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【1702076】国内進学校 vs 海外進学校(Phillips Academy/Eton College等)

投稿者: 検討者   (ID:fBFTKg90YVI) 投稿日時:2010年 04月 22日 16:03

このスレッドの目的は日本の進学校が世界の進学校に対しどこまで戦えるのかを比較検討する事です。
世界の進学校の例として米国No.1進学校のPhillips Academyと英国No.1進学校のEton Collegeを取り上げました。この2校と張り合えれば日本の進学校のレベルは世界トップクラスと言えるでしょう。またどのレベルの進学校までなら海外トップクラスの進学校と張り合うことが出来るのかも気になります。興味ある方は一緒に考えていきませんか?

比較検討する内容は①大学合格実績、②在校生の活躍度合、③卒業生の活躍度合を中心で考えていきます。各項目への考えは以下のように考えます。
①大学合格実績
世界の一流大にどのぐらい在校生を合格させたか。
一流大の定義
アメリカ:IVYリーグ加盟校とそれと並ぶ水準の大学(学部なので入学者のSATの平均成績でIVY最下位校以上の実績を出した学校は全て対象)
Harvard, Franklin W. Olin College of Engineering, Yale, Caltech, Princeton,Harvey Mudd, MIT, Dartmouth,Stanford,Duke, Swarthmore, Columbia, Washington St Louis, Pomona, Chicago, Amherst,Brown, Pennsylvania, Williams,Paul Quinn, Notre Dame, Rice, Cornell, Claremont McKenna, Northwestern, Carleton,Johns Hopkins, Tufts, Haverford, Carnegie Mellon, Georgetownの30校が対象。

イギリス:Oxbridgeとそれに次ぐレベルの大学(G5グループ。米国のIVYリーグと類似した水準のため)
Oxford,Cambridge,Imprial Collage,LSE,UCLの5校が対象

日本:世界大学ランキングで上記大学群に並ぶ大学(東大京大一橋東工大阪大。一橋は世界ランキングは低いが他の国内大学と同レベルなので採用)

②在校生の活躍度合
数学オリンピック、物理オリンピックなど、知力コンテストやそれに準ずる実績を在校生がどれだけ発揮したか。

③卒業生の活躍度合
OB数に対する各国首脳輩出率、ノーベル賞やフィールズ賞などの受賞率など。OB数不明の場合は生徒数で代用。
データが簡単に見つかるならば時価総額世界100以内の企業のCEO輩出率なども検討。

調べて分かったら書き込んでいくのでしばらくはゆっくりと続けていきます。データが揃い次第アップします。データが欠けている学校の場合、比較対象を別の学校で代用する可能性もあります。

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  1. 【1709618】 投稿者: 検討者  (ID:AR8sf6VD67Y) 投稿日時:2010年 04月 28日 17:28

    2.イギリスの高校を最検討

    ここでご指摘があったとおり、Etonがイギリスの高校のトップで無いという事で、データを調べなおしました。いろいろ調べた結果OxfordとCambridgeの2大学への高校別合格率ランキングの表を発見しました。以下の表がそれにあたります。

    OxfordまたはCambridgeの合格率

    1.Westminster School     49.9%
    2.St Paul's Girls' School   49.0%
    3.Winchester College     36.0%
    4.Wycombe Abbey School    35.1%
    5.St Paul's School      33.0%
    6.Eton College        32.4%

    http://www.suttontrust.com/reports/UniversityAdmissionsbySchool[削除しました]

    この表によるとWestminster SchoolがどうやらイギリスでOxbridge進学率トップの高校のようです。そこでWestminster Schoolの他の大学の進学実績を調べてみましたら、データを発見しました。以下がそのデータです。

    Westminster School 大学進学先(卒業生192人)

    イギリス
    Cambridge 45人
    Oxford  40人
    Imperial 13人
    LSE    12人
    St Andrews 3人

    アメリカ
    Princeton  2人
    Brown    1人
    Columbia   1人
    Pennsylvania 1人
    Williams   1人
    Yale     1人
    http://www.westminster.org.uk/afterwestminster/university.asp

