子どもが輝く 未来と世界につながる
郁文館の人生を創造する教育(後編)

子どもが輝く 未来と世界につながる 郁文館の人生を創造する教育(後編)

inter-edu’s eye

夢を叶えるための「夢教育」が注目を集めている郁文館。前編では、生徒の人生の基盤となる学びが世界の諸問題の解決につながる取り組みについてご紹介しました。土台を強固にした郁文館の生徒は高校で急成長を見せます。高校ではどのような教育を進めていくのでしょうか。教頭の土屋俊之先生にお話をうかがいました。

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夢を叶えるために 主体的に実行していく

中高6年間で基盤を育てながら、さらに実践力を高めるために高校から始まるのが「社会探究」です。学校外の機関と協働し、実践的な探究活動をする時間で、問題発見力や解決力、アウトプットする力などを身につけます。研究領域は13種類。「国際政治・社会の課題と日本の関わり方」といった文系テーマや「モノづくり(工学系)のこれからと人間・社会」のような理系テーマだけでなく、「経済発展と環境問題」、「情報社会とAI」など文理の枠に収まらない研究テーマも設けています。

研究領域(13領域・文6、理3、文理4)

経済発展と環境・持続可能な社会(文理)
[経済・経営・環境・開発・貧困・持続可能な社会]

多文化共生・多様性社会実現に向けて(文)
[異文化理解・言語・文化人類学・差別・移民]

国際政治・社会の課題と日本の関わリ方(文)
[国際関係・安全保障・国連・人権問題・テロ]

日本社会の制度(政治・法・教育)的課題(文)
[政治・経済・社会・教育など日本の諸課題]

日本文化の歴史とこれから・世界との関わり(文)
[日本文化の歴史や特徴、世界との比較]

少子高齢社会における社会・地域・街づくり(文理)
[社会学・地域活性・福祉・都市学]

現代社会におけるキャリアデザイン(文)
[人生設計と社会(教育・労働・結婚・家族など)]

人間・集団・組織のあり方と心理・行動・学び(文)
[心理学・組織論・人材育成論]

自然科学(工学系除く)の発展と人間・社会(理)
[物理・化学・環境・農学などの理系分野]

モノづくり(エ学系)のこれからと人間・社会(理)
[機械・建築・エネルギーなどの理系分野]

医療の発達と命のあり方・倫理(理)
[医学・看護・薬学・生命・人間科学]

情報社会・Alの可能性と問題点(文理)
[情報・メディア・インターネット・AI]

哲学的思索・アプローチによる学際的探究・解決(文理)
[諸現象を哲学的に思索、解決へ]

生徒たちは上記の13領域から自分が学びたい研究テーマを選択。思考訓練からアウトプットまで段階を追って進められます。生徒自身の問題意識の把握から始め、問題意識を基に主体的に他者と研究を進め、試行錯誤を重ねながら問題を解決。そして最後には研究レポートを作成し、発表します。
この社会探究の一環で、今年度の高校2年生から新たに行われるのがフィールドワークを目的とした「PBLツアー」です。生徒が研究テーマに関連した場所で取材したり体験したりする約1週間の研修で、行き先は北海道からインドまでと幅広いのが特長です。

インターエデュ(以下、エデュ):PBLツアーは修学旅行を変更し生まれたそうですが、どのような内容なのでしょうか。

教頭の土屋俊之先生
教頭の土屋俊之先生

土屋先生:修学旅行は、学年全体で同じ場所に行って同じものを見るというイメージがあり、生徒はどうしても受け身になってしまいます。生徒が主体的に学べるようにするために、修学旅行をやめ、その代わりに社会探究の中のフィールドワークとしてPBLツアーを企画しました。6月の約1週間、生徒が希望する場所に行き、グループで研究を進めます。行き先は国内5か所、海外は4か所です。

フィールドワークの詳細
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エデュ:どのようなフィールドワークができるのでしょうか。

土屋先生:1つの訪問先でも活動内容がいくつかに分かれているので、生徒は自分の研究テーマに沿った活動内容を選びフィールドワークを行います。1つの研究領域に所属している生徒全員が同じ場所に向かうというわけではありません。たとえば、「経済発展と環境・持続可能な社会」という研究領域があるのですが、そこに所属している生徒は、フィールドワークの行き先を8か所から選ぶことができます。

