東大・京大よりもエリート?秋田国際教養大学に注目!:大学リサーチ第30回

大学リサーチ
2015年6月22日

東大・京大よりもエリート?秋田国際教養大学に注目!

inter-edu’s eye
「優秀な人が集まる大学はどこですか?」と聞かれたら、多数の方が東大や京大と答えるのではないでしょうか。しかし、その東大・京大よりもレベルが高いと言われている大学として「秋田国際教養大学」が話題になっています。今回はそんな大学をエデュ目線でリサーチしました。

東大・京大を超えるポイントは?

リケジョは増えていない

秋田国際教養大学は2004年に設立された、とても新しい大学ですが、実績・取り組みがメディアだけでなく多方面からも注目されています。ではまず秋田国際教養大学の特徴について見ていきましょう。

ココがすごい10のポイント

1.授業はすべて英語で行われている
(英語を学ぶのではなく、英語で学ぶ大学)
2.1年間の海外留学を義務化
3.新入生は外国人留学生と1年間寮生活
4.24時間365日使える図書館がある
5.厳しい卒業要件。4年でストレート卒業できるのは50%ほど
6.入試の難易度が東大・京大レベル
7.徹底した少人数教育(募集人数自体も少ないが、1クラスの受講者が15名ほど)
8.多様な人材を発掘する16の入試制度
9.就職率が100%(一流企業が訪れて企業説明会を行うなど)
10.充実した学習設備(外国語の自立学習を支援する施設など)

これらの特徴を見て、まず気になる点は、徹底した外国語を身につける環境を整えているところです。例えば、授業の一環として英語を使って授業をするというのは良く聞きますが、すべて英語というのはなかなかありません。他大学に見られる教授が壇上に上がり、話す内容を聴くという形式ではなく、学生とコミュニケーションをとり、意見を主張できる能力を養っています。卒業するのが難しいという点は、学問をしっかり身につけさせ、卒業させているととらえることもできます。

大学がある秋田県の教育事情は?

入学者の出身高校を見てみると秋田県が最も多く(推薦枠あり)、東京都、神奈川・愛知(同数)、地域ごとにみると関東、東北、近畿の順で多くなっています。秋田県というとご存知の方も多いと思いますが、学力テストが全国1位となっています。

なぜ秋田県が学力テストで1位を獲得しているのかは、色々な説があります。その中でもインターエデュとしては「生活習慣」と「学校現場」に注目しています。生活習慣は都心部に比べ核家族の割合が少なく、3世代などで家をともにする大家族が多く、早寝早起きであったり、朝食をしっかりとっている点が影響していると言われています。学校現場は対話型の授業を実施したり、生徒一人一人が自分で考え解決する力を養ったりしている部分が、大きいと言えます。

しかし実は秋田県は大学等への現役進学率では36位となっています。これにも諸説ありますが、親の世代に大卒者が少なく、あまり大学進学に力を入れていないという意見や、県民性である真面目でのんびりしている人が多く、他人と競争することが苦手というのが影響しているのではという見方もあります。能力の伸びには個人差がありますので、一概に優秀な県はココと断定するのは難しい面があります。

卒業後の進路は以外にも国内企業が多い?

育てる環境

先に述べた秋田国際教養大学の特徴を見ると、「グローバル人材育成」に力を入れているように見え、海外勤務をする方が多いのでは?と思われるかもしれませんが、就職先は日本の企業が多くを占めています。これは3年次に義務化されている海外留学で、改めて日本の良さを認識するところが多いからだと言われています。

また、単に語学を学び話せるというだけでなく、ディスカッション形式の授業でともに解決する力を身に付けたり、留学することで好奇心を刺激し自ら仕事を見つける力を養われていることを企業が求めていることもあります。

中学受験でも、入学後にあまり勉強しなくなってしまった話しは良く聞きます。同様のことは大学にも言えます。しかし秋田国際教養大学は入学前だけでなく、入学後もしっかり学習する環境を整え、サポートするこれにより自他ともに認める「東大・京大を超える大学」と言えるのではないでしょうか?

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