第3回 子どもを比べて叱るのはNG。でも大丈夫な方法も!

子どもの能力を引き出す、やる気にさせる上手なほめ方・叱り方

第3回 やる気を引き出す「子どものほめ方・叱り方」(2013年4月19日)

子どもを比べて叱るのはNG。でも大丈夫な方法も!

「ほかの子と比べて叱ってはいけない」ということは、原則として、みなさん、わかっていらっしゃると思います。でも、これがなかなかむずかしい。ことに中学受験を目指すようになったら、わかっちゃいるけどやめられない。つい点数や成績を比べてしまいます。

個人的な意見ですが、子どもの成績をほかの子と比べてはいけない一番の理由は、子どもが比べられるのをとても嫌っていて、叱ったことが逆効果になってしまうからだと思います。

長男が幼稚園時代のことですが、「○○ちゃんのお弁当って、すごいんだよ」と長男に言われました。そのとき私は、「だったら、○○ちゃんのお母さんに、弁当つくってもらいなよ」と捨て台詞を吐いてしまいました。当時の私は、それくらい嫌な気分になっちゃったのです。おそらく、子どもが比べられるのを嫌がる理由も同じでしょう。

だとしたら、あれこれつべこべ考えずに、とにかく「ほかの子と比べるのはやめた!」と決めたほうがいいですよね。“○○ちゃんは100点なのに、あなたは70点、どうして?”と、たとえ思ったとしても、子どもには絶対に言わないぐらいの決意が必要だと思います。

以前、聞きに行ったセミナーで、教育評論家の先生が、「どうしても比べたいのなら、ほかの子とではなく、わが子の昨日と今日、昨年と今年を比べましょう」と言っておられました。なるほどそういう方法もあるのか、と思ったものです。
比べたい気持ちそのものは人間の本能として受け入れる、でも子どもに悪影響を及ぼさない比べ方をしようってことだと思います。みなさんも参考になさってみてはいかがですか?

<<プロフィール>>高木 潤子(たかぎ じゅんこ)
若いころから週刊誌・女性誌で、子育て・インテリア・料理など幅広い分野の記事を取材執筆。仕事量を減らして二児を育て、インターエデュはお受験ママとして活用。現在も取材・編集・執筆と幅広く活躍中。

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