オーストラリア短期留学で生徒に芽生えた“英語への熱い思い”
inter-edu’s eye
目黒日本大学中学校高等学校(以下、目黒日大)では、中学3年次にオーストラリア短期留学が行われます。昨年中3だった1期生たちはコロナ禍の影響で行けませんでしたが、高1となった今年度の夏休みに、希望生で念願の短期留学を実施! そこで、中高一貫クラスの参加生徒3名と英語科主任の太田大輔先生にインタビューを行い、3週間の滞在で生徒たちが得た学びや気づきをご紹介します。
中学で学んだ英語を活かす!目黒日大の目玉行事
まずは太田先生より、目黒日大が考える英語教育と、オーストラリア短期留学の実施に至った経緯についてうかがいました。
目黒日大では、英語教育をどのように捉えていますか。
太田先生単なる受験科目で終わらせず、社会での武器となる英語の土台を身につけてほしいと考えています。本校では英語教育に力を入れていますが、英語はあくまでツールなので、英語を通して新しい世界を知ったり、何かを習得することが大切です。今回の短期留学も、その一環なのです。
今回実施されたオーストラリア短期留学のねらいを教えてください。
太田先生中学の英語学習の集大成として、学んだことを発揮する場にしてほしいと設けました。1期生たちが中3のときは残念ながら中止となりましたが、生徒たちも短期留学を楽しみにしていたので、私たち教員もなんとか実施したいと奔走し今回の実現に至りました。
現地校での学びとホームステイで英語に親しむ
次に、短期留学に参加した高1中高一貫クラスの久利冠太くん、柴田一冴くん、黒澤さくらさんに、現地での様子をお聞かせいただきました。
久利冠太くんプロフィール
所属クラブ/委員会:オリエンテーション合宿委員会
趣味/特技:友達とゲームをすること
今関心があること:英検2級の取得
英検取得級:準2級
入学理由:先生方が笑顔で挨拶をしてくれる学校の雰囲気に惹かれたから
柴田一冴くんプロフィール
所属クラブ/委員会:体育委員
趣味/特技:ゲーム/散歩
今関心があること:新しいスポーツを始めたい
英検取得級:4級
入学理由:自習ができる「学習支援センター」の存在を知り、勉強が捗りそうだと感じたから
黒澤さくらさんプロフィール
所属クラブ/委員会:吹奏楽部
趣味/特技:洋楽を聞くこと/クラリネット
今関心があること:日大のどの学部に進学するか
英検取得級:3級
入学理由:清潔な校舎と、先輩たちの明るい挨拶に魅力を感じたから
オーストラリア短期留学へ参加しようと思った理由を教えてください。
久利くん今の自分の英語力が海外でどれくらい通用するのか、試してみたいと思ったからです。
柴田くんもともとは苦手だった英語が最近少し分かるようになってきたので、海外の人と英語で話してみたいと思い、希望しました。
黒澤さん1日中英語で生活できるという中3での短期留学を楽しみにしていたので、今回実施されると聞いてすぐに参加を決めました。
現地での学校生活はいかがでしたか。
久利くん宗教など日本にはない科目がたくさんあり、興味深かったです。学校ではバディの生徒が一人ついてくれて、バディを通してたくさんの生徒たちと関わることができました。
柴田くんいろんな国出身の生徒たちが同じクラスにいて、なんだかうれしかったです。先生からの質問に対してほぼ全員が手を挙げていたので、積極性を見習わなければと思いました。現地の生徒たちとも仲良くなり、バディとは今でも気軽に連絡をとっています。
黒澤さん最初は先生の話す英語がまったく理解できなかったのですが、先生やバディの子が常に気にかけて教えてくれたので、徐々に分かるようになりました。世界史の授業では日本の神社も紹介されていて、日本の良さも再認識できました。
ホームステイでの思い出を教えてください。
久利くんホストファミリーに誘われて、現地の「エッカ」というお祭りに行きました。アトラクションが日本の遊園地とは比べ物にならないほど怖くて、意外なところで文化の違いを感じました。
