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電車が好きならこの学校!TDUの鉄道研究部で最高の仲間に出会える

inter-edu's eye

プログラミングや理科の教育に関する先進性が知られている東京電機大学中学校・高等学校(以下、TDU)。生徒たちが主体となる部活動でも「さすが理工系大学の付属校」と感じずにはいられない強い個性が光っています。今回は鉄道研究部の皆さんのもとを訪ね、充実の設備を活かして趣味人として成長していく姿に迫りました。

「電車は僕の勉強部屋」鉄道とともに生きる者たち

TDUの鉄道研究部は2003年に発足し、現在の部員は約70名という大所帯です。個人が宝物にしている鉄道模型を持ち寄って走行させたり、日本各地での乗り鉄活動の話に花を咲かせたり……鉄道好きが自らを最大限に表現できる場となっています。「学校の宿題をやるために、わざわざ電車に乗りますね。『電車は僕の勉強部屋』なので」生徒の鉄道エピソードはどれも特濃! 鉄道好きの受験生の皆さんも素晴らしい先輩に出会えるでしょう!

鉄道模型と生徒
鉄道研究部の生徒たち
図

コンテスト全国4位!「もっと精密に」高いモチベーション

それでは、鉄道研究部の熱い活動について部長のD.Kくん(高校2年生)にうかがいましょう。

鉄道研究部の活動内容のご紹介をお願いします。

D.Kくん

個々人の活動について話し合う場であると同時に、部活動として毎年8月の「全国高等学校鉄道模型コンテスト」と文化祭での展示に向けた準備に力を合わせて取り組んでいます。

鉄道研究部の生徒たち

「全国高等学校鉄道模型コンテスト」に関して活動してきたことを教えてください。

D.Kくん

コロナ禍の影響もあって、最後に出場したのは2019年になりますが、上諏訪駅をモチーフにしたモジュールを出展しました。モジュールとは90㎝×80cmのスペースに線路を走らせ、その周辺環境を造形した一種のジオラマです。既製品をなるべく使わずに、オリジナリティを出すことを目指して制作し、全国4位に入賞できました。

唐木田駅をモチーフにしたモジュール
唐木田駅をモチーフにしたモジュール
街や山の様子も手作りでリアルに再現
街や山の様子も手作りでリアルに再現

コロナ禍でコンテストがない時期、活動のモチベーションはいかがでしたか。

D.Kくん

もっと精密なジオラマをつくりたい、非常ボタンなどの細かいところまで運行を再現したい……学校の外での活動が難しくなっても、やるべきことはたくさんありました。部員たちも変わらない熱意を持っていました。

生徒たちが撮影した鉄道の写真
部活外の時間も写真撮影など、
思い思いに鉄道に熱中する部員が多いのだそう

例年の文化祭ではどのような展示を行ってきましたか。

D.Kくん

東京電機大学の北千住キャンパスから電車の運転席を再現した運転手体験ができるシミュレーターを借りてきて、来場者に楽しんでもらえるようにしています。また、学校の最寄り駅を走る中央線の各駅の発車メロディーが流れるスイッチを用意したこともあります。これは各駅で先輩方が録音してくださって完成させたものです。

バスの停車ボタン
バスの停車ボタンはこんなにたくさん
種類があること、ご存じでしたか?
鉄道研究部で活躍する女子部員
TDUの鉄道研究部では毎年女子も大活躍!

鉄道研究部で個性豊かな仲間との出会いを!

