共働き家庭でも受験は不利じゃない!麻布中学校合格秘話

inter-edu’s eye
第33回では麻布中学校に合格した親子にインタビュー。共働き家庭のAくん親子には、志望校の合否に関わるほどの大きな転機があったといいます。厳しいお父さまと、優しいお母さまがAくんのためにした決断や、日々のサポートなどをうかがってきました。

息子は中学受験に向いているかもしれない

親の思いで始まった中学受験

麻布親子正面
【A親子 プロフィール】
・麻布中学校合格
・インタビュー回答:お母さま・Aくん
・受験ドクターでは算数・国語・理科・社会を受講
・現在は勉強はもちろん部活にも全力

エデュ:麻布中学校への合格おめでとうございます。はじめに中学受験をしようと思ったきっかけを教えてください。

Aくん:3年生のときに、母から「中学受験してみない?」と聞かれたのがきっかけで、3年生の2月に中学受験専門の塾に入りました。

エデュ:お母さまから中学受験をすすめられたのですね。なぜ中学受験させようと思われたのでしょうか?

お母さま:親のひいき目なのですが、地頭が良さそうで、中学受験に向いていると感じたからです。ただ絶対に中学受験をさせるという意識があったわけではなかったので、もし途中で「もう中学受験したくない」と⾔い出したら、辞めさせようと思っていました。まずはやらせてみよう!そんなスタートでしたね。

エデュ:4年生の2月にSAPIXに転塾されていますが、なぜ転塾されたのでしょうか?

お母さま:最初の塾に通っている時点で⿇布を目指せそうな成績をキープできていたので、⼀番合格実績 が高いSAPIXに通わせようと決めました。もちろん最初からSAPIXという選択肢もあったのですが、最初は「まずはやらせてみよう!」からのスタートだったので、レベルの高いSAPIXに入れて、受験勉強に猛進させるということに抵抗を感じたからです。

でも実際に通わせてみると、違いました。中学受験は第一志望校合格という最終目標があるにしても、それを達成できるのは2年後、3年後。モチベーションを維持しつつ、学力アップを目指すのは大人でもなかなか難しいと思います。そこを1か月単位の試験でクラス分けをして「クラスを落ちたくないから頑張ろう」、「もっと上のクラスに行きたいから勉強しよう」と細かい目標設定をしてくれているのは、子どものことを考えてやっているんだなと感じました。

エデュ:麻布中学校を受験しようと思ったきっかけを教えてください。

Aくん:両親からすすめられてパンフレットや学校のホームページを見たのがきっかけです。そこから興味を持ち、実際に文化祭に参加して見学に行き、「この学校に入りたい!」と思うようになりました。受験を決めたのは4年生の夏休み頃です。

エデュ:なぜ麻布中学校をすすめたのでしょうか?

お母さま:いろいろな学校情報を集める中で一番息子に合っていると感じたからです。自由だけど勉強はしっかり教えてくれる。そこに惹かれました。

エデュ:実際に入学してみていかがですか?

Aくん:自由で楽しいですが、勉強はちゃんとやらないといけない学校だと感じています。いろいろなことに挑戦できる学校なので、部活や勉強以外にも挑戦していきたいです。

厳しいけれど重要なときにサポートしてくれるお父さま

5年生の11月に転機が

麻布親子2

エデュ:当時の得意科目と苦手科目を教えてください。

Aくん:得意科目は算数と理科。苦手科目は暗記が苦手だったので社会です。

エデュ:苦手科目はどのように克服したのでしょうか?

