inter-edu’s eye

中学校開校から6年目を迎えた成立学園中学・高等学校。現在、高校3年生となった中学一期生たちの学力が、年々向上していることが注目されています。その要となっているのが、成立学園の「見える学力」と「見えない学力」の教育です。この取り組みを詳しく知るため、学校説明会に足を運んできました。

好奇心を持つことが「見えない学力」につながる

福田浩平理事長・校長

福田浩平理事長・校長

インターエデュが今回の取材で訪れたのは、5月30日に行われた学校説明会。多くの受験生と保護者が集まる中、学校説明会は福田浩平理事長・校長のお話から始まりました。

福田校長によれば、「見えない学力」とは“教養を身につけること”だそうです。今の時代は大学入試においても、従来のような試験の得点で合否を判定するのではなく、正解のない問題が問われるようになりました。この時、必要となるのが知識ではなく、教養だとお話された福田校長。部活動やボランティア活動などを通し、物事を考える力を育て、問題点を見つけて解決できる能力を身につけていく必要があるとのことです。そのためには、何事にも好奇心を持つことが大切になると、福田校長はお話しされました。

小テストの様子

毎日放課後に
小テストが行われます。

また、「見えない学力」への取り組みとして、コミュニケーションキャンプや水田学習などの体験授業、中学と高校で段階的に問題意識を持った読み取り能力を育成する「Read & Write」が紹介されました。
一方、数学など具体的な答えがあるものに活かされる「見える学力」については、“学び方を学ぶ”という初年度教育を徹底しているそうです。成立オリジナル生徒手帳で勉強習慣を身につけさせたり、全教科でのノート指導や、小テスト・復習テストで日々の学習のつまずきをなくすなど、先生のきめ細やかな指導が紹介されました。

成立学園が掲げる「見える学力」と「見えない学力」って?

見える学力と見えない学力を表す図
見える学力
~幅広い教養を身につけ“発信力”を育成する~

テストの点数や偏差値に代表されるような、具体的な数字で表わされる成績や、答えがあるものに対する力

見えない学力~将来の目標を具体的に達成する~

本物に触れるさまざまな体験で身につく、批判的・自発的に社会に働きかけることのできる発信力や、多様性を理解することのできる人間力

勉強への活用だけでなく学校インフラの一部になるiPad

今回の学校説明会の中で、特にインターエデュが注目したのは、iPadを活用したICT教育です。今年入学した新一年生にも、全員にiPadを配布したそうです。どのような活用をしているのか、また、導入によって授業がどのように変わったのかを、ICT担当の長谷川一仁先生にうかがいました。

“反転授業”で授業時間が3倍に!

長谷川一仁先生

第二教務部長(ICT担当)
長谷川一仁先生

インターエデュ(以下、エデュ)iPadを導入し、大きく変わったことは何ですか?

長谷川先生:大きな成果が見られたのは反転授業です。反転授業とは、授業に備えて前もって予習をしておく授業形式をいいます。iPadでは映像授業を見ることができるので、生徒たちには事前に映像授業を見てから授業に挑んでもらっています。生徒は予習をしているので、導入前より授業の進みが早くなりました。

エデュ:具体的にはどのくらいですか?

長谷川先生:調べる作業やメモを取る作業などが短縮されるので、同じ単元を学ぶのに、だいたい今での3分の1の時間で済みます。例えば数学などは、今まで10時間かけて教えていたものが、3~4時間で済むようになりました。

“プリントをなくす”が絶対にない秘密

集約管理画面

専用ネットワークで
ほぼ全ての情報を集約管理。

エデュ:他にはどのような活用をしていますか?

長谷川先生:ネットワーク上で授業のプリントをはじめ、学校からのお知らせ、クラス通信などあらゆる資料を見ることができます。過去の教材がすべてネットワーク上にあり、いつでも取り出せるので、生徒がプリントをなくすということもありません。また、こうした情報はすべてオープンになっているので、保護者も見ることができます。お子さまのクラスのことだけでなく、授業内容さえも分かるので、安心感があると思います。今後は、自由に使える大学入試問題の過去問などのコンテンツも増やしていく予定です。

エデュ:保護者も見られるという点では、親子のコミュニケーションツールにもなりますね。

長谷川先生:勉強での活用も大切ですが、成績だけでなく学校生活に根付いた手段にしたいと考えています。だから、将来的には学級日誌もネットワーク上でやりたいです。日直に向けた担任の毎日のコメントを保護者も見られたら面白いですよね。

常に学校に通うことで身につく規則正しい学習習慣と手厚い指導

加藤延幸先生

学習指導部長
加藤延幸先生

福田校長が学校説明会でお話しされた「見える学力」と「見えない学力」。“学び方を学ぶ”という初年度教育を徹底する「見える学力」の育成には、先生方のていねいな指導ぶりを感じます。学習指導部長の加藤延幸先生にコメントをいただきました。

「本校の授業時間はとても多いですが、学習習慣をしっかり身につけるために、長期休暇中にもたくさんの講習を行っています。長期休暇中はダラダラしがちで、休み明けに緊張感が緩んでしまうことも多いですが、本校では本当にいつも学校に通学してもらっているので、そうした生徒はおりません。いい生活リズムができていると思います。」

こうした日々の学習態度によって、生徒たちは勉強にも熱心で、テスト前の職員室前では、多くの生徒が質問しに来るそうです。また、生徒と先生の距離も近く、体育祭では先生も生徒と一緒になって障害物リレーに参加したりするとのこと。
授業だけではない先生とのコミュニケーションの様子からも、生徒たちが毎日楽しく学校に通う姿が想像できました。

iPadの導入による効果を一部ご紹介します!

反転授業

反転授業では、映像授業で事前に学習内容を予習しているので、授業が復習中心となるので授業効率が大きく上がります。映像授業は、家庭での復習にも効果的です。配布用のプリントもPDF配信になり、全てがサーバ管理されているので、紛失することなく、いつでも振り返り学習に使用することができます。

学習支援アプリの活用

オンライン型学習ツール“受験サプリ”の導入で、全学年の生徒が自分の学力にあった講座を自由に受講することができます。このツールは定期試験対策の講座が充実しているので、通常の授業でも学力定着に大きな効果を発揮しています。代ゼミ大学受験講座“SGネット”の利用を合わせると、100を超える講座をいつでもどこでも受講することができます。

成立学園生の素顔を見ることができる学校説明会。
親子一緒に学校見学に行ってはいかがですか?

2015年 中学校 説明会日程
(学校見学・個別相談は各回実施)

学校説明会 9/5(土)・10/3(土)・11/7(土)
オープンスクール 8/23(日) 事前予約制
※フリーダイヤル、もしくはHPの申込み
フォームより事前にお申し込みください。
個別相談会 10/24(土)・11/21(土)・12/5(土)12/12(土)・12/23(土)12/25(金)・12/26(土)
今のキミの学力が分かるテスト 12/20(日)・1/5(火)事前予約制
※フリーダイヤル、もしくはHPの申込み
フォームより事前にお申し込みください。
成立祭(文化祭) 9/26(土)・9/27(日)
学校の様子
学校の様子
学校の様子