    確かに進学実績は飛びぬけて良さそうです。上記の大学が進学先として挙がっている世界トップクラスの大学ですが計算の結果、なんと120人が進学しています。率に直すと63%です。この数値はPhillips Academyの進学率の推計データ42%を大幅に上回っています。驚くべき実績です。
    日本進学校の比較対象として灘を見てみました。灘の今年の実績です。

    灘(卒業生218人)
    東大+京大+(ハーバード/イエール)=139人(64%) 米大の重複合格は1人としてカウント
    一橋+東工大=3人(65%)
    大阪大学=23人(76%)
    http://www.moon.sphere.ne.jp/nada-h/H22_goukaku[削除しました]

    日本のトップ5大学への進学が76%ですのでそれでも灘の方が実績は上回りますが、日本国内でIVY Leagueに該当する大学を東大京大のみと厳しめに定義すると64%とほぼ互角の数値になっています。どちらの定義にするかで議論は分かれますがWestminster Schoolの大学進学実績は灘や筑駒レベルと互角か少なくとも近いレベルと見なせそうです。

    ここから学力オリンピックの時の考察でもある日英の高校の傾向が似ているのではないかという考えが導けそうです。つまり英国は日本同様、エリート校に学力上位層が集中する傾向がありそうです。一方でアメリカは多様な学校に学力上位層が分散しているために日英に比べると一校が極端に高い実績を出さない傾向がありそうです。

    ただしWestminsterからは学力オリンピック受賞者は出ていません。大学進学実績も学力コンテストも総なめにしている日本のトップ進学校に比べるとそこまで圧倒的に一校に人材が集中している訳では無さそうです。


    ④学費 イギリス分の再計算

    Westminsterの学費は学期あたり寮生で9448ポンド(140万円)、通学生で7094(100万円)ポンドとのことです。

    http://www.westminster.org.uk/fees.asp

    従って年間に直すと寮生が420万円、通学生が300万円となります。Etonと同水準です。やはり日本の進学校に比べると非常に高いですね。費用対効果という意味では日本の進学校の方が相当良さそうです。ただし、日本のトップ進学校並に確実に米英の名門大学に入学したいといった場合にはWestminster Schoolは良い選択肢のようです。もっとも学費が高いので通わせられる家庭はごく僅かでしょう。

  2. 【1709694】 投稿者: 検討者  (ID:AR8sf6VD67Y) 投稿日時:2010年 04月 28日 18:27

    3.アメリカの高校を最検討

    先ほどBronx High School of Scienceの大学合格実績を調べるサイトを見ていたらこれを使えば全米の高校の大学合格率ランキングが分かる事に気がつきました。そこで全米トップ40大学合格率を用いて算出してみました。

    http://matriculationstats.org/nyc-day-school-stats

    全米トップ40大学合格率
    1.The Brearley School 72.0%
    2.The Chapin School  69.8%
    3.Collegiate School  69.8%
    4.Trinity School    68.2%
    5.The Spence School  65.1%
    6.Phillips Academy   61.8%

    どうやら米国もPhillips Academyが大学合格実績ではトップでない事が分かりました。大変失礼しました。そこで全米トップ40大学への合格率が一番高いBrearley Schoolを全米一の進学校とみなし大学進学率を計算します。

    この学校は実績を過去5年分足した実績のみを公開しています。ただし合格ではなく大学進学の実績のようです。
    http://matriculationstats.org/nyc-day-school-stats
    Wikipediaによると一学年50人の学校だそうなので5倍して250人あたりの大学進学実績で計算します。すると、米国の世界一流大進学者数が152人、英国の世界一流大進学者数が2人(st Andrews2人)で合計154人となりました。これは率にして62%となります。実績ではWestminster Schoolと同格、日本の進学校と比べても灘・筑駒クラスと同格と見て良さそうです。Brearley Schoolは女子高なので桜蔭との比較をすると東京一工阪で計算してもBrearley Schoolの勝ちになります。よって一つ前の書き込みで書いた「日英に比べると一校が極端に高い実績を出さない傾向」は撤回します。適当なことを言ってすいませんでした。なおBrearleyも学力オリンピックの受賞者がいないのでWestminster Schoolと傾向は同じです。上の6校のうち、受賞者が出ているのはPhillips Academyのみです。

