inter-edu’s eye

初夏を迎えると、バラの花が咲き並ぶ共立女子第二中学校高等学校。豊かな自然に囲まれた環境で、生徒たちは活発な毎日を過ごしています。
同校が目指しているのは「10年後・20年後に活躍できる自立した女性」の育成です。変化の激しいこの時代、どのような女子教育が行われているのでしょうか?

20年先を見据えた女子教育

共立第二燦々(3×3)プログラム

昨年、創立130周年を迎えた共立女子学園は、「女性の社会的自立」をめざして時代に合わせた女子教育を行ってきました。晴山校長は『社会的に自立した女性とは、仕事はもちろんのこと、地域や家庭など、それぞれが多様な活躍の場を見つけ、自分ならではの社会貢献ができる「人間力」を持つ女性』としています。

また、グローバル化が声高になる中、受け継がれてきた礼法や華道・茶道、浴衣の着付けといった女子教育ならではの取り組みも、今一度注目すべきポイントです。

現在は、掲げている「誠実・勤勉・友愛」の校訓のもと、10年後・20年後に活躍できる、自立した女性を育てる「共立第二燦々(3×3)プログラム」が行われています。

生徒たちの今「3×3プログラム」

では、3×3プログラムとはどのような取り組みなのでしょうか? 昨年度のようすとともに見ていきましょう。

誠実…真の美しさを身につけた女性

作法

入学後最初の礼法授業では、美しい立礼の作法からスタート

女性として身につけておきたい礼儀作法を身につける『女性の嗜みプログラム』では、日々の挨拶指導などを通して、品格のある他人への思いやりの伴った所作を学びます。『日本文化プログラム』では、「和躾(なごみ)の日」として、茶道・華道・装道を高2生全員が体験する日をつくるなど伝統的な嗜みも。
自然の素晴らしさを知ることや、あらゆる分野の“本物”に触れることを通して、20年後にも活きる、女性ならではの豊かな感性を育みます。

和室での礼儀作法

身の回りの身近な作法を学んだ後には、和室を使って日本の伝統的な礼儀作法を学ぶ

芸術鑑賞会

本物の芸術に触れる芸術鑑賞会。ウィーン少年合唱団とコーラス部のコラボ演奏も

勤勉…自ら考え、発信できる女性

発言力

【主張大会】言葉を大切にすることろから思考力・健全な判断力・表現・発信力は磨かれる

『針路(進路)プログラム』では、段階的に将来への意識を高めるとともに、大学に進学する学力を養成します。あえて「針路」という漢字を用いているのは、大学進学ではなく、その先を見据えているため。
また、卒業生ネットワークをフル活用しているのが『女性キャリアプログラム』、学習面では『グローバル教育プログラム』として、グローバル社会で通用する英語力を磨き「聞く、話す、読む、書く」の4技能を統合型授業を通してバランスよく学習します。

英語表現力

【英語レシテーションコンテスト】中学生全員が参加して英語表現力を競い合う

主張大会

【姉妹校との交流】ニュージーランドの交換留学生と英語で日本文化について討議する

友愛…他者を理解し、共生できる女性

体育大会

学年を超えて優勝をめざして団結し、400mグランドで繰広げられる体育大会は伝統行事

女子が苦手とされる理系教育も、環境が違えば大きく変わります。共立女子第二は、まさに自然が教科書! 夏にはホタルも飛び交う緑豊かな環境に恵まれ、学校全体を教材として充実した理科教育を行っています。『ファーム教育プログラム』では300平方メートルの畑で野菜を育て、『生命ふれあいプログラム』では動物の飼育や繁殖、野草の採取に、天文観測など、都内でありながら様々な実体験が可能です。

ファーム教育

中学生がキャンパス内のファームで理科の一環として取り組むファーム教育

食育

地元の農家とも連携して行われ、収穫した野菜は食育でも使われる

わが子の10年後・20年後の姿

「わが子の10年後なんて…」。これから中学受験を迎えるお母さまにとって、その先のお子さまの姿を思い描くのは難しいことかもしれません。実際に卒業生たちの活躍をご覧いただき、イメージの参考にしてみてください。

テラー【38回生】村田好さん

村田好さん

共立女子第二高等学校を卒業後、学習院女子大学国際文化交流学部日本文化学科へ進学。2014年3月に卒業し、株式会社三菱東京UFJ銀行へ入社しテラー(窓口担当者)として活躍中。

学校の良さを一言で表現すると…

いつでも温かく迎えてくれる「心のふるさと」のような学校です。

受験生へのメッセージ

「またあの頃に戻りたいね」「共立大好き」「もし過去に戻っても絶対共立がいいな」等、友人との会話の中には、いつも母校を大切に想う言葉で溢れています。受験生の皆さんが卒業した際、宝物として心に残る学校生活でありますよう、心から祈っています。

がん研究者【25回生】平直江さん

村田好さん

共立女子第二高等学校を卒業後、北里大学理学部へ進学。その後、東京医科歯科大学大学院で理学博士取得。現在はハーバード大学医学大学院でがんの基礎研究を行っている。

学校の良さを一言で表現すると…

じっくりと自分の将来について考える時間がもてる、のんびりとした校風。

受験生へのメッセージ

豊かな自然に囲まれ、のびのびとした本校の校風だからこそ、私は「分子生物学の勉強がしたい!」という自分の本当の気持ちに気付くことが出来たと思っています。勉強だけの学生生活だけでなく、心身共に成長できる学生生活を送ってください。

注目のイベント日程

また同校では、学力の向上はもちろん、学校行事やクラブ活動を通したアクティブラーニングにも大きな期待が寄せられています。とくに、6月3日(土)の「体育大会」では、その場でしか味わえない女子中高ならではの気迫や団結も感じていただけることでしょう。

イベント名 日時 概要
校長個別対応 ≪要予約≫ 5月25日(木)・26日(金)
14:00~18:00
中学受験全般から本校受験の具体的ご相談まで、校長がどんなお話でも承ります。お気軽にお申し込みください。
※個別に対応させていただきますので、必ずご予約をお願いします。
校長個別対応 ≪要予約≫ 5月27日(土)
10:00~14:00
中学受験全般から本校受験の具体的ご相談まで、校長がどんなお話でも承ります。お気軽にお申し込みください。
※個別に対応させていただきますので、必ずご予約をお願いします。
中学校説明会・授業公開 ≪要予約≫ 5月27日(土)
11:00~12:30
【共立第二を知る】
学校生活全般について。また授業公開も行います。受験生向けの、体験プログラムもご用意しています。
※30組限定
体育大会 ≪要予約≫ 6月3日(土) 体育授業の発表の場となる、一大イベントです!
学校説明会・イベント詳細はこちらから≫

なお次回は、「友愛」の体現としてご紹介した『ファーム教育プログラム』を取材。生徒たちのリアルな声をお届けいたします。