生徒に聞いた! 駒込生の大学合格体験記!
inter-edu’s eye
STEM教育やグローバル教育を基盤としたコースを持ち、多様な進路を可能にしている駒込中学校高等学校(以下、駒込中高)。今回は進路指導や学習指導について、高校教頭の角田 淳先生と、進学先を決めた高3生にお聞きしました。
進路を選んだきっかけ
取材に協力してくれたのは、国公立理系のH.Uさん、国公立文系のN.SさんとM.Tくんです。
インターエデュ(以下、エデュ):現在の進路を選んだ理由を教えてください。
H.Uさん:人々が好んで訪れないような場所で、その地域に根付いた偏見やネガティブな感情を払拭するような建物を造る建築家になりたいからです。高校1年次にタイでボランティア活動をする学校のプログラムに参加したとき、スラム街を訪れて衝撃を受けたことが、いまの夢を抱いたきっかけになっています。
N.Sさん:保護者と信頼関係を築ける保育士になりたいからです。増加する児童虐待は、保育士が保護者の支えになることで改善できると考えています。
M.Tくん:才能ある芸術家や自分の考えたテーマを世に発信できるような学芸員になりたいからです。部長を務めた美術部で、芸術的才能を持つ先輩に出会ったことで、自分は芸術家をサポートする立場で活躍したいと思うようになりました。
学校の手厚いサポート
エデュ:合格までの間に学校からどんなサポートがありましたか。
H.Uさん:推薦を受けるべきかどうか悩んでいたとき、3年間ずっと担任で、私の夢を知っている先生が「後悔のない選択をするように」とアドバイスをしてくださり、受験方法を決めることができました。
N.Sさん:私もH.Uさんと同じで推薦か一般受験かずっと迷っていたら、ある先生が私のいいところをたくさん挙げてくださって、「生活態度や性格から考えて推薦が絶対向いている」と背中を押してくれました。また、面接の練習をしてくださった先生は、試験前日、私が目指す分野の記事をわざわざ教室まで届けに来てくださいました。
M.Tくん:美術科の先生方に面談の練習をしていただきました。あと、美術部の顧問の先生には数えきれないほどお世話になりましたね。
エデュ:苦手科目の克服など、ご自身の課題をどう乗り越えましたか。
H.Uさん:数学が大好きな分、国語や文章を読むことが苦手でして。先生に相談すると、冗談みたいな話ですが「絵本から始めたらどうか」と助言され、半信半疑で試してみたら抵抗感が薄れ、次に小説を読むようになり、いまでは月に新書を3冊読むようになりました。このおかげで、受験時に建築の知識を本から得ることができました。
N.Sさん:英語は得意なほうでしたが、波があって安定した成績を取れませんでした。ところが高3のとき、学校の夏期講習で長文読解のゼミを受講したところ、実践的な解き方をたくさん知ることができ、以前より早く長文問題を解き、正答率を上げ、英語で常に高得点を取れるようになりました。
M.Tくん:美術史専攻は実技のない特殊な論述試験だったため、何を参考にすればいいのか分からない状況で戸惑いました。本をたくさん読んで論述の勉強をしていたら、現代文の偏差値が上がり、最後は自分を信じて「何でも来い!」という境地に達することができました。
駒込の進路指導と学習指導
先生から多くのサポートを受けていた生徒たち。先生方はどんなことを意識して指導に当たっているのでしょうか。教頭の角田先生にうかがいます。
エデュ:中学校、高校それぞれの進路指導について教えてください。
角田先生:中学では、その時点での夢を聞き、決まっていない生徒には得意なことを中心に考えてみるようアドバイスします。ただし、どのような進路に向かうにしろ基礎学力が備わってなければならないため、授業重視の姿勢を大事にするよう指導しています。
高校では、1年で職業観を持たせ、2年で進学の意識を高め、そして、3年で具体的な大学、学部の方から直接話を聞くといった、段階的に適性に合った進路を選択できるような仕組みがあります。
エデュ:授業外の学習はどうしていますか。
角田先生:放課後には補習や、タブレットを使ったオンライン学習・英会話学習をしており、特に中学校では、チューターによる指導が毎日行われています。長期休暇中には講習会を開いていますし、学年により勉強合宿も適宜行っています。
編集者から見たポイント
2科、4科、3科(2科+英)、適性検査型、STEM、自己表現と入試形態が豊富な駒込中学校。さまざまな個性を持った子どもたちが6年間で確かな学力をつけていることは、2019年度の高い合格実績(国公立27名、早慶上理ICU48名、GMARCH131名)が証明しています。今回のインタビューでは、こうした実績を支える先生方の手厚いサポートを知ることができました。
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イベント名 | 日時 |
---|---|
第1回 中学入試 | 2020年2月1日(土) 午前 |
第2回 中学入試 | 2020年2月1日(土) 午後 |
第3回 中学入試 | 2020年2月2日(日) 午前 |
第4回 中学入試 | 2020年2月2日(日) 午後 |
第5回 中学入試 | 2020年2月4日(火) 午前 |
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