能性を最大限に伸ばすヒントは幼児期にあるのではないかという結論に至りました。

そこで知育を専門とした幼児教育「チャイルド・アイズ」と、英会話スクール「WinBe」が生まれました。さらにそこからもっと発展した教育機関があってもいいのではということで、生まれたのが2歳から4年間通うことができる幼児教育と保育が融合した「KDI」です。

エデュ:KDIの学び方のこだわりを教えてください。

小野木園長:一番のこだわりは、真の国際人を育てるために子どもたちに「考える力」を身につけさせることです。そのためには、色々な経験をさせることが重要ですが、テーマがないとただ遊ぶだけになってしまいがちです。そこでKDIでは、「バイリンガル教育・知能教育・運動指導」の3つのカリキュラムを主体としています。

遊びの要素を取り入れつつも、目標を持たせ、子どもたちをそこに向かわせることで、できた時には達成感が生まれます。そうするとそれが自信になり、やればできるんだと思えるようになります。

2歳から始まるバイリンガル教育

英語だけでなく日本語も大切に

小野木園長2
写真はLearning Station(職業体験プログラム)を行う場所。銀行やベーカリーがある。

エデュ:実際に入園されるのはどういったご家庭が多いのでしょうか?

小野木園長:英語に関心が高いご家庭が多いです。

エデュ:それはなぜでしょうか?

小野木園長:実際にお父さまやお母さまが社会で働いているなかで、英語の必要性を感じ、お子さまには早くから習わせたいと思うようです。KDIではとくにバイリンガル教育に力を入れているので、そこに魅力を感じていただけるのではないでしょうか。

エデュ:実際にどのようなバイリンガル教育を行っているのかを教えてください。

小野木園長:英語を学ぶのではなく、英語で学ぶために、KDI式英語イマージョン教育(イマ―ジョンは浸るという意味、英語で「体験する」「身体で覚える」ことを目的に生まれた独自のプログラム)で英語に浸ります。実践プログラムとして「English Topic」と「Learning Station」を、ネイティブ教師とバイリンガル教師が連携して行っています。

「English Topic」は、7週間に一度のサイクルで決められた1つの大きなテーマ、3つの小さなサブ・テーマに沿って、ゲームやドリル、対話や様々な体験活動などを通じて、自然な語彙・表現を身につけるプログラムです。

「Learning Station」は、子どもたちに大人気のカリキュラムです。銀行・ベーカリー・スーパーマーケットなどの職業体験を『英語で』行います。例えば、銀行では数の概念を学び、ベーカリーでは調理を通じて「(卵を)割る」・「溶く」・「混ぜる」・「焼く」などの動詞を大量に浴び、体で反応することで、英語の文構造に慣れ親しむことができます。

言語習得の黄金期は2歳~6歳と言われています。この時期に質の高い語学教育を受けておくと、言語習得も早くなります。

エデュ:早くからのバイリンガル教育というと「日本語がおろそかになるのでは?」というイメージのある方もいるのではないでしょうか。

小野木園長:確かにそうですね。そのためKDIでは日本語も大切にしています。日本語の語彙力が多い子どもは、英語に置き換えても語彙力が増えると思っています。逆に日本語が乏しい子は、英語もなかなか上達しないといえます。この点を意識しバイリンガル教育を日々進めています。

体験レポート
見学レポート
今回見学させていただいたのは、「English Topic」の授業の一コマ。テーマは「Our Planet」。覚えた単語の確認のあとに、子どもたちが楽しめるように「地図作り」のアクティビティーを行っていました。授業はネイティブ教師によるもので、すべて英語でしたが、子どもたちは日頃から英語で生活しているので、誰一人恥ずかしがることなく、英語で楽しそうに授業を受けていたのがとても印象的でした。

子どもが大人になって幸せになれる条件とは?

何をしても微笑んでいた気持ちを忘れないでほしい

小野木園長3

エデュ:ここからは、子育てで悩まれているお母さまに向けてアドバイスをいただきたいのですが、まず親御さんが家庭で意識すべきところを教えてください。

小野木園長:規則正しい生活リズムです。KDIでは分刻みでカリキュラムを組んでいますが、規則正しい生活をしていると先を見据えて行動できるようになります。入園説明会や入園されたご家庭には、家でもここを意識して日々の生活を送ってくださいと伝えています。

エデュ:逆にやってはいけないことは何でしょうか?

小野木園長:気分によって叱る基準を変えてしまうことですね。子どもにすれば「あれ?昨日はこれをやって叱られたのに、今日は叱られない。何でだろう?」と、混乱のもとになってしまいます。

エデュ:幼児教育で大切なことを教えてください。

小野木園長:2つあります。1つ目はスピードを求めず、その子に応じた成長をさせてあげることです。幼児教育では、一歩一歩階段を登るように踏みしめながら進むことが大切です。子どもが成長するにしたがい、他の子と接触するようになって、「周りの子はできるのに、うちの子だけできない…」と眉間に皺が寄ってきてしまう…。他の子と比べてしまう気持ちは分かりますが、1歳の頃、お子さまが何をやっても可愛くて微笑んでいた気持ちを忘れないでほしいですね。

2つ目は得意なものを見つけてあげることです。子どもたちにはそれぞれ得意なものがありますが、大きくなっていくにつれ、どうしてもお母さまは苦手なものが目につきがちです。自分の子どもは何をしているときに輝いているのかを見きわめて、しっかり褒めてあげれば苦手なところも頑張れる原動力になります。

私は子どもたちが大人になったときに、幸せな人は得意なもの、好きなものがある人だと思っています。ですので、多少できないところがあっても良い所を見つけてあげることが幸せにつながると思います。

編集者から見たポイント

今回ご紹介したのは、バイリンガル教育が主でしたが、それ以外のカリキュラムにも子どもたちに「考える力」を身につけさせる教育のこだわりを感じました。まだ生まれて数年、これからの動きには注目していきたいと感じました。
「キッズデュオ インターナショナル」についてもっと知りたいという方は、
「キッズデュオ インターナショナルhttps://www.kdi.ac/」のサイトをご覧ください。


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