第12回 日本の英語教育にNO!海外発の学習メソッドとは?

inter-edu’s eye
「教育最前線に行ってみた!」では、普段何気なく目にするけど、なかなか行けていない教育現場へ、皆さまの代わりに行って取材をしてまいります。第12回では、なんとフランス語・英語・日本語を話せる、アドリアン先生が運営する「Jazzles英語教室」についてお話しをうかがってきました。

日本人が英語を話せない理由はコレ!

本場で実際に学んでいるやり方で英語を学ぶ

アドリアン先生

エデュ:まず初めに、ずばり日本人が英語をなかなか話せるようにならない理由を教えてください。

アドリアン先生:ハッキリとした理由があります。それは英語を子どもの頃から「楽しく学んでいない」からです。

昨年から自由が丘など、東横線と田園都市線沿線の複数の大手学童施設内で英語を楽しく学ぶ「Jazzles英語教室」を運営しています。お陰さまで子供たちは勿論ですが、親御さんたちにも大変好評で、もっと多くの子ども達が英語を楽しく学べるように今年5月から渋谷駅から徒歩3分のところに「Jazzles英語教室」を開校しました。

エデュ:なるほど、「Jazzles英語教室」の特徴を教えてください。

アドリアン先生:「Jazzles英語教室」は、3歳から12歳までを対象に、歌、芝居、ダンス、ゲーム、クラフトなどの活動を通して、遊びながら視覚、聴覚、体感覚で英語を学ぶのが特徴です。この学習メソッドを「VAK/バック 目(Visual)、耳(Auditory)、体(Kinesthetic)」と言い欧米の幼児英語学習で導入されています。

VAKのポイントは、多数の生徒がいる教室の中でも、子どもたちは自分の得意な感性を利用して学べることです。「Jazzles英語教室」に一度来た子どもたちが「もっと英語をしゃべりたい」と口をそろえて言います。また親御さんからは「自分の子供の英語力をもっと伸ばしてあげたい!」という声をよく聞きます。

エデュ:子どもが楽しんで学んでいる証拠ですね。なぜ「Jazzles英語教室」を始めようと思ったのですか?

アドリアン先生:日本の英語教育に対して疑問を持ったからです。2013年から東京インターハイスクールで、中高生の英語教師をしていますが、生徒たちの話を聞くと、「英語は難しい、聞き取れても話せない」という声を多く聞きます。この原因は、日本の子ども達が英語で楽しい体験をしていないからです。 今の英語教育は、中学校からの学校科目とし勉強するので楽しいわけがありません。

そこで3~9歳の幼年期に欧米で導入しているJazzlesを日本の子どもたちに実践しようと思いました。Jazzlesをする子どもたちは、英語で歌やジェスチャー、ゲームやクイズをして英語力とともに表現力を向上します。

将来グローバル人材に成長するには、流暢な英語だけでなく「表現力」も必要なので、子どもたちには英語で話す際には、日本語とはちょっと違った手振りや身振りが自然に身に付くように指導しています。国際人としてのコミュニケーション能力は、英語のみならず自分をいかに表現するかが重要なので、子どもの頃から英語で自分を表現することに動じない体験をJazzlesを通してしています。

エデュ:実際に授業を受けられる方は、どういった方が多いですか?

アドリアン先生:まず、すでに英語になじみがある帰国家族や親が外国人の方々です。このグループは英語の重要性を理解し、子どもは楽しみながら学べば英語は自然に身につくことを知っています 。

次に英語に不慣れな日本人の方々ですが、近い将来英語が小学校の正式科目になり、子どもの人生を通して英語が必須条件になることを理解している方々です。こちらは最初に学習の内容と共に「Jazzles英語教室」では英検合格を目標にしていることを説明します。

小中学校教育でも利用できる英検資格をJazzles開始時点では幼児英検合格、小卒時までに最低英検3級合格(3級は中卒レベル)を目標にしています。そして実際に楽しくJazzlesを受講した子どもたちが、すぐに英語を口にするのを見て親御さんたちは驚きます。

トリリンガルから見た語学学習のススメ

教科書は一切読まない?!

トリリンガル

エデュ:先生はフランス語、英語、日本語を話せるトリリンガルと聞いていますが、語学学習に対してのアドバイスをお願いします。

アドリアン先生:びっくりするかもしれませんが、教科書や参考書を閉じて、海外の映画・音楽を音で聞くことですね。もちろん文法も学ぶ必要がありますが、まずは音で聞くこと。そして何より自分が楽しむことですね。英語を学ぶのではなく、「好きなことを英語でする」ことが重要です。

エデュ:家庭で子どもと一緒にできる英語学習方法はありますか?

アドリアン先生:「ゲーム感覚で学ぶこと」ですね。例えば私の友達で、家のいたるところにポストイットを貼って、毎日何個単語を言えるのかをやっている家庭があります。5個言えたならステッカーやシールをあげたりしているようですが、楽しみながらできるのでおすすめです。 実際に、毎日これを続けたところ、6歳で高校生並みの英単語力を身につけることができたと聞きました。

エデュ:日本では、英語を早く学ぶわりには、話せない人がたくさんいることが問題になっていますが、原因はどのあたりにあると思いますか?

アドリアン先生:大人が英語を教科としてとらえてしまい、楽しみながら学んでいないところですね。中高生からは「英語は難しい」ということを聞きますが、これは英語を国・数のように学校科目として勉強した嫌悪感が影響しています。

日本の教育は何か1つでも間違っていると「それは違う、答えはこれ」という形で教えていますが、これではそもそも新しい言語を学ぶ上で面白くないですし、知っている範囲で英語を話すこともできなくなってしまいます。

エデュ:たしかに日本の教育はそういう面もありますね。最後に「Jazzles英語教室」の最終目標を教えてください。

アドリアン先生:ずばり子ども達には「英語との関係が生活の一部」になってほしいと思っています。例えば英語で歌ったりゲームをしたり。そのためにはまず英語を好きになることだと思っています。子どものころに楽しく体験したことは、一生好きなままです。Jazzlesを通して英語が好きな子どもたちを、たくさん増やしたいと思っています。そして、私の大好きな日本に必要な「自信に溢れ表現力豊かなグローバル人材」に子供達が成長できる環境作りに少しでも貢献できればと思います。

編集者から見たポイント

日本の英語学習というとまずは教科書から入って、というのがいまだに一般的ですが、Jazzlesやアドリアン先生の学び方であれば、無理なく楽しく英語との接点を築けるのではないかと感じました。興味のある方はぜひ「Jazzles英語教室http://www.jazzles.jp/」まで足を運んでみてはいかがでしょうか?今までの固定概念がなくなるかもしれません。