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QuizKnock×カロリーメイト 合格する思考

inter-edu’s eye

受験の最終関門、大学受験。この一大イベントを前に、受験生を応援する家族はなかなか冷静ではいられません。我が子を心配するあまり、視野を狭め、目的を見誤ってはいませんか。合格を掴むためにやるべきことは何なのか。家族にできるサポートとは――。その問いに答えるのは東大クイズ王率いるQuizKnock!企画・編集:インターエデュ・ドットコム

伊沢拓司

伊沢拓司

東京大学経済学部卒、大学院中退
QuizKnockのCEOを務めながらマルチに活動するクイズプレーヤー

こうちゃん

こうちゃん

東京大学法学部卒
QuizKnockの歴史王

QuizKnock 大学受験を控えるママ

初めて我が子の大学受験を経験するママ、2人目の大学受験を控えるママ。そんなママたちの疑問を投げかけます。

理想像を背負わせるな 本質を捉えよ

中学受験と比べると、大学受験は勉強時間が大幅に増える。長い受験期を乗り越えるため、集中力や忍耐力を高めるには?

伊沢拓司
伊沢拓司

まず目的を明確にしましょう。受験生の目的は大学に合格すること。合格するために必要なのは忍耐ではなく継続です。集中力を高めることは、点数を獲得するための手段の1つに過ぎません。
勉強時間を確保し、集中を維持し、つらい状況を耐え忍ぶ――そんな「受験生はこうあるべき」という理想を多くの受験生が押しつけられ、悩んでいます。受験に関する数々の「~すべき」は、知らない誰かの言葉を寄せ集めて出来上がったもの。その一つひとつを考えてみると、意外と本質からズレているんです。
精神的につらくなったら休みましょう。ただし、勉強を1日休んだら2日目には復帰できるように努める。まだつらかったら単語を覚えるだけでもいい。連続して休まないことが重要です。必要なのはつらいことに耐え忍ぶことではなく、結果として勉強時間をある程度確保することなのですから。ゆえに忍耐ではなく継続が必要なのです。

集中力については、集中して勉強できる時間を5分、10分と少しずつ増やしながらベストな集中継続時間を探してみてください。自分の限界が30分であれば、そこで休憩をとるようにする。無理に自分の限界を超える集中を生み出す必要はないんです。僕は東大の試験時間中、1分くらいの休憩を2回とり、遠くを眺めたりしました。そのほうがパフォーマンスが上がると思ったからです。
結果につながるのであれば、普段は音楽を聞きながら勉強したっていい。自分がやりやすいように勉強方法をデザインして、試験本番まで“総努力時間”と“総集中濃度”を稼いでください。

プレッシャーがかかる受験本番で、本来の力を発揮するには?

こうちゃん
こうちゃん

普通の、いつも通りの自分で試験に臨むことです。
僕はセンター試験(当時)で、それまで経験したことがないほど低い点数を取り、最悪の状態で2次試験を迎えました。模試では95点以上が確実だった数学で71点、常にミスなく190点は取れると確信していた英語で171点。愕然としました。
振り返ってみると、センター試験に臨んだ自分は普通の状態ではなかった。「本番だ! やってやる!」と必要以上に意気込んでいたんです。この反省を踏まえて2次試験では少しでもリラックスできるように、家で過ごすガチ私服で会場に行き、普段の自分の力を出そうと意識したところ合格することができました。

合格につながる受験期にうれしかったサポートとは?

受験期に反抗期が重なって親子関係がギクシャクした場合どうしてくれたらうれしいですか?

伊沢拓司
伊沢拓司

家族だけで解決しようと思わず、第三者を頼ってください。
親にたてつく一般的な反抗期であれば、家庭内で解決しようとすると余計こじれる可能性もあります。僕は塾で働いていた頃、生徒の親御さんから同様の相談を受けたら、「チューターの私たちや、ほかの第三者を利用してください」と話していました。権威全般に反抗したいタイプの反抗期だとどうしようもないのですが……。

自立して大人になるほど受験には有利です。僕は、ある程度お近づきになってから「受験生とは大学に受かることを目的とした職業。いつまで一高校生のつもりでいるんだ?」と諭すようにしていました。目的をシビアに理解してもらう必要があり、それができれば個人の感情はある程度飲み込むことができるはず。ただ、理解させるためには味方になってくれる人間からのほうが良いでしょうし、それが親御さんとは限らない。他人かもしれないし、本がきっかけになるのかもしれません。

大学受験期、うれしかった家族のサポートは?

伊沢拓司
伊沢拓司

栄養のバランスが良い食事を用意してくれたことです。母親は、「朝食をとる時間がないなら学校に遅刻していい」と言っていたし、僕が外で危うい食生活をしていると想定して、野菜たっぷりの夕食を作ってくれました。勉強にも睡眠にもエネルギーは必要なので、栄養面での細やかなサポートはありがたかったですね。

食事に関するアドバイスをするならば、受験生は娯楽が少ないので、食べたいときに食べ、エンターテインメントとしての食は楽しむべき。僕は塾の休み時間にかつ丼を食べたり、友達とラーメンの早食い競争をしたりして気晴らしをしていました。栄養が偏ったら別の食事で補えばいいんです。

間食や夜食など、勉強の合間に食べていたものは?