    以上から正確にデータを計算すると日米英どこの高校もトップ校の大学進学実績はどこも似たようなものという結論となりました。

    ④学費 アメリカの計算

    年間の学費は34350ドル(約316万)だそうです。通学制の学校なのでイギリスのWestminsterと同額となります。やはりコストパフォーマンスでは日本の進学校に分がありそうですね。

  3. 【1709700】 投稿者: 検討者  (ID:AR8sf6VD67Y) 投稿日時:2010年 04月 28日 18:32

    間違いがありました。

    >全米トップ40大学合格率
    >1.The Brearley School 72.0%
    >2.The Chapin School  69.8%
    >3.Collegiate School  69.8%
    >4.Trinity School    68.2%
    >5.The Spence School  65.1%
    >6.Phillips Academy   61.8%

    正しくはこうです。

    全米トップ40大学合格率
    1.The Brearley School 72.0%
    2.The Chapin School  69.8%
    3.Collegiate School  69.8%
    4.Trinity School    68.2%
    5.The Spence School  65.1%
    6.The Roxbury Latin School63.8%
    7.Phillips Academy   61.8%

  4. 【1710218】 投稿者: 強烈…  (ID:Qd.SMgX3HAo) 投稿日時:2010年 04月 29日 03:51

    ウェストミンスターの合格実績に驚きました。ホームぺージ見たけれど落ちこぼれてもクイーンメアリーには受かってるとは…

    イギリスについて少し知っているからちょっと注文するとst Andrewsを含めるならウォーリック大も進学実績に含めていいと思うよ。この2校の入学難易度は毎年殆ど一緒で年によってどちらが上か変わるから。UCLの難易度は確かに大した事が無いから外していいかな。ベラビーズ・カレッジって高校がホームページで成績順の進学先を公開しているんだけど成績上位20名の進学先にはウォーリックは6人いるのにUCLは1人もいないんだな。ロンドンにLSEとICLがあるから両方受かるとそっちの方に流れる事が理由。UCLは早稲田みたいなポジションで名前はよく売れているけれど難易度はそこまでじゃないよ。マスメディアのランキングだといつもトップレベルにランクされるけれど、学生はまーたやっているって感じで流している。

  5. 【1710294】 投稿者: ?????  (ID:uVkLGAvqa0E) 投稿日時:2010年 04月 29日 08:36

    「レイコ@チョート校」って新書があったよ。留学させたいなら参考になるかも。でもフツウじゃ難しそうだよ。

  6. 【1712234】 投稿者: NYC  (ID:Lp6fHBDRC72) 投稿日時:2010年 05月 01日 02:15

    わが子が上記の「アメリカのトップ」の学校の一つに行っています。(1~5まですべてマンハッタンの私立校で、幼~高までの一貫ですね)
    日本の進学校とはまったく異なる教育方針です。カリキュラムは大変充実していますが、勉強の進度・レベルだけでしたら、日本の上位の中高生のほうが上だと感じます。
    こちらでは、希望の大学に入るため、12年生(高校3年)になると勉強よりボランティアや課外活動ばかりしていますよ。
    試験だけで合否が決まる日本とは、選抜方法が異なるのです。
    また、ハーバードなどの名門は各高校から一人か少数ずつしかとらないんです。

  7. 【1712391】 投稿者: 逆に言えば  (ID:ZtDEUoSAvFY) 投稿日時:2010年 05月 01日 08:54

    >また、ハーバードなどの名門は各高校から一人か少数ずつしかとらないんです。

    逆に言えばだからこそアメリカは名門大学が沢山林立しているし、名門大学が沢山ないと困るとも言える訳ですね。

  8. 【1712525】 投稿者: うん  (ID:Eb0rtp7IvuM) 投稿日時:2010年 05月 01日 11:31

    レイコさんは、チョート生の中でも超トップですね。
    そして早稲田の法学部に進学されています。
    続編の9.11以後のエッセイも必読。

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