進化する「日駒新教育構想」2年目の今

進化する「日駒新教育構想」2年目の今

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英語教育やキャリア教育など、時代に合わせた“生き抜く力の育成”を目的として始まった日本工業大学駒場中学・高等学校(以下、日駒)の「新教育構想」。2017年4月からスタートして2年目の今、どのような進化を見せているのでしょうか。構想の柱の一部として重要な「進学支援」「英語教育」「キャリア教育」について、各担当の先生方へのインタビューからご紹介します。

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大学進学支援センターと光風塾が目指す将来像

学校選びの要素として外せないほど大切な進学支援について、進路指導部長で社会科・数学科教諭の藤森啓先生からその詳細をお聞きました。

進路指導部長で社会科・数学科教諭の藤森啓先生。
進路指導部長で社会科・数学科教諭の藤森啓先生。

大学支援センターの役割について教えてください。

藤森先生:大学支援センターは進路指導部の付属組織として作られました。おもな業務としては、受験動向を伝えるガイダンスなどを通して、生徒や教員への情報提供やサポートを行うことです。また、自習室や面談スペースの有効な運用のほか、進路指導室での学習相談も実施しています。従来型の受験対策である知識や技能を培うことで、学習の応用力を付けさせることもセンターの役目であると考えています。いわば学習基盤を整える場所といえます。

中高一貫を意識した教育の流れはありますか。

藤森先生:成長段階に応じて生徒への対応を変えています。中1・2では基礎学力を養うことを意識しています。面倒見をよくして、勉強面で分からないところを無くす。いろいろなことに挑戦させる。そして、学校が楽しい場であると感じてくれるような雰囲気づくりを心掛けています。
中3では高校への内部進学試験を意識して、自主性を伸ばすようにしています。学習意欲を維持するために、英語コンテストなどの学校行事も用意しています。さらに、高校に入ると進路を意識した指導を進めていきます。

最難関の大学合格を目指しているという光風塾について教えてください。

藤森先生:光風塾は、難関大学を目指す生徒へさらなるレベルアップを図るため、特別な指導をすることを目的に設立された学内塾です。選抜試験に通った20名程度が入塾を許可されます。通常の授業では、先取り学習を行っていないのですが、光風塾では先取り学習も含め、演習などの講義を進めています。普段の授業の様子を把握している先生が、生徒を直接指導するところが大きなポイントです。

今後の展望について教えてください。

藤森先生:全クラスに設置している電子黒板で、パワーポイントの教材を使うなどICTを積極的に活用しているのですが、さらに発展させていきたいと考えています。大学支援センターに関しては従来通りに情報を共有し、面談などで進路サポートをしていくのは変わりませんが、クラス単位で担任を中心として、各自の方法で進歩していきたいですね。

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日駒流の英語教育の強み

大学入学共通テストの実施を目前にして、一層注目を集めている英語教育。日駒独自の英語教育について、英語科教諭の溝田恵子先生からお話を聞きました。

英語科教諭の溝田恵子先生。
英語科教諭の溝田恵子先生。

日駒における英語教育の強みについて教えてください。

溝田先生:大きな強みといえばカナダにある研修所です。現地の研修所を利用し、本校独自の留学プログラムに力を入れることが出来るようになりました。

カナダへの留学プログラムはどのような内容なのでしょうか。

溝田先生:中2・3を対象にした短期(約2週間)の留学を行います。英語力をアップさせたい生徒だけでなく、逆に苦手意識を持っている生徒にとってもモチベーションの向上につながると考えています。実際に留学を体験した生徒は、英語に興味を持ったことで帰国後の授業態度が積極的になりましたし、学校全体で見てもGTECの結果が毎年上がってきています。現地ではさまざまなアクティビティーを通し、予想以上にカナダの文化を理解し、溶け込んでいる様子や大自然や多くの人と触れ合う中で自己発見をし、成長する姿が見られました。