こうちゃん
こうちゃん

野菜ジュースが好きで、よく飲んでいました。夜食として食べたのはカロリーメイト。僕は3人兄弟の長男で、家族とは大の仲良し。日中はリビングで母親と話しながら勉強していました。1人で勉強するのは家族が寝静まった夜で、そのときに買い置きされていたブロックタイプのカロリーメイトを食べていましたね。

バランス栄養食
「カロリーメイト」
受験生の強い味方

大切なのは栄養バランス

考える時には、糖質が必要だといわれています。しかし糖質を効率よく利用するためには、タンパク質やビタミン、ミネラルなどバランスよく栄養を摂取しないと、糖質を上手に代謝し、使う事ができません。しっかりとパフォーマンスを発揮したい時こそ食事に気を配り、栄養バランスを整えて臨みましょう。

栄養バランス

5大栄養素を手軽に補える

人間が体を正しく働かせるには5大栄養素が必要です。カロリーメイトなら、タンパク質、脂質、糖質、ビタミン、ミネラルの5大栄養素をバランス良く摂取することができます。

5大栄養素

受験生の間食に

ブロック、ゼリー、リキッドから選べるカロリーメイト。忙しい朝や塾の休み時間、夜食に、さまざまな場面で受験生の栄養補給をサポートします。

カロリーメイト
伊沢拓司からの応援メイト 「理想的受験生」じゃなくたっていい!

僕が好きなのはブロックのメープル味で、最近はゼリーを選ぶことも増えました。高校時代、お金がないときは友達と2人でブロックを1箱買って、分け合って昼食にしたことも。それでパフォーマンスが落ちることがなかったのは、優れた栄養バランスのおかげ。ただ糖分を摂取するのではなく、「しっかり栄養補給をしている」という安心感がありますね。

伊沢拓司からの応援メイト

「理想的受験生」じゃなくたっていい!

こうちゃんからの応援メイト 自分を信じて頑張ろう!

お気に入りはブロックのチョコレート味。受験期は家で食べるのはもちろん、持ち運びしやすいのでカバンに入れておいて出先で食べることが多かったです。

こうちゃんからの応援メイト

自分を信じて頑張ろう!

編集者から見たポイント

「目的は『合格』。そのために必要なことは『継続』。これ以外は点数を取るための手段にすぎない」と捉え、その思考でやるべきことを導き出してくれたお二人。
合格に影響を及ぼす健康管理、この“手段”をいかに質の良いものにするかは家族のサポートがカギを握ります。伊沢さんは「淡々と健康を維持して風邪を引かないようにすることが大事」と語っていました。家庭の食事やカロリーメイトで栄養面から受験生を支え、大学入試に挑む我が子を応援しましょう。

合格する思考スピンオフ QuizKnock 5年後、10年後に我が子の大学受験を迎えるママ

QuizKnockのメンバーはどのように育ったのか。家庭の教育方針は?
「大学受験はまだまだ先」そんなママに向けて、インタビュー内容の中から子育てのヒントになる回答をご紹介します。

家庭の教育方針は?

伊沢拓司
伊沢拓司

僕が幼い頃から、両親は大人の言葉で話しかけることを徹底していました。また、お金にはシビアで、学校で彫刻刀が必要になったとき、周りのみんなは新しい道具をそろえている中、僕だけ父のお下がりを使っていました。ただ、仕事が休みの日は科学館やコンサートに連れて行ってくれましたね。「身の回りのことには厳しく、しかし学びは豊かに」という教育方針でした。今考えると、お金に厳しかったのは僕を大人扱いしていたからなのかと思います。

こうちゃん
こうちゃん

教育方針は「やるべきことをきちんとやる」。宿題をやらないとすごく怒られました。
両親は勉強することが好きで、母親は特に理科が大好きでした。小学生の頃、理科の自由研究を学校指定の用紙に書き込もうとすると、「もっと大きい紙に書こう」と言われ、内容を見ては「これだと考察になっていない!」と突っ込まれたことを覚えています。小6で社会の先生から「邪馬台国の場所を調べる」という宿題が出たときは、母親が「一緒に考えよう」と、2人で1日中ネットで調べたり、話し合ったりしましたね。

中学受験を終えた我が子の疑問「どうして勉強しなきゃいけないの」、何と答える?

伊沢拓司
伊沢拓司

まず必要なのは、「役に立つ論」からの脱却です。
僕は大学2年のとき、授業に一切出なくなり、無為にギターを弾いてはライブに出て、というのを繰り返すだけの生活を送っていました。当然、プロになるわけじゃない。時間を無駄にしたな、という後悔に押しつぶされそうな時期もありましたが、今、テレビ番組『アイアム冒険少年』で作詞作曲をして歌を披露している。自分が思い描いていた姿ではありませんが、役に立つかどうかでいえば当時の経験は役に立っているんです。
バカバカしい極端な例ですけど、示唆はあるなと思っています。物事って、実際に使ってみないとその価値が分かりません。役に立つかどうかは、時間や場所、立場といった複数の評価軸を設定してこそ初めて判断できるものです。役に立てなきゃいけない、役に立たなそうなものは捨てよう、みたいな考え方を持って学びを選別するのはやめるべきです。「いつか役に立つから」という反論はそうした点からも空疎で、するどい子どもにとってはその場しのぎでしかありません。

おそらくここで言う「勉強」は、彼ら彼女らが今直面している課題のことであって、生きるうえでの「勉強」全般が役に立たないとは思っていないはず。そうした前提での話になりますが、学校の勉強は国家の一員として生きるうえで必要とされる知識を、必要なタイミングで教えてくれるものですから、やらないと日々の生活で生きづらさを感じることが増えるでしょう。「じゃあ必要になったら勉強すればいいじゃん」と言われたらその通りですが、あとからやるのは強制力が働かなかったりカリキュラムがなかったりしてより大変です。学び直し、意外とやらないですよね。
なので、僕としては「今やらないのは個人の自由だけど、これからも学ぶべきことはたくさんあるから今やっておくと楽なことが多いよ」と答えます。

企画・編集:インターエデュ・ドットコム
提供・取材協力:大塚製薬株式会社