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神田女学園中学校高等学校が適性検査型入試を導入して3年が経ち、受験者数も年々増えてきています。適性検査型入試で入学した生徒はどのような勉強をして合格したのでしょうか。入試直前期に知っておきたい試験対策について聞きました。また、今年の出題傾向も先生にうかがいました。

適性で入学した生徒インタビュー「わたしの受験対策」

お話をうかがった2人

Kさん(左)/Aさん(右)

適性検査・適性検査型入試(以下、適性)に合格した生徒たちは、いつごろ受験を決めどのような対策を立てたのでしょうか。

中学アドバンストクラス2年生のKさん、グローバルクラス1年生のAさんに、受験生のときのことを振り返ってもらい、当時の話を教えてもらいました。

適性の勉強はだいたい1年で

適性の受検勉強とは

インターエデュ(以下、エデュ):適性の入試を受けると決めた時期はいつぐらいですか。

Kさん:中学受験をすることを決めたのは4年生のときなのですが、適性での受験を決めたのは5年生の終わりごろです。

Aさん:勉強を始めたのは6年生になってからなのですが、受けようと決めたのは6年生の夏休み明けですね。秋に入って説明会に行って志望校を決めました。

エデュ:2人とも1年ちょっとの準備期間でしたが十分に間に合いましたか。

Aさん:そうですね。ちょうど良いぐらいだったと思います。

Kさん:6年生になるときに切り替えたので、間に合ったことは間に合ったのですが、欲を言えば5年生の半分ぐらいから勉強できればよかったかなと感じています。

エデュ:入試は都立と私立の適性のみにしぼって受けたのですか。

Aさん:はい。私立では神田だけでなくほかの学校も受けました。両方とも受かったのですが、神田にしたのはグローバルクラスがあったからです。英語の力を伸ばしたかったので神田にしました。

Kさん:たしかにグローバルクラスは決め手のひとつになりましたね。でも、私は中学ではまず基礎を固めたかったので、グローバルクラスには高校進学時に入りたいと思っています。

とにかく過去問題を解く!が合格への近道

とにかく解くことが合格への近道

エデュ:適性に向けてはどんな勉強をしましたか。

Kさん:とにかくたくさん適性の過去問題を解くようにしました。最初は、問題文が長いと感じて苦戦したのですが、解いていくうちに慣れてできるようになりました。

Aさん:私もひたすら過去問題を解いたのと、作文の練習をしました。最初のうちは制限時間内に半分も書けなかった作文が、練習して時間内にできるようになりました。

エデュ:適性では総合的な力が必要になりますが、苦手な科目はありませんでしたか。

Kさん:文系科目と理科は得意なのですが、算数が苦手でした。

Aさん:私は理系科目がどちらも苦手でした。だから計算系の問題が多い適性Ⅱが難しかったです。でも、問題を繰り返し解くことで特徴をつかんで慣れていきました。

エデュ:それでは、苦労を乗り越えた2人から、これから適性を受ける受験生にアドバイスをお願いします。

Kさん:総合力が必要な反面、計算が苦手なら作文でカバーできるし、作文が苦手なら算数や理科でカバーできる部分もあると思うので、ぜひチャレンジしてみてください。

Aさん:勉強を始めたころは、問題で何を聞かれているのかをつかむまでに時間がかかると思いますが、過去問題を繰り返し解くことで、考え方のコツがつかめると思います。あきらめずに頑張ってください。

作問担当の先生が教える、今年の神田の適性検査型入試

今年の適性検査型入試の、傾向について入試担当の先生に話をうかがいました。

「傾向は、例年と変わりありません。適性Ⅰでは、国語的な力を見ます。作文の基本ルールを守ったうえで、設問を自分の経験とリンクさせて考えているか、また、自分の経験など具体例が書かれているかを見て採点します。適性Ⅱは、算数・理科・社会について総合的な力を判断します。結論に至るまでの途中経過や考え方が、相手に伝わるように書いてあるかが採点のポイントです」

編集者が見たポイント

適性を実際に受けた生徒から話を聞く機会はこれまであまりなく、受験勉強期間や入試対策の実情をありのままに届けることことができました。また、適性検査型入試を行う私立が増える中で神田を選ぶ理由に、2人ともグローバルクラスを挙げていたことも印象的でした。やはりグローバルクラスは注目のクラスとなっているようですね。

イベント日程

内容 日程 時間
第4回学校説明会 10月29日(土) 14:00~15:00
第5回学校説明会 11月12日(土) 14:00~15:00
入試模擬体験※要予約 12月11日(日) 8:30~12:30