思考力入試に秘められた思いとは?高校生が見せた成長
inter-edu’s eye
時代を先駆けた新たな教育手法や、世界中で活躍できる人材育成を続けてきた聖学院中学校・高等学校(以下、聖学院)。2021年度から本格的に始動したグローバルイノベーションクラス(以下、GIC)で学ぶ生徒や、受験本番に向けて備えるべきポイントを熟知する先生のコメントから、今知っておくべき情報の数々をご紹介します。
夢に向かって前進する高2生に聞いた「聖学院の魅力」
ともに思考力入試を受けて入学した高2生のお二人にインタビュー取材を実施。1年間に及んだカナダ留学や、高校進学時に選択したGICで受ける授業の魅力など、幅広いトピックスについてお話しいただきました。
カナダ留学中の過ごし方を教えてください。
木村くん高1生になってGICの授業が始まったと同時に留学生活がスタートし、1年間を経て戻ってきました。毎日通っていたバンクーバーの公立学校はスクールバスで45分、毎年40名程度の移民を受け入れているので多様な国籍の環境でした。1学期は化学・体育・演劇・英語を選択し、2学期は家庭科・数学・公民を選択するといったように、学期内で特定の教科学習を完結してしまう点が日本と異なりました。大学のように90分授業が1日4コマあり、習ったことのない専門用語に大変苦労する毎日でした。
留学経験から得られた学びや気づきについて教えてください。
木村くん授業の進度が早いだけでなく、各教科で宿題が出されるため、ボキャブラリーを増やして対応していました。おかげで、自分で責任をもって学習を管理できるようになりました。
また、今までだったら誰かに相談するようなことでも、現地では自分だけが頼りです。警察署でスマートフォンの紛失届を出すなど、トラブルや諸問題の解決能力が確実に向上しました。ホームステイ先では、食に関する話題で文化の違いを考えさせられました。現地で知り合った友人には日本語を教え、こちらは英語を教えてもらうなど親密に連絡を取り続けています。
2年前にスタートしたGICではユニークな授業があるそうですね。
金くんGIC独自の科目として、STEAM、Immersion、PROJECTの3本柱を土台にしたリベラルアーツを学んでおり、今起きている社会問題や課題をテーマにした授業では、チームに分かれて調査やインタビューを実施します。とりわけ、クラスメイトの多くが国内大学に限らず海外大学への進学を志望している点が特徴的です。そのため、進路の違いで文理選択を迫られるような、学習内容が限定されることはありません。家庭科の時間に取り組むImmersion授業で知った耕作放棄地の問題を、STEAM授業の地域課題解決の提案にいかすことができ、すべての学びがつながり、知識や経験をいかせる点がとても魅力的です。
お二人の夢や目標を教えてください。
木村くん歴史に興味があり、日本史の教師になりたいという夢を持っています。カナダ留学を体験したことで、ブリティッシュコロンビア大学への進学も視野に入ってきました。入学には高いレベルの英語力が必要となるので、TOEFL90点以上、評定平均4点以上を目指して勉強を続けていきます。日本語を教える仕事も良いなと思い始めたところです。
金くん国内の大学と韓国の大学の両方を受験しようと考えています。在学中に実現できなかった海外留学に挑戦してみたいので、留学制度が用意されているグローバルな雰囲気の大学に進学したいですね。経営学や経済学などを学びつつ、起業にチャレンジしてみたいと考えています。
ずばり、聖学院の魅力を教えてください。
木村くん留学をはじめとして、さまざまなチャレンジを後押ししてくれる先生方の存在が一番の魅力です。個人の考えを尊重してくれるだけでなく、何事にも応援してくれたことで、海外大学への進学が夢物語ではなくなりました。
金くん小学生の頃に持っていた想像力を、具体的な形にできるような楽しい授業の数々が魅力です。生徒側で企画・提案した授業が実現したこともあります。なぜ? なに? といった疑問が止まらない生徒であれば、物事を多角的に捉えることができる聖学院の授業はとってもおすすめです。
聖学院の教えを体現する思考力入試
夢を語ってくれた高2生のお二人を、入学以来ずっと見守ってきた児浦良裕先生から、生徒の成長や3つの思考力入試、さらに2023年度入試から始まる新入試についてお話しいただきました。
聖学院に入学して大変満足しているという声を聞かせてもらいました。
児浦先生木村くんは、思考力入試を受けた受験生の中でもトップレベルの解答を出していました。高齢化社会をロボットによる自動化や病院体制の改善で乗り切るという、小学生の域を超えたアイデアには唸らされるものがありました。中学生になってからはSDGsや留学生との協働授業でリーダーシップを発揮しながらコミュニケーションを図るなど、社会に対する問題意識や解決力といった勉強面以外での力を伸ばしてきました。
金くんは、思考力入試の解答用紙から他者に対するマインド、優しさといったものが伝わってきました。入学後の3年間は決して目立つ存在ではありませんでしたが、高校生となりGICで学ぶようになってからは、一番伸びた生徒だと感じています。プレゼンテーション時の英語力はもちろんのこと、物事を考える思考力には飛び抜けたものがあります。本校自慢の生徒の一人と言っても過言ではないでしょう。
優れた才能を持つ生徒を見出すきっかけとして、思考力入試に鍵がありそうですね。
児浦先生学力だけでは測れない能力を発揮してもらうために、①ものづくり思考力、②デザイン思考力、③グローバル思考力特待の3つを思考力入試として設けています。それらが求める内容は本校の教育目標・指導方針と一貫しているため、入学後に急激な伸びを見せる生徒が多く受験する重要な入試と位置付けています。
選択肢が多くて、どれを受験すべきか迷ってしまいそうです。
児浦先生上記の①はLEGOブロックや文章で物事を表現する創造的思考力、②は写真やグラフから問題提起を行える観察力と批判的思考力、③はグラフ・図・文章から情報を抽出して創造的思考力と批判的思考力の両方を問う内容となっています。いずれの形態も、同じ教室にいる受験生から意見を採り入れ、自らのアイデアを磨いていく「振り返り」に重点を置いています。日常の保護者や友だちとの対話を通して、周囲の話をしっかり聞くことができる姿勢を、最も大きな評価ポイントとしています。
新たに始まるオンリーワン表現力入試の特色を教えてください。
児浦先生4人1組で自己PRと志望理由を「グループプレゼン」し、ほかの受験生のプレゼンに対して印象に残った内容、自分のプレゼン・表現で改善したいことをまとめる「協働振り返り」から評価する新入試です。自分自身の強みや入学後の目標、他者の意見をしっかりと受け止められる受験生であれば、誰にでも合格のチャンスがあります。本校の授業内容や指導方針に共感いただけるのであれば、ぜひとも挑戦してください。
編集後記
取材を重ねるごとに、自由闊達な校風のもとで大きく成長してきた生徒の姿が見えてくる教育現場。男子校・プロテスタントのキリスト教学校といった一般的なカテゴリー分けには意味がないと思うほどに、先進的でポジティブな教育を実践している聖学院の良さは、校舎に訪れた際にこそ実感できます。来校型イベントの際には、生徒たちの爽やかな挨拶の声を聞いてください。
イベント日程
イベント名 | 日時 |
---|---|
学校説明会・体験会(来校型) | 2022年10月22日(土) |
創立116周年記念祭(文化祭) | 2022年11月2日(水)・3日(木・祝) |
校内見学会(来校型) | 2022年11月12日(土) |
イヴニング学校説明会(オンライン) | 2022年11月18日(金) |
入試対策説明会(来校型) | 2022年11月26日(土)、12月17日(土)、2023年1月14日(土) |
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