柴田くんゴールドコーストの浜辺へホストファミリーと遊びに行きました。景色もとても美しかったし、みんなで普段着のまま海に入ってはしゃいだのがとても楽しかったです。
黒澤さん毎週日曜日にホストファミリーの子どもの友達が20人くらい家に来て、みんなで遊んだりご飯を食べたり、歌を歌ったりしたのがとても楽しかったです。
留学を終えた率直な感想や、留学を経て学んだことを教えてください。
久利くん文化の違いを実感し、また、自分の英語力ではまだまだ通用しないなと痛感しました。海外特有の言い回しや訛りもたくさんあったので、特に聞き取りが難しかったです。でも、その経験からリスニング力がつき、帰国後は英語を圧倒的に聞き取れるようになり、新しい単語が出てきてもアクセントをつける場所が感覚で分かるようになりました。
柴田くん文法だけでなく、丁寧な言い回しにも気を配るようになりました。もともと僕は「〜したい」と言いたいときに「I want to〜」を使っていましたが、ホストファミリーから「I would like to〜」を使った方が丁寧だと教えられました。それからは、似たような意味でもニュアンスの違いを分けて覚え、英文を作るときに意識しています。
黒澤さん文法に自信がないとつい声が小さくなってしまっていたのですが、「正しい英語が分からなくても、思ったことをハキハキ話せば伝わるよ」とホストファミリーに言われてから、目黒日大の英会話でもはっきり話すことを心がけています。
将来、英語をどう活かしていきたいですか?
久利くん社会に出たら世界中の人と話す機会が増えると思うので、英語を武器にしてグローバルに働いていきたいと考えています。
柴田くん今回、外国の方と話すのがとても楽しかったので、もっとたくさん海外の友達を作りたいと思いました。いつか世界を旅して回って、いろんな考え方を持つ外国の方々とたくさん話してみたいです。
黒澤さん私は、日本にいる外国の方々ともっと話せるようになりたいなと思っています。道を聞かれたり写真を撮っていいですかと言われたりしたときに、もっと話してお互いに楽しい時間を作れたらいいですね。
高まる英語への熱量!この経験を土台に次のステップへ
最後に、太田先生が感じた生徒たちの成長と、今後の意気込みをうかがいました。
今回短期留学を経験した生徒たちは、どのように成長しましたか。
太田先生正直、この3週間で英語力が劇的に伸びるわけではないと思いますが、英語に関して多くの気づきを得て帰ってきてくれたことが一番の収穫です。今まで勉強してきたことがどのように使えるのかを知ったことで、生徒たちの授業に向かう目つきや姿勢がガラッと変わりましたね。
今回学んだことを、今後どのようにつなげてほしいとお考えですか。
太田先生高校2年生で実施するサンフランシスコへの修学旅行では、現地にて英語で発表する機会を設けます。今回参加した生徒たちには、オーストラリアで学んだことをぜひ発揮してほしいですね。それまで、短期留学で得た学びやモチベーションを持続できるように、私たち教員も全力でバックアップしていきます。
編集後記
英語で生活するという“原体験”を経て、参加生徒たちは英語や海外への興味を深めたようです。目黒日大の中高一貫クラスでは、「論理表現」という授業で一つのテーマについて英語で自分の意見を述べるなど、生の英語を聞いたり使ったりする機会を多く確保しています。今回の短期留学を一つの転機として、生徒たちの英語力はさらに飛躍していくことでしょう。
学校公式サイト ≫イベント日程
イベント名 | 日時 | 備考 |
---|---|---|
第5回学校説明会(高等学校) | 2022年12月3日(土) | 「出願間近!さまざまな疑問を解消します!」 ※要予約 |
第5回学校説明会(中学校) | 2022年12月17日(土) | 「出願間近!さまざまな疑問を解消します!」 ※要予約 |
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