新しいステージへ! 桜蔭のICTへの取り組み【Vol.3】~伝統校に新しい息吹

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伝統校に新しい息吹。100周年に向けた取り組みに期待

伝統校に新しい息吹。100周年に向けた取り組みに期待

エデュ:今回のオンライン化は、先生方はどんな形で進められているのでしょうか。

小林先生:最初は、ClassroomやGoogle Meetも知らない先生方がほとんどでしたが、数名いた詳しい先生が短期間で知識のない先生方向けの講習会を行い、本当に短い時間で全員がマスターしました。
黒板主体での教育をやってきた学校ですが、カラフルな教材を先生方が作ることができるようになって、これからはよりICT教育が進んでいくと思います。

王先生:たとえば、英語の授業ではネイティブの先生の口元が見えるビデオを作成し、Classroom上にアップロードして、生徒がそれを見て学習するということも行いました。特に1年生は、初めて英語に触れるという生徒も多く、スタートがオンラインという一人で学習をしなければならない中で、プレッシャーも大きかったようです。休校中に行った生徒アンケートにもそういった声がありましたが、今では、段々と慣れてきて非常に良かったという声も聞かれるようになりました。

エデュ:これからの桜蔭のICTへの取り組みは、どのように発展していくのでしょうか。

小林先生:学校内でのWi-Fi環境を順次整備します。すべての教室で生徒一人ひとりがタブレットを使えるようになれば、授業も多彩になります。しかし、すべてをタブレット授業でということには絶対になりません。先生も生徒も黒板とノートの授業の大切さをわかっているので、それが廃れることはないでしょう。

5月末には公式Webサイトもリニューアルをしました。オンラインでの学校説明会も実施し予定です。さらに、今年からはインターネット出願も始まります。こういった新しい試みに少しずつ取り組んでいきたいと思います。

答えのないことを探す時代。「生きた勉強」が「生きる力」となる

エデュ:最後に、受験生に向けてのメッセージをお願いします。

校長 齊藤 由紀子先生:今年は新型コロナウイルスなど、予測のつかないことが起こり不安や緊張を強いられています。本当に誰もが、何が正しいのかわからない状況です。これからの時代に必要なことは、答えのないことを探していくことです。

今どうすべきか正しい答えがない、大人も分からない、そういった状況の中で今考えられることを、感情的にではなく、科学的にこうするのがよいと判断する。そして、それが上手くいかなかった場合には、ここを変えたらいいのではと考えていく状況が今、目の前にあると思います。

それは大人だけでなく、小学生のみなさんも日々の生活で感じられることだと思います。

新型コロナに関するニュースでは、普段のニュースでは見ることがなかった各国の首相や、日本の各県の知事の名前や顔を目にするようになりました。

それが単なる知識でなく、自分たちと関係する大きなこととして見聞きしているのは、小学生のみなさんにとっても生きた勉強になっていると思います。
たとえば、他の国々が新型コロナへの対応について、どうしてそのような対応なのだろうと考えてみることはとても大切なことです。

不安があるなかで、今工夫していることは決して無駄ではありません。自信をもって、自分のペースで勉強し、受験に向かっていただけたらと思います。

edu’s point
各教育機関では、新型コロナウイルスでの学校一斉休校を受けて、授業のオンライン化が進みました。桜蔭も時代の変化に柔軟かつ、スピーディな対応を行いました。さらに、一新したWebサイトからは、桜蔭の新しい息吹が感じられます。
培ってきた伝統はそのままに、より一層エネルギッシュに“革新”を起こしていく桜蔭生の活躍に期待が高まるばかりです。

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