東京都市大学付属中学校・高等学校
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東京都市大学付属中学校・高等学校(以下、都市大付属)は「自主|自ら進んで行動すること」を校訓の一つに掲げています。主体性が重んじられる環境のなか、自身の好奇心をとことん掘り下げている生物研究部の2名と、顧問の齊藤勉先生に「都市大付属らしさ」を語っていただきました。
インタビューした生徒
好きな対象を自由に
探究できる生物研究部
都市大付属の生物研究部には中高合わせて44名が在籍。所属する中学2年生の2名に、その特徴を語っていただきました。
生物研究部で特に好きなところを教えてください。
田中さん
好きな対象を自由に探究できる環境です。自分が好きな生物を研究したい場合、顧問の先生にプレゼンテーションをして了承をいただけたら、その生物を飼育することができます。
須山さん
自分で個人研究のテーマを決められるところが好きです。顧問の久保田先生が狩猟免許を持っているので、向き合える生物が多い点も充実していると感じます。
現在、個人ではどのような取り組みを行っていますか。
田中さん
僕は将来外科医になりたいと考えているので、解剖班での活動に特に力を入れています。久保田先生が獲ってきてくださった生物などを解剖しながら生物の体の構造を知ることができて、有意義な時間を過ごせています。ほかには蛙の飼育をしています。
須山さん
僕はハゼ科に分類される「ヌマチチブ」の研究をしています。田中くんと同じ解剖班の取り組みも、骨格標本を作る作業もとても楽しいです。これまでは鹿の頭部やアライグマの骨格標本を作りました。
周りの研究で気になるものはありますか。
田中さん
高校2年生の先輩が中心になっているビオトープ班の研究に注目しています。校舎裏に小さな池のようなものを作って生態系を再現しようとしているのですが、最終的には蛍を飼育しようとしているようです。
須山さん
僕は部長が進めている粘菌の研究が面白いと感じています。粘菌はアメーバのような単細胞生物なのですが、それに光を当てるなどして、粘菌が光を感知しているのかを調べています。
お二人は文化祭の「柏苑祭(はくえんさい)」で発表も行ったそうですね。
田中さん
柏苑祭ではいろいろな生物の解剖を行ってきたのですが、今年は豚を解剖しました。最終的には食道と心臓と肺などに切り分けて、肺を膨らませたり、喉の部位を使って豚の鳴き声を再現してみたりというパフォーマンスと解説をしました。
須山さん
小学校の頃、いくつかの中高一貫校の学園祭に行きましたが、あれだけ本格的な解剖を見せてくれる学校は都市大付属以外にはないはずです。あの解剖をきっかけに、都市大付属、さらには生物研究部を目指す受験生が増えるといいなと思っています。
都市大付属は
「勉強も部活も100:100」
都市大付属は国公立大学や難関私立大学に多く合格者を送り出すなど、しっかりと進学実績を残しています。その軸には「都市大付属生のモットー」があるそうです。
どのクラブも活動は週3日が原則だそうですね。
田中さん
「勉強も部活も100:100」というのが都市大付属生のモットーなんです。勉強の部分では探究学習に力を入れていますし、大学のその先にある自分の将来像を考える「キャリアスタディ」という場もあります。
須山さん
「勉強も部活も100:100」という考え方は学校全体に浸透しています。自動車部や鉄道研究会の友達も、好きなことを思う存分楽しみつつも、勉強にも一生懸命に取り組んでいます。
学校生活で校訓の一つである「自主|自ら進んで行動すること」を感じる場面はありますか。
田中さん
授業で分からないところがあればどんどん質問する姿が多いですね。放課後には自習室となるカフェテリアや進路指導室で、難関大に進学したOBチューターに質問している人も多く見かけます。
須山さん
そうした環境には自分も刺激を受けています。放課後は自習室によく行くようになりましたし、今は成績を伸ばすために自学ノートを作り、先生に見ていただいています。
「都市大付属に入ってよかったな」と思うことはありますか。
田中さん
