同時期に校長に就任した
2人のリーダー論
新たに校長職に就任して、特に意識していることはありますか。
清水校長
城北は「人間形成と大学進学」という教育理念を掲げていますので、その軸がぶれないようにしています。そのうえで教職員に発信したのは「学校を学びの場にしていこう」ということ。教職員も謙虚に学んで、その知や経験を共有することで「人間形成と大学進学」がより具現化されると考えています。
松村校長
清水校長がおっしゃるように校長がメッセージを発信することは大切だと思います。私自身は常に前向きな言葉を発するように心がけていますし、大学進学に関しては「行ける大学ではなく“行きたい大学”を目指そう」と伝えています。
校長としてモデルにしている先輩などはいますか。
清水校長
城北の第6代校長を務めた加藤健治先生はその一人ですね。私と同じ数学科の先生で、校長職のかたわら授業も受け持っていました。生徒との距離を遠ざけなかった点を尊敬し、私自身もそうありたいと思っています。実際、私も東京私立男子中学校フェスタで模擬授業、中学2年生の夏期林間学校で授業を行いました。
生徒同士が意見を交わし合う授業の様子
松村校長
自分の子ども時代を考えると、校長先生は遠い存在でしたよね。ですから、私も生徒との距離が離れないように意識しています。毎朝、生徒たちに挨拶をしたり、生徒たちの学校生活に顔を出すようにしています。私の場合は校長になる前に入試広報部の部長を務めていたおかげで、生徒との距離感が近かった点はありがたかったと感じています。
生徒と文化祭について談笑する松村校長
校長だからこそ分かる
わが校の魅力
ご自身の学校の特色をどのように感じていますか。
清水校長
城北は中高合わせて1900名ほどの生徒がいる大規模な男子校です。広々とした校舎があって、人工芝のグラウンドも東京23区内では最大級の規模ですね。クラブ活動や芸術教育にも力を入れていて、そこは教育理念の「人間形成」にもつながっています。
都内最大級の人工芝グラウンド
松村校長
関西大倉は複数の駅からスクールバスを走らせているように、街からは少し離れています。その代わり、広さは大学のキャンパス並みです。丘1個分が敷地で、自然に囲まれた環境のなか、男女共にのびのびと自主的に学んでいます。
広大な敷地が魅力のキャンパス
校風や教育理念を具現化した生徒や卒業生のエピソードはありますか。
清水校長
医師になった卒業生がいるのですが、高齢者の診療と医療施設とをマッチングさせるサービスを立ち上げたのには感動しました。我々が言う「人間形成」とは、「社会を支え、社会を導くリーダーとして活躍する人間、社会を支え、人と人をつなぐことのできる人間の育成」のこと。医師ながら起業したこのエピソードは、まさにその思いを実践してくれた事例だと思います。
松村校長
この件については、わが家の息子の話をしたいと思います。関西大倉で6年間を過ごしたのですが、高校に入ってから科学部で園芸を始めると、農学部に行きたい気持ちが強まりました。結果として、“行きたい大学”の農学部に進学して、今は大学院に進んで好きなことを追究しています。自分が何を学びたいか、自分が何をしたいのかを優先した進路選びは関西大倉の「まなざしをこころざしへ」という教育を象徴していると考えています。
進学校としての存在感を
発揮する教育内容
両校とも進学校ですが、6年間でどのような教育を行っていますか。
清水校長
城北は「人間形成と大学進学」の実現に向けて、6年間を「基礎期」「錬成期」「習熟期」という2年刻みで考えています。科目によっては中学3年生のうちに高校の内容に取り組むなどしています。
松村校長
関西大倉も6年間を2年区切りとしていますし、中学3年生で高校の学びにふれる点も同じです。大学の学びを意識する取り組みとして「学問体感」というプログラムがあります。全国の国公立大学の先生方に模擬講義を実施いただいています。
