中学・高校受験生向け合同相談会、どんなことが行われている?

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受験生のご家庭にとって、一度にたくさんの学校の情報を得られる「合同相談会」への参加は、志望校選びに欠かせません。最近は、セミナーやスタンプラリーなど親子で楽しめるイベントが用意され、参加人数が増えている相談会も多いようです。そこで、実際どんなことが行われているのかを知るため、私立と都立の学校が合同で開催するというたいへん珍しい相談会、東京私塾協同組合主催の「2018年親と子の『私立・都立中学高校受験相談会』」を取材してきました。

合同相談会、会場内をまわるポイントとは?

今回取材した「2018年親と子の『私立・都立中学高校受験相談会』」。参加校が、過去最高の180校ということもあり、来場者は5,800名を超えました。参加者にまわった学校数を聞くと、4~5校という方が多く、1~2校しかまわれなかった方は、ブースに並ぶ時間が長くて他に行けなかったとのこと。参加人数が多い合同相談会では、効率よくまわれるように工夫が必要かもしれません。今回の受験相談会では、開場から約1時間後に人が多くなってきた印象でした。早めに会場を訪れると比較的空いているので、ブースまわりもスムーズに行えそうです。

また、多くの学校をまわりたいからと、立て続けに話を聞くと、集中力も切れて疲れます。お子さまが飽きてしまうこともあり、学校の印象が異なってしまう可能性もあります。合間に、セミナーや講演会、イベントに参加して、気分転換するのもよいでしょう。さらに、セミナーや講演会では、その場所でしか聞けないような、受験に関する情報を得ることができます。事前にタイムスケジュールがwebで公開されていたら、チェックして会場のまわり方を計画しておくと、よりスムーズでしょう。

セミナーは受験に役立つ情報が満載!

この相談会では、セミナーが8つ、パネルディスカッションが1つ開催されていました。その中から2つご紹介します。

「身につく勉強のやり方」セミナー

東京私塾協同組合副理事長でもある、「のびのび学習教室」の長原昌弘先生の「身につく勉強のやり方」講座は、受験まで残り少ない時間でもすぐに実践できる、特に暗記ものに効く勉強方法についてのセミナーです。長原先生からのアドバイスをまとめました。

①誰かに教える

実は、講義を受けて記憶に残るのは5%程度と言われています。学習が記憶に残り定着する最もよい方法は、「他人に教えること」です。教えるためには、理屈が必要となり、深い知識が求められます。たとえば、友だち同士で教え合う、親御さんに話をするのも効果的です。

②繰り返し復習をする

人間は忘れる動物です。学習したことも2日後には20%近くしか覚えていません。よって、繰り返し、繰り返し復習することがとても大切です。そこで親御さんができることは、勉強してきたことを、思い出させてあげることです。たとえば、「1限目は何の科目だったの?」だけでもよいです。そうすると子どもは頭の中で、何をやったかを思い描きます。子どもにはそれで復習になるのです。「勉強しなさい!」と怒る声かけよりも、復習させてあげる声かけが大切です。

③行動して覚える

身体を動かしながら、声に出して覚えるようなやり方も効果的です。たとえば、歩きながら暗記する、家の中にメモを貼るというだけでも、その動作によって記憶にも残りやすくなります。

東京私塾協同組合副理事長「のびのび学習教室」
長原昌弘先生

長原先生はセミナーで、「最後はやる気」ということを強調されていました。受験が差し迫ってきたこの時期、親御さんも焦って「勉強しなさい!」と言ってしまいがちですが、それがもとで親子げんかになっては、受験勉強へのモチベーションも下がってしまいます。お子さまのやる気を高められるように、勉強のやり方も見直しながら、受験に臨みたいですね。

「教育資金の現状と教育資金の準備方法」セミナー

家計の多くを占める「教育費」。ある程度は想定して準備をしていても、習い事を変えたり、塾に通い始めたり、私立校への進学を検討したりと、ご家庭の状況やタイミングによって教育費の考え方も変動します。そのときに柔軟に対応できるかどうかは、知識があるかないかでも変わってきます。そこで、「教育資金の現状と教育資金の準備方法」のセミナーから、損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険株式会社のライフカウンセラー、坂本裕孝さんのアドバイスをご紹介します。

坂本さんは、「児童手当を合計すると198万円になり、その分を学資保険で積み立てる方は多いでしょう。しかし、それでは足りないため、足りない分をどう補っていくか、やり方を知っておくことが大切。」と言います。セミナーの中で紹介された方法は、

①奨学金制度を利用する
②贈与を受ける(祖父母からの援助)
③住宅ローンを見直す
④生命保険を削減する

の4つです。③、④に関して坂本さんは、「住宅ローンは低金利が続いているので、金利を下げるために、同じ銀行での条件変更と、他銀行への借り換えの2つを検討することをおすすめしています。前者で言えば、例えば、購入時の固定金利が1.8%だったのを、現在の金利1.12%に条件変更したことで、月12,000円の削減ができたというケースもあります。生命保険に関しては、実は厚生年金や健康保険でカバーできる部分も多く、見直すのも一つです。」と話されていました。

このような具体的な事例をたくさん知っているライフカウンセラーの方であれば、より家庭に合った方法を見つけてもらえるかもしれません。専門家に相談するのも一つの手ですね。

2018年合同相談会は残りわずか!入試情報も!?

合同説明会は4月~7月に多く開催され、9月~10月は文化祭などの行事も含め、学校単独の説明会が増えます。11月以降は、各学校では入試説明会が多くなるので、2019年に入試を受ける受験生のための合同説明会も、11月が最後となります。そこで、今週末に行われる相談会をご紹介します。

イベント名/場所 開催日時 参加校 主催者より
TX沿線私立中学校合同説明会
/東京電機大学 東京千住キャンパス
11月18日(日)
10:30~15:30
東京都・千葉県・茨城県から19校 説明会は、入試直前の時期だからこそ聞ける貴重なアドバイスも受けることができるのが最大の魅力です。どうぞお気軽にお声掛け、ご質問ください。また、個別相談コーナーの他にも、各校の生徒の作品などを展示する「展示コーナー」も設置。生徒たちの作品を通して、学校の雰囲気や入学後のイメージを感じていただけます。本説明会は、小学6年生に限らず、4年生・5年生も大歓迎です!
私学体験フォーラム inTOKYO2018
/麴町学園女子中学校高等学校
11月18日(日)
9:45~15:30
東京都から21校 中学受験を考える小学生と保護者が、私立中高一貫校の魅力ある授業や学校生活を一度に体験&体感できる「私学の集い」の場。会場となる麴町学園女子中・高のさまざまな施設を使った私立中高一貫校ならではの授業や実験、アクティビティーを、ご一緒に体験してみませんか?

編集者から見たポイント

合同相談会は、それぞれに特色があり、趣向が異なります。受験生のご家庭は、受験勉強の忙しい合間を縫って参加されるとは思いますが、気分転換を兼ねて、さまざまな合同説明会に参加してみることをおすすめします。違う角度から合同相談会の参加校を見てみると、思いもよらなかった学校の魅力を知ることができた、ということがあるかもしれません。ぜひ、合同説明会記事「男子校ってどんなところ?【男子校フェスタ潜入取材!】も合わせてご覧ください。