僕はアメリカからの帰国生なんですが、帰国生が多い環境が気に入っています。1学年240名くらいのなか40人ほどが帰国生なので、多様性を感じられてよいと思います。
須山さん
週に1回、科学実験の授業があるのが楽しいです。実験もそうですが、中学2年生は全員で農業体験旅行を行ったり、高校1年の夏休みにはニュージーランド語学研修が実施されたり、実体験を重視している点が魅力だと感じています。
個性派大歓迎!「算数・
理科」の2科入試を導入
「都市大付属らしさ」について、理科を担当する勉先生に語っていただきました。
都市大付属というと、「理系に強い」というイメージを持つ方が多いと思います。
齊藤先生
それは前身が武蔵高等工科学校だという歴史的な背景もありますね。実際、週に1回、科学実験の授業がありますし、中学3年間を通すと50を超えるテーマと向き合います。ここで重視しているのは何かしら興味を持ってもらうこと。理系の学びに限らず、できるだけ多く種をまき、その中から学びへの関心が芽生えてくれれば、という考え方が根底にあります。
広い視野を持てば、自分が好きなことが見つかる可能性が高まるということですね。
齊藤先生
おっしゃるとおりで、例えば生物研究部の活動も多岐にわたっています。ゴキブリを飼育している生徒がいれば、森などにいる粘菌を研究している生徒もいます。過去にはタコを飼ってみたこともありますよ。いろんな種をまいておくと、「これがやりたいです!」と生徒が自ら研究テーマを見つけてくるようになります。そのような生徒が多いところが「都市大付属らしさ」だと思います。
中高時代にやりたいことが明確になるのは素晴らしいと思います。
齊藤先生
そのためにも、なるべく多くの情報にふれる環境を意識しており、中学3年生は「キャリアスタディ」を通して自分の世界を広げます。職業体験の選択肢が50ほどあり、卒業生の先輩に社会や仕事について教えてもらう取り組みですが、その経験を活かして大学卒業後の自分の将来像を思い描いてもらいたいと考えています。
そうすると、未来像から逆算した学びができますね。
齊藤先生
キャリアスタディを含め、自分の個性や持ち味を再発見し、未来に向けてチャレンジする活動を「TCU 自分発見プログラム」と呼んでいます。自分の道を自分で探っていく過程で自主性も強まっていきます。
2026年度の入試から「算数・理科」の2科入試が選択できるようになるのも個性を重視する校風が影響しているように思えます。
齊藤先生
まさにそのとおりです。「理系が得意」という個性のあるお子さんにぜひチャレンジしてほしいと思います。
「好き」を追求したい
受験生に伝えたいこと
最後に、受験生に対するメッセージをいただきました。
田中さん
都市大付属には、どんなことにも100%の力で取り組める環境が整っています。理系に強いので、算数や理科が好きであれば間違いなく充実した毎日が送れますし、帰国生が多いので、僕のような帰国生もなじみやすいと思います。
須山さん
科学実験も含めて体験を重視しているので、行動するのが好きな人に向いている学校だと感じています。生物研究部や鉄道研究部など、いろいろなクラブ活動がありますので、ぜひ都市大付属で思う存分好きなことを追求してほしいです。
齊藤先生
「勉強も部活も100:100」が都市大付属らしさです。先生たちが生徒一人ひとりをよく見ている「師近距離」の学校ですので、「応援されている」「見守られている」という環境で自分のやりたいことに全力で向き合い、のびのびとした6年間を過ごせるはずです。
編集後記
「勉強も部活も100:100」というモットーは生徒発信のものだそう。その事実が都市大付属生たちの主体性の強さを物語っています。生物研究部の活動や充実した科学実験に象徴されるように、理系教育に力を入れると同時に「自分で調べ、考えて、答えを導きだす」時間を大切にしており、知的好奇心をしっかりと育みながら、学力向上を図れる学校と言えます。
イベント情報
各イベントはWEB予約制となっています。
「授業見学ができる!」ミニ説明会
2025年12月6日(土) 10:00~11:30
6年生とその保護者限定の開催です。