進学サポートの特徴を教えていただけますか。
清水校長
最後の2年の「習熟期」は大学受験に向かった学びが中心で、一人ひとりに合わせてプリントを作ってくれる教員もいます。高校2、3年生を対象に、OBの大学生が受験の体験談や大学生活について話す「入試懇親会」を通して大学進学への意欲を高める生徒も多いです。
松村校長
関西大倉では毎年、卒業生に「合格体験記」を書いてもらっています。それを高校2、3年生が見て、どんな教材がいいか、どの時期にどんな勉強をしたらいいかなどの参考にしています。
毎年作成している関西大倉の「合格体験記」
清水校長
夏期講習会や冬期講習会も行っていて、レベル別、志望校別に講座を選択できます。教員や担当者が入試に関する情報を提供したり、進路や受験に関する相談に応じたりする進学センターも手厚い環境だと考えています。
城北の進学センターで手厚い指導を実施
松村校長
進路指導部に進路指導に精通した専門の職員がいて、生徒の学びたいことと大学や学部の講義内容とのマッチングを行ってくれる環境は貴重だと感じています。おかげで北海道から沖縄県まで幅広く進学しています。
受験生へのメッセージ
ご自身の学校の特色をどのように感じていますか。
清水校長
城北は「情熱」や「仲間」を大切にする男子校です。東京23区内では広い敷地でのびのびと学べる環境が整っていますし、希望する大学を目指しながら人間的に成長したい人には非常に適した学校なので、ぜひ受験を検討していただきたいですね。
松村校長
広大なキャンパスで季節を感じながら、「行ける大学ではなく“行きたい大学”を目指そう」という視点のもとおおらかに学ぶことができます。自信を持って社会に羽ばたいていくことをしっかりと支援する学校ですので、ぜひ学校説明会に足を運んで、のびやかな雰囲気を肌で感じていただきたいです。
広報担当者の対談も実現!
城北はSNS、関西大倉は「校長Blog」を有効活用
横山崇 先生
関西大倉中学校・高等学校
入試広報部部長
城北で広報企画部長を務める坂内浩之先生と、
関西大倉で入試広報部部長を務める横山崇先生が、
情報発信のポイントややりがいについて話し合いました。
坂内先生
関西大倉さんは学校の公式ホームページで「校長Blog」を更新していますよね。校長先生の視点による学校生活の発信はとても有効的だと感じています。
横山先生
松村校長は前任の入試広報部部長だったので情報発信の大切さを十分に理解していて、楽しんで書いているようです。城北さんはSNSを頻繁に更新していますよね。
坂内先生
LINE、インスタグラム、YouTube、X、フェイスブックを活用しています。何気ない普段の様子や活動をご覧いただきたいと思っています。また、受験生が来校できる機会を大きく儲けるため、学校説明会や学校見学ツアーなどの受験生イベントを数多く儲けるようにしています。
横山先生
それは素晴らしいですね。関西大倉も少しずつ入試広報部以外の先生にも協力してもらって、学校説明会や情報発信を充実させていきたいと思っています。今や生活に溶け込んでいるLINEやインスタグラムによる広報活動は来年度にはスタートさせる予定です。
坂内先生
広報活動をしていると、学校説明会や学校見学ツアーに参加していた子が入学して、学校でばったり会った時は本当に嬉しいですね。
横山先生
私は、入試広報部以外の先生に広報活動の重要性をあらためて認識してもらった時はとてもうれしいです。
坂内先生
確かにそれもありますよね。今後も情報共有をして、お互いにより効果的な広報をしていければいいですね。
横山先生
そうですね。どうぞよろしくお願いいたします!
編集後記
新任の校長先生の対談からは「学校をより良くしよう」
「生徒が社会に出た後に活躍できるように後押ししよう」
という共通の情熱が感じられました。
進学実績もしっかりと上げている両校の特徴を
より知りたいのであれば、
学校説明会に足を運ぶのがおすすめです。