青稜中学校・高等学校
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青稜中学校・高等学校(以下、青稜)の修学旅行は、沖縄とヨーロッパから選択可能です。同校の欧州修学旅行は2019年から始まり、コロナ禍による中止を経て、2024年に再開となりました。2025年度の行き先は「ポーランド・アウシュビッツ」と「オーストリア・ウィーン」。歴史や芸術、ヨーロッパの街並みを体感することで、生徒の勉強意欲や感性を育みます。
ヨーロッパ修学旅行に参加した高校2年生の生徒3名と、引率された依田先生にお話をうかがいます。
- ・入学時期:中学から入学
- ・部活動:吹奏楽部、SDGs部
- ・修学旅行を一言で表すと?:「感動!」
- ・入学時期:中学から入学
- ・部活動:吹奏楽部
- ・修学旅行を一言で表すと?:「一生の思い出!」
- ・入学時期:高校から入学
- ・部活動:数学同好会・部長
- ・修学旅行を一言で表すと?:「素晴らしい経験!」
- ・役職:国際教育部部長
- ・担当教科:英語
沖縄ではなく、ヨーロッパを選んだ理由を教えてください。
A.Y.さん
沖縄には家族旅行で行った経験がありましたが、ヨーロッパには行ったことがなかったためです。また、音楽の授業で観た映画『レ・ミゼラブル』の世界観を、自分の目で直接見てみたかったことも理由の一つです。
R.K.さん
日本とは異なる芸術的な街並みを実際に歩いてみたかったからです。吹奏楽部に所属しているので、音楽や芸術が盛んなウィーンで、自分の好きな分野をより深く知りたいと思いました。
S.N.さん
世界地理が大好きで、以前から海外に行ってみたいと思っていました。前年に参加したニュージーランド留学もとても楽しかったので、再び海外で学びを深めたいと考えました。
ヨーロッパ修学旅行の目的を教えてください。
依田先生
アウシュビッツでは平和学習として、現地の歴史や空気感などさまざまなものを体感し、ウィーンでは芸術に親しむことを目的としています。現地での理解を深めるために、事前学習も行いました。
事前学習では、どのようなことを学びますか。
依田先生
私が選んだ本のなかから2冊ほど読み、レポートを提出します。本の内容はホロコーストや戦争の歴史、ウィーンの芸術などです。
課題図書には『六千人の命のビザ』や『夜と霧』などを選定。歴史的背景を深く理解した上で現地を訪れることで、そこで起こったことを身近に感じることができ、アウシュビッツでの学びを、より深いものとすることができます
アウシュビッツを訪れた際に感じたことを教えてください。
A.Y.さん
当時の部屋や物が、あまり手を加えられていない状態で残されていて、展示スペースは薄暗く、重たい気持ちになりました。ガイドさんから、ガス室で犠牲になった多くの人は騙されて連れてこられたのだと聞き、裏切られた人たちの気持ちを考え、悲しくなりました。
R.K.さん
ガス室の重々しい雰囲気のなか「もし自分が、当時その場にいたら」と考え、逃げられないことへの絶望感や死への恐怖を感じました。また、犠牲になった人たちの髪の毛が展示されていて、多くの命が奪われたことへの悔しさも覚えました。
S.N.さん
歴史の重みや悲しさは感じたものの、それを的確に表現する言葉は見つかりませんでした。それほど異質な空間だったのだと思います。アウシュビッツを囲う有刺鉄線のフェンスには、「止まれ」のような命令形の看板があり、小さな部分にも囚人に対する高圧的な態度が現れていると感じました。
依田先生
映像や文字ではなく現地で実物を見ることで、歴史や平和への理解がより深まったのではないかと思います。帰国後のレポートでは、多くの生徒が「悲惨な歴史を繰り返さないようにしなければならない」と書いていました。
オーストリアでの思い出も教えてください。
A.Y.さん
クリスマスマーケットがとても綺麗で、印象に残っています。みんなでお土産を探して、私はスノードームとお人形を買いました。現地の言葉や文字が分からないこともありましたが、試行錯誤しながら店員さんとコミュニケーションを取ることも含めて、全てが楽しかったです。
R.K.さん