鉄道研究部に入った理由を教えてください。

D.Kくん

幼い頃、家の近くを貨物列車が走っていたことで鉄道好きになり、中学受験のときは「鉄道研究ができる学校に行こう」と決めていました。TDUに入ったのがそもそも鉄道研究をしたいからだったんです。

鉄道好きの受験生に部活動についてお伝えしたいことはありますか。

D.Kくん

個性豊かな部員が集まるので、きっと気の合う仲間ができます。文化祭やコンテストを除けば、基本的に自由参加なので気軽に入部してほしいです。

セオリーどおりにいかない運行をOBがサポート

取材時には鉄道模型を走らせる「走行会」を開催していただきました。そこにはスーツを着たOBの姿も。在校生への思いや卒業して気づく鉄道研究部の素晴らしさについて語っていただきます。

今回の走行会で在校生の皆さんと取り組んだことを教えてください。

D.Sさん

鉄道模型を動かすには複雑な回路を組まなければならず、セオリーどおりにいかないことも少なくありません。経験者だからこそ分かることもあるので、適宜サポートに入りました。伝統的に鉄道研究部は卒業生がよく参加しています。僕も在校生に何かを受け継がせることができたらと思っています。

D.Sさん
D.Sさん
18年度卒・慶應義塾大学理工学部化学科4年

在学時と今とで鉄道研究部は変わりましたか。

D.Sさん

ジオラマ班、模型班……いろいろなグループが活発に動くようになりました。当時から人数も拡大傾向にはあったのですが、さらにメンバーが増えていて卒業生としてもうれしいです。

先輩がサポートする様子
分からないところがあっても大丈夫。
経験豊富な先輩がサポートしてくれます

鉄道研究部から見えるTDUの校風と環境

卒業した今だから感じる「鉄道研究部の魅力」を教えてください。

D.Sさん

鉄道模型のレールがこんなにたくさんあるだけで、本当にすごいことでした。個人ではとてもできないことが自由にできる素晴らしい環境だったと思います。

部品
集中して部活動に取り組む生徒
集中して部活動に取り組む生徒

鉄道研究部でご自身が成長したと思うところを教えてください。

D.Sさん

生徒主体で好きなことをさせてくれたおかげで、先生に指示されなくても活動をまとめる力が培われました。鉄道研究部は自由な校風、そして理工系大学付属校ならではの充実した設備環境というTDUの強みが表れている部活動です。6年間、打ち込めて本当に良かった。そう思っています。

発信力のある鉄道趣味人を育てる

最後に、生徒を見守る先生の思いをうかがいました。

鉄道研究部の運営方針を教えてください。

山内先生

「大人の力を貸すべきとき以外は、生徒に任せてサポート役に徹する」です。もともと部員たちは個人で鉄道研究をしているので、鉄道への強い熱意を持っています。そのおかげで自由参加型にしているにもかかわらず、にぎわいのある集まりになっています。

山内雄司先生
鉄道研究部顧問
山内雄司先生(担当教科:数学)

鉄道研究部の部員に期待していることはありますか。

山内先生

たくさんの人に鉄道の魅力を伝えられる趣味人になってほしいです。そのために、コンテストや文化祭に加えて、交通機関が開くイベントなどで、学校の外とも積極的に関わるように呼びかけています。そうした取り組みを通して、個性とともに「力を合わせてひとつのことを成し遂げる力」も身につけられるように見守っています。

編集後記

「電車が好き」なのは理屈じゃない! 鉄道研究部の活動風景を目の当たりにして、そう思わざるをえませんでした。鉄道が好きという受験生の方は、まずTDUから学校選びを始めてみてはいかがでしょうか。

イベント日程

TDU武蔵野祭(文化祭)申込制
2022年9月17日(土)・18日(日) 9:30~16:00
東京電機大学中学校
学校説明会申込制
2022年9月3日(土) 14:00~15:30
2022年10月9日(日) 14:00~15:30
※9/10(土)正午より受付開始
2022年11月5日(土) 14:00~15:30
※10/10(月・祝)正午より受付開始
■小学6年生対象・入試体験あり■
2023年1月6日(金) 14:30~16:00
※12/10(土)正午より受付開始
過去問題解説申込制
2022年12月18日(日) 10:00~12:10
※11/19(土)正午より受付開始
東京電機大学高等学校
学校説明会申込制
2022年10月9日(土) 14:00~15:30
※9/12(月)正午より受付開始

企画・編集:インターエデュ・ドットコム
提供・取材協力:東京電機大学中学校・高等学校