英検は大学受験に役立つの?:大学リサーチ第9回

英検は大学受験に役立つの?2014年8月11日

inter-edu’s eye

8月1日より、今年度第2回目の申し込みを開始した「英検」。受験を検討されているご家庭も多いのではないでしょうか。最近では、大学において、英検を入試の出願要件に組み込む動きが見られます。そこで、インターエデュはその内容をさっそくリサーチ。「本当に英検は大学受験に役立つの?」というお母さま方は必見です!

■英検が優遇される大学入試とは

大学名 学部名 内容
一橋大学 商学部 ・一般推薦:【1級】出願条件のうちの一つ
上智大学 文学部、総合人間科学部、法学部、経済、外国語、総合グローバル学部 ・公募制推薦:【2級】出願条件のうちの一つ※文学部英文学科、法学部国際関係法学科、経済学部経営学科、外国語学部英語学科は準1級
学習院大学 法学部(政治学科) ・自己推薦特別:【準1級】出願条件のうちの一つ
中央大学 法学部、商学部、経済学部 ・英語運用能力特別:【準1級】出願条件のうちの一つ※法・商
・自己推薦:【準1級】出願条件のうちの一つ※法・商
法政大学 国際文化学部、理工学部、グローバル教養学部 ・分野優秀者特別:【準1級】出願条件のうちの一つ※国際文化
・一般入試:【準2級】出願条件のうちの一つ※理工(機械工航空操縦学専修)
・自己推薦:【準2級】出願条件のうちの一つ※理工(機械工航空操縦学)
・自己推薦:準1級※グローバル教養
関西大学 商学部、外国語学部、法学部 ・公募制推薦:【2級】出願条件のうちの一つ※商
・AO(外国語運用能力評価型):【1級】出願条件のうちの一つ※外国語
・AO(将来目標評価型):【2級】出願条件のうちの一つ※外国語
・AO:【準2級】出願条件のうちの一つ※法
同志社大学 文学部、グローバル・コミュニケーション学部、グローバル地域文化学部、法学部 ・公募制推薦:【2級】出願条件のうちの一つ※文(美学芸術)、グローバル・コミュニケーション(中国語)、グローバル地域文化
・公募制推薦:【準1級】出願条件のうちの一つ※法、グローバル・コミュニケーション(英語)
立命館大学 スポーツ健康科学部、国際関係学部、文学部、法学部、経営学部 ・AO入試(グローバル・リーダーシップ方式):【2級】出願条件のうちの一つ※スポーツ健康科
・AO入試(グローバル・スタディーズ専攻選抜方式):【準1級】出願条件のうちの一つ※国際関係(グローバル・スタディーズ専攻)
・AO入試(国際方式):【2級】出願条件のうちの一つ※文(国際文化学域、コミュニケーション学域)
・AO入試(法学セミナー方式):【準2級】出願条件のうちの一つ※法(国際法務特修)
・AO入試(国際ビジネス英語重視方式):【2級】出願条件のうちの一つ※経営(国際経営)

※「公益財団法人日本英語検定協会」公式サイト、および各学校サイトの8月7日現在の情報を参考にまとめたものです。最新の情報は学校にお問い合わせください。

上記のとおり、一部の難関・上位大学では、英検を主に推薦(AO含む)入試の出願要件の一部として、積極的に取り入れています。級のレベルとしては、国際系や語学系の学部は1級または準1級、その他の学部は2級または準2級くらいが基本のようです。多くの場合は、TOEICやTOEFLなどの基準点とともに選択肢として挙げられ、「いずれかの条件にあてはまること」という形で、出願要件の一つとなっています。

■英検で受験のチャンスが広がる!

英検で受験のチャンスが広がる!

最近の大学入試は、種類がどんどん増えています。一般入試や推薦入試、AO入試、特別入試など、複数のパターン、また複数の日程で行われます。出願要件さえ満たせば、同じ大学の入試に複数回チャレンジすることも可能です。一定レベルの英検を取得しておくことは、多くの出願要件をクリアするうえで、強力な武器となるでしょう。

また、英検は年に3回行われます。仮に中学1年生から毎年すべて受験すると仮定すれば、高校3年生の夏までに16回にわたってチャレンジできるということも、頭に入れておきたいことです。

■小学生もどんどんチャレンジしている

小学生もどんどんチャレンジしている

公益財団法人「日本英語検定協会」のホームページによれば、2013年度における小学生の英検1級から5級までの受験者は220,613名(延べ)、合格者は156,353名(延べ)となっています。その中の253名(延べ)は英検1級にチャレンジしており、内28名が合格。準2級にいたっては、受験者9,838名(延べ)に対して合格者4,555名で、46.3%の合格率を誇ります。この合格率は、高校生の34.4%、大学生の41.6%を超えているのです。

このことから、将来の進路を広げるために、早期から英語力を高め、試す小学生がたくさんいることが分かります。「まだうちの子には難しいかも」というご家庭向けには、「児童英検」という「育成型ゲーム感覚」のリスニングテストもあります。小学校の外国語活動に対応した内容なので、よりチャレンジしやすいでしょう。お子さまの状況に合わせて、検討してみてはいかがでしょうか。

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