Aくん:暗記の仕方を工夫しました。例えば川や山だったら、地図上で確認して、そこの特徴や産業など、どういうことがなされているのかを関連付けて、書いて覚えるというのを徹底して行いました。歴史であれば父が買ってきてくれた本で全体を読み、まず流れをつかむ。そこからなぜこの出来事は起こったのだろうというところから始め、原因を調べどんどん遡っていく。こうやって覚えていきました。

エデュ:ご家庭で意識されていたサポートを教えてください。

お母さま:主人はときどき社会を教えたり、SAPIXのプリントやテストの仕分けを手伝ったりしていました。私はSAPIXの入塾テストのときに、唯一教えることができる算数を息子に教えたぐらいで、その後は勉強は塾にお任せでした。ただ主人が割と息子に厳しく接するときもあり、息⼦が落ち込んでしまうこともあったので、精神面のサポートはその都度やっていましたね。

エデュ:お父さまが勉強面、お母さまが精神面をサポートされていたということですね。受験ドクターにも通われていたようですが。

お母さま:共働きで復習は息子に任せきりだったのが原因で、5年生の5月頃にSAPIXのクラスがEまで下がってしまって…。そんなときに主⼈がインターネットで受験ドクターを知り、実際に⾏き、体験授業を受けました。先⽣の話を聞いていくうちに、「ここなら任せられる」と思ったので通わせました。それが5年⽣の11⽉頃でしたね。

正直ちょっと早いかなと私は思ったものの、「このタイミングで通わせないと手遅れになる」と主人が言ったので通わせたのですが、今考えるとあのとき通わせていて本当に良かったと思っています。

エデュ:実際に通われてみていかがでしたか?

Aくん:⼀⽅的に教えられるのではなく、自分の意⾒も聞いてくれて、理解できているかどうかを確認しながらやってくれたのでうまく理解することができました。授業の初めに先生の自作の問題を解かせてくれたり、疲れたときは雑談もしてくれたので、通っていてとても楽しかったです。

今振り返って思う基礎知識の重要性

麻布狙いなら勉強はバランスよく

麻布親子3

エデュ:麻布対策でこれはやっておいて良かったというものはありますか?

Aくん:麻布は思考力重視の問題が多いので、算数であればすぐに答えを見るのではなくて、とにかく考えて考えて答えを出す練習をしていたことが良かったと思っています。ただ、これは反省点でもあるのですが、麻布も知識問題が出ないわけではないので、しっかり知識や基礎的な勉強もしておいた方がいいです。

自分の場合は単純な計算ミスが多かったので、一時期毎日朝早くに起きて、計算問題を解いていました。そのおかげでケアレスミスを減らすことができました。もっと低学年のうちから知識や基礎的な勉強をしておけば、発展問題に時間を使うことができたのになと、後悔しています。

エデュ:お母さまから見た成功談と失敗談を教えてください。

お母さま:成功談は、成績が下がったときに受験ドクターに入塾したこと。得意科目の算数をさらに伸ばし、いまいちパッとしなかった国語を得意科目にまで持っていけたことです。

失敗談は、復習を息子任せにしてチェックを怠ってしまったことです。主人がSAPIXのプリントやテストの仕分けなど管理を始めてからは、成績も上がっていったのでもっと早くにやるべきだと思いました。

エデュ:最後にこれから受験するご家庭へ向けてアドバイスをお願いします。

Aくん:麻布は思考力重視ですが、知識ももちろん大切です。バランスをとりながら勉強することをおすすめします。

お母さま:共働き家庭でもなんとか試行錯誤しながら合格できたので、「うちは共働きだから不利かな…」と思うのはもったいないことだと思います。あとは先ほどもお話しした通り、子どもが勉強をしやすいように管理してあげる必要はあるので、そこはしっかり意識してあげるといいのではないでしょうか。

■取材協力
受験ドクター 由緒正しいプロ講師による中学受験専門の個別指導塾(代々木校・自由が丘校・吉祥寺校・東京校・成城学園校・白金高輪校・横浜校・たまプラーザ校・南浦和校・三軒茶屋校)と家庭教師センターを運営。2019年度 開成中学校 12名、桜蔭中学校 7名と個別指導塾として高い合格実績を記録。 プロ講師による無料の学習相談体験授業も受付中。(http://www.chugakujuken.com)

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