エデュ:面白い取り組みですね。具体的に、まず国内の訪問先ではどのような活動をするのか教えてください。

土屋先生:夕張・札幌では、財政破綻を経験した行政について取材をするほか、産学官連携や地方の働き方、またアイヌ文化など6分野で研究を進めます。美幌では、放牧型の酪農や最先端の再生可能なエネルギーなども学びます。岩手県の陸前高田では、理事長の渡邉が市の参与を務めていることもあり、市長に全面協力をお願いし震災復興や伝統工芸について研究。鯖江・金沢では、日本のモノづくりや地域活性についても詳しい調査をします。また、屋久島・口永良部島では、人口減少が進む離島の実態を目の当たりにしたり、世界遺産の屋久島・口永良部島の自然を体感したりして理解を深めます。

エデュ:海外ではどのような活動ができるのでしょうか。

土屋先生:シンガポールは、インフラや社会システムなど日本の5年後、10年後が分かる国だと思いますので、現地で最先端のテクノロジーを体感しながら日本の将来を見つめます。台湾は北東部にいるタイヤル族を取材。現地の人でもなかなか行けないエリアで話を聞き民族性を実感します。インドではテクノロジーなど進化を続ける一方、今でも根強く残っているカースト制など新旧入り混じったインドの今を肌で感じることができます。ハワイでは、ハワイ大学医学部と連携し、ハワイ最先端の医療などについて学びます。

エデュ:フィールドワークでインドまで行くのですね。

土屋先生:とても貴重な機会だと思います。人口13億人超のインドは行くだけでもたくさんの刺激を受けますから。大学でほぼ同世代の学生たちが熱心に講義を受ける姿に驚くと思いますし、格差が残っているという実態も一目で分かると思います。

エデュ:行き先が9か所から選べるのは魅力的ですよね。どの訪問先も行きたくなってしまいますが…生徒たちはどのように選んでいるのでしょうか。

土屋先生:行き先については希望制ですが、それぞれ定員が決まっているので、生徒には第一希望から第三希望まで決めてもらい、行きたい理由や研究したい内容をレポートにしっかり書いて提出してもらいます。インドに行きたいとなれば当然、保護者と話し合うことも必要になるでしょう。自分の学びたい内容を保護者にプレゼンして、認めてもらったうえで現地に行くわけですから、どの訪問先でもとても意欲的になると思います。

エデュ:貴重な経験を経て、フィールドワークの後はどのような活動を進めるのでしょうか。

土屋先生:戻ってから6月以降も社会探究の授業は続くので、それぞれ現地で学んだことをレポートにまとめます。そしてディスカッションしてグループで共有し合います。さらに文化祭で発表します。その発表を高1生が聞き、自身の行き先を決めるための参考にします。

エデュ:PBLツアーを経験することで身につく力や今後の展望について教えてください。

土屋先生:フィールドワークの方法について学ぶことも目的の1つなので、仮説を立てて検証する力が身につきます。この力は大学に行ってからも役に立ちます。今後は、現地で学ぶ内容をもっと細分化して生徒それぞれのテーマに応じた学びができるようにしたいですね。

社会探究とは? ≫

編集者から見たポイント

さまざまな分野の知識を積み重ねながら夢を叶えるための力を蓄える。現実と未来のバランスを考えながら学び生き抜く力をつけるのが郁文館の教育です。中高6年間が将来につながり、世界につながっている。「俯瞰的な視点」と「つながり」を意識した学びが郁文館にあります。生徒の幸せのため、これから必要な知識・経験はすべてさせる。生徒の将来を本気で考えているのが郁文館だと感じました。

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イベント日程

郁文館中学校

イベント 日程
【今年度最終】理事長による学校説明会 × 過去問解説授業 12月1日(土) 14:00
学校説明会(入試問題傾向説明) × 過去問解説授業 12月15日(土) 14:00
学校説明会(入試問題傾向説明)× 過去問解説授業 12月22日(土) 10:00~

1月5日(土)、19日(土)も説明会を開催する予定です。詳しくは学校サイトをご覧ください。

郁文館高等学校

イベント 日程
【今年度最終】理事長による学校説明会 × 過去問解説授業 12月1日(土) 14:00~

郁文館グローバル高等学校

イベント 日程
【今年度最終】理事長による学校説明会 × 過去問解説授業 12月1日(土) 14:00~

イベントの詳細は学校公式サイトから ≫


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