ついに始動!「中高一貫2-1-3システム」で高まる学習効果

ついに始動!「中高一貫2-1-3システム」で高まる学習効果

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付属校と進学校の魅力を兼ね備えた「ハイブリット校」である日本大学高等学校・中学校(以下、日大中高)では、2022年度より新しい教育体制「中高一貫2-1-3システム」がスタートしました。そこで今回は、中学校教頭の齋藤善徳先生にお話をうかがい、同システムの詳細と新体制に込められた先生方の思いをお伝えします。

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日大中高の新たな強み、「中高一貫2-1-3システム」とは?

まずは「中高一貫2-1-3システム」の中身を紐解き、中学3年間の教育内容に迫ります。

齋藤先生
新システムの導入を主導された齋藤善徳中学校教頭

中学3年次の“プレコース化”で進学実績をさらにアップ

「中高一貫2-1-3システム」が導入されるに至った経緯を教えてください。

齋藤先生本校では、1948年に中学校を新たに設置し、中高を接続した教育を行ってきました。特に近年は、ICT教育など最新の教育を積極的に取り入れてきたことで、中学から入学した生徒の国公立大学・最難関私立大学への進学実績が著しく向上しています。これを中高一貫教育の一つの成果と捉え、さらに伸ばすべく進学ハイブリッドの性能を向上させるために「中高一貫2-1-3システム」は生まれました。

ICT_02
日大中高では生徒全員にタブレット端末が配布され、授業や課題で活用されています
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「中高一貫2-1-3システム」とは、具体的にどのような制度なのでしょうか。

齋藤先生中学の3年間を2年間(1・2年次)と1年間(3年次)に区切り、3年次を高校の「特別進学コース」「総合進学コース」「スーパーグローバルクラス」のプレコースに位置付けた教育体制を指します。中学3年次は、いわば「高校0学年」。ほかの付属校にはない、本校ならではの新しい特長といえます。

中学3年次に導入した各プレコースの特長や、授業内容の違いを教えてください。

齋藤先生3コースともに同じカリキュラム数の中で、下記のように特色ある教育を行います。
●特別進学プレコース
国公立大学や最難関私立大学を目指す「特別進学コース」への進学を考えたコースで、普段の授業からレベルの高い学びを提供します。さらに、最難関高校の試験問題演習や外部の公開模試受験、勉強合宿、夏期・冬期・春期講習の実施など、ハイレベルな問題に挑戦する機会を多く設けます。国公立大学や最難関私立大学へも訪問するので、志望校のイメージも湧きやすいと思います。所属するためには、中学2年次の成績で学年上位に入る必要があります。

●総合進学プレコース
日本大学へ内部推薦制度などによって進学を目指すほか、難関大学への進学志望のニーズにも応える「総合進学コース」につながるコースです。バランスの取れたカリキュラムが組まれており、探究学習やキャリア教育、体験学習など多彩なプログラムで総合的な力を養います。また、大学入試レベルの問題演習や希望制の夏期・冬期・春期講習なども充実。日本大学各学部へも訪問するので、学部ごとの特長を肌で感じることができます。希望すれば誰でも所属が可能です。

学部訪問_生物資源科学部
学部訪問では、実際に大学で行われるような実験を体験することができます
学部訪問_理工学部
理工学部では、ロボット制作と簡単なプログラミングに挑戦しました

●総合進学プレコース スーパーグローバルクラス
海外大学や国公立大学・難関私立大学のグローバル系学部への進学を視野に入れた「スーパーグローバルクラス」のプレコースで、英語に特化した教育を行います。普段からネイティブ教員による取り出し授業で英語力を深めるほか、コミュニケーション能力、思考力を備えた高い英会話スキルを育みます。希望者のうち、中学2年次の英語の成績が優れており、英検準2級相当の実力を持つ生徒が40名程度所属できます。

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7名ほどネイティブ教員が常駐しており、毎日リアルな英語に触れられます
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早くから進路を意識させ、生徒の可能性を広げる

中学3年間における教育の流れを教えてください。

齋藤先生中学1・2年次の「アカデミックフロンティアコース」と「グローバルリーダーズコース」では、探究学習やICT教育、グローバル教育、体験型教育、SDGs教育など幅広い素養を身につけ、将来に羽ばたくための土台を作ります。そして、中学3年次に将来を熟考してコースを選択することで、早くから狙いを定めた教育が可能になります。

SDGsプレゼン
中3の理科の授業では、SDGsの取り組みについてプレゼンテーションを行います
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中1で実施される林間学校では、農業を体験して視野を広げます

このシステムを導入することで、どのようなメリットが生まれますか。

齋藤先生中学生のうちから進路を意識することで、生徒一人ひとりが将来やりたいことをじっくり考える時間ができます。自分の希望する進路に進むために必要なプロセスが見え、高校での学びをより充実させることができるのです。

導入に向けて大変だったこと、苦労されたことはありましたか。

齋藤先生中学校の教務内規を大幅に変更しましたが、すでに高校で実践している内容を参考にしたため、教員も動じることなく順調に進めることができました。これも中高一貫教育のメリットかもしれませんね。

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学力も人間力も向上!「高校0学年」へ込められた思い

続いて、新システムの今後の展望や生徒たちに対する期待など、先生方の胸の内をお聞かせいただきました。

中学3年次プレコースの別称「高校0学年」という言葉には、どのような思いが込められているのでしょうか。

齋藤先生大学進学や将来のキャリアを早くから見据え、高い志を持って夢の扉を自分の力で開いていけるような生徒に育ってほしいと思っています。学習面の成果としての進学だけが目的ではありません。生徒が生涯にわたって幸せな人生を送るための「学び続ける力」と「人間力」を身につけた、「自立した学習者」となることを期待しています。

中高での連携について、展望をお聞かせください。

齋藤先生今後、中高の各プレコース・コースの間で学年の枠を超えた生徒同士の交流を増やしていきたいと考えています。

最後に、受験生の保護者の皆さまに向けてメッセージをお願いします。

齋藤先生本校は、今後もさらなるハイブリット進学校としての飛躍を目指してまいります。お子さまが本当に「行きたい!」と思う進路を目指せるよう、日本大学の付属校としてのメリットを最大限に活かしつつ、国公立大学や最難関私立大学への進学実績を着実に向上させ、多様な選択肢を用意してお待ちしています。

人間力を育む多彩な行事の数々 ≫

編集後記

「中高一貫2-1-3システム」は、中高一貫校として長い歴史を持つ日大中高が、長年の経験と実績を踏まえてたどり着いた革新的な指導体制といえるでしょう。早い段階から将来を描き始めることで為すべきプロセスが見え、より効率的かつ効果的な学習が可能になります。新体制の日大中高で学べば、夢への近道となるに違いありません。

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イベント日程

イベント名 日時
中学校・高等学校説明会 2022年10月22日(土) ※要予約
中学校・高等学校説明会 2022年11月5日(土) ※要予約
中学校・高等学校説明会 2022年11月26日(土) ※要予約

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