お受験スーツ、選び方のポイント

お受験スーツ、選び方のポイント2014年6月5日

■どう選ぶ? お受験スーツ

どう選ぶ? お受験スーツ

梅雨も間近のこの時季、蒸し暑さを感じる日もあれば一転して肌寒くなるなど、季節の移り変わりを肌で感じますね。

着る人を知的で上品に見せる工夫の詰まったお受験スーツですが、こういった気候の変化への対応や着心地など、きちんと感の他に、みなさまが求めるポイントはさまざまでしょう。

今回は、代表的なスーツ素材の特性と、選び方についてお話していきたいと思います。

■シルク・ウール・ポリエステル

シルク・ウール・ポリエステル

まずは天然繊維の中でも女王と呼ばれる「シルク」。その起源は紀元前の昔にまでさかのぼることができます。蚕がはき出す糸の太さは、髪の毛の約4分の1という超極細。人間の皮膚に近いアミノ酸たんぱく質でできています。また、その断面は三角形になっていて、プリズムのように光を反射させます。

これが、生地となった時の肌触りのよさと、美しい光沢の秘密です。ただ、とても繊細な素材のため、スーツに使用する場合は、他の素材と混合して耐久性をアップさせることが多いようです。シルクを含む素材は、「何よりも上質感を重視したい」「ここぞというときの本番用として」という方にお勧めです。

次に、スーツに多く用いられる天然繊維の「ウール」。冬の防寒素材と考えがちですが、スーツの生地としては、実は夏は涼しく、冬は暖かく、四季を通じて着ていただける素材です。それはウールの持つ、繊維の中では最大といわれる吸湿性と、繊維と繊維の間に蓄えられた空気によって生まれる遮熱性のため。

また、弾力性に富み、シワになっても復元力が高く、シルクと同じような利点を持ちながら、シルクに比べて耐久性があって扱いやすいのもうれしいポイントです。ウールは、「天然素材の着心地に魅力を感じるけれど、扱いやすさも大切」という方にお勧めです。

最後に「ポリエステル」。現在、多くの衣料の素材となっています。特別なお手入れや虫の害の心配もなく、異なる繊維同士を混合して、扱いやすく、メリットを相乗させた高機能素材を作り出すこともできます。例として、伸縮性のある繊維を織り込んだストレッチ素材や、トリアセテートと合わせた清涼素材などが挙げられます。

ポリエステルは、「スーツを着慣れないので、機能素材でストレスを軽減したい」「着用回数が多いので、お手入れや傷みを気にせず着たい」という方にお勧めです。

■目的にあわせて賢く選ぶ

ポイントを押さえた代表的な素材

このように、それぞれの素材が持つ長所が、目的にかなったお受験シーンを支えます。志望する学校やお受験のスタイルによって、求められる特徴はさまざまです。

素材の特性を知り、目的に合ったスーツを賢くセレクトして、自信を持って臨めるようにしたいですね。