自由時間のショッピングが楽しかったです。日本にはないお菓子や文房具がたくさん並んでいて、それを日本とは全く違う硬貨で買うという経験が新鮮でした。お土産には、スターバックスコーヒーの現地限定のマグカップを買いました。また、世界三大チョコレートケーキのザッハトルテは、甘くてとても美味しかったです。
S.N.さん
ウィーンの美術史美術館が一番印象に残っています。ブリューゲルの「バベルの塔」は、遠くから見たときと近くから見たときで印象が異なり、じっくりと眺めるうちに、ヨーロッパの宗教観や作者の表現したかったことを感じ取ることができて面白かったです。また、飛行機から見たヨーロッパ大陸の景色に感動して、この大きさがあるからこそ、歴史や文化が発展したのかなと感じました。
依田先生
ウィーンでの散策や美術館訪問は、生徒が海外の暮らしや芸術に興味を持つきっかけになったのではないかと思います。アウシュビッツで暗い歴史に触れた後ということもあり、生徒が楽しんでくれている姿を目にすることができて、「企画して良かった」と感じました。
修学旅行を通して、学びへの向き合い方に変化はありましたか。
A.Y.さん
ヨーロッパを訪れたことで、世界の歴史を身近に感じることができるようになったと感じ、今は世界史の勉強意欲が高まっています。また、現地で思うようにコミュニケーションが取れない悔しさを経験して、これから海外を訪れた際に楽しめるように、もっと英語を学びたいという気持ちも芽生えました。
R.K.さん
ヨーロッパの戦争による迫害について学び、その被害や悲惨さを明確に想像することができるようになりました。また、ヨーロッパの広大な土地を目の当たりにすることで、世界の広さを痛感しました。そして、これからは日本だけではなく、世界のあらゆることについて知りたいと思うようになりました。
S.N.さん
アウシュビッツでさまざまなことを考えた後に、ウィーンで美術館を訪れたことで、画家のように自分を強く持ち、想いを表現できるようになりたいと思いました。また、シュテファン大聖堂やシェーンブルン宮殿の建てられた背景、日本とヨーロッパの気候の違いなどをより深く知るために、これからは世界史と地理の勉強をもっと頑張りたいと思います。
依田先生
ヨーロッパ修学旅行を経て、多くの生徒が文化の多様性について考えている様子でした。視野が広がり、物事を多角的に見られるようになったのではないかと思います。
修学旅行を経て、将来の夢や目標に変化はありましたか。
A.Y.さん
税理士や会計士の道に進みたいと考えていて、修学旅行を経てヨーロッパで働くことも視野に入るようになりました。
R.K.さん
中学・高校の教員になりたいと考えていましたが、修学旅行でヨーロッパならではの魅力を感じて、海外のさまざまな場所で働き、文化や考え方の異なる人たちと生活してみたいと思うようになりました。
S.N.さん
将来の夢や目標はまだ定まっていませんが、修学旅行をきっかけに、海外に行く機会を増やしたいという思いが強くなりました。
受験生へのメッセージをお願いします。
A.Y.さん
青稜は先生と生徒の仲が良く、何でも話しやすい環境で、勉強で分からないことが出てきたときにも質問しやすいです。海外に行ける機会が多く、校長先生が顧問をしているSDGs部では、ボランティア活動や企業のプロジェクトに参加できる機会もあるので、大学入試の総合型選抜を目指す人にもピッタリだと思います。
R.K.さん
ゼミや講習などの学習環境が整っていて、高校生では大学受験に向けた最難関講習も受けられますし、生徒が夢に向かって頑張るための機会が充実しています。青稜に入学したら楽しいイベントがたくさん待っているので、受験までの残りの時間を大切に頑張ってほしいです。
S.N.さん
僕は高校入学ですが、留学やヨーロッパ修学旅行を経験できたので、青稜に入れて良かったと感じています。内進生・外進生関係なく交流を深められる環境です。僕が部長を務める数学同好会も仲が良く、文系の子や数学が苦手な子もいるので、少しでも興味があればぜひ入ってほしいです。
依田先生
青稜では、授業や修学旅行などを通して、多様性を学ぶことを重視しています。農業体験やスキー教室のような校外学習もあり、イベントが多い学校ですので、ぜひ選んでいただければと思います。