その他の特色について教えてください。

溝田先生:体験や人との心の触れあいを大事にしていく英語教育を基本としています。つまりは、文法や単語の暗記だけではない英語の授業を目指しています。コミュニケーション・ラボでの英会話の授業時間を週2時間に増やしたり、1クラスの生徒を2つの教室に分けたり、英語を話す機会を増やしています。

今後の展望について教えてください。

溝田先生:これまで以上に英語関連行事の開催を予定しています。中1では英文の暗唱と寸劇を実施。中2では自分の宝物を英語で紹介しながら伝えるコンテスト(Show&Tell)を実施しています。そして中3は、今年度からいろいろな国の観光大使になりきって英語で各国の魅力を紹介する「ベストアンバサダーコンテスト」を開催しました。今後は、中学生のうちに台湾をはじめとするアジア圏への研修旅行、高校では欧米圏への研修旅行を予定しています。生徒たちには、可能性を広げることを目的に、多くの事柄に興味をもって考える力を身につけてほしいと願っています。そのための手段として英語をしっかりと学んでほしいですね。

溝田先生の特別インタビューページ ≫

人間力を伸ばす目的のキャリア教育

自分に自信を持ち、周りの人を大切にする心を持てるキャリア教育について、社会科教諭の増田徹先生からお話を聞きました。

社会科教諭の増田徹先生。
社会科教諭の増田徹先生。

キャリア教育はどのような目的で行っているのでしょうか。

増田先生:日駒でのキャリア教育の目的は、生徒自身が本来持つ力を発揮できるようになるということです。具体的な将来像を思い描いて、社会で活躍したいと願える意欲を育てることも大事だと考えています。
流れとしては、入学当初から6年間、心身の成長に合わせて段階的なレベルアップを目指していきます。最終的には、「創造力・Creativity」「論理的思考力・Critical Thinking」「対話力・Communication」「協働力・Collaboration」の「4C」が身につくように意識して指導していきます。

指導するうえで心掛けていることはありますか。

増田先生:将来を考えるために、生徒にとって必要なことは「楽しい」という感情だと考えています。将来を考えることが楽しければ、誰でも将来について考えてくれると思います。その気持ちを大事にして指導しています。

楽しいものにするために、授業でどのような工夫をしているのでしょうか。

増田先生:総合学習の時間にキャリア教育を進めているのですが、単に職業の内容を調べるだけではない、さまざまなパターンの授業形式を準備しています。ペアワークや生徒が大好きなお笑い要素を工夫として加えることで、楽しいと感じるだけでなく、発想力や対話力を生み出せるようにしています。キャリア教育自体は学力と直結するものではないかもしれませんが、人間として必要な力を養うことができると考えています。

今後の展望について教えてください。

増田先生:現在はディベートや模擬裁判を実施しているのですが、今後は生徒たちが続けてきた取り組みを記録する「ポートフォリオ」で中学3年間を振り返ることができるような仕組みを導入していきたいです。また、キャリア教育は“進路指導と同じ意味ではない”と考えています。進路指導は大学進学を目的としたサポートであり、キャリア教育は大学を卒業した後に活きる教育です。これまでと同じように、生徒一人ひとりと真剣に向き合っていきたいです。

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編集者から見たポイント

「進学支援」「英語教育」「キャリア教育」それぞれの進化についてうかがったインタビューでは、先生方から出た共通の言葉が「楽しむこと」でした。今いる仲間と学校生活を楽しみながら未来に備える。先生方も楽しんでもらえるように生徒と接する。日駒新教育構想だけに留まらず、学校の雰囲気が良いことも伝わるインタビューになりました。この構想は現在進行形で、関わる全ての生徒と先生が一丸となり、真剣に取り組んでいます。エデュ編集部では今後もこの点に着目してお伝えしていきます。

学校説明会・イベント日程

イベント名 日時
平日・直前説明会(ミニ説明会) 12月10日(月) 13:30~14:30
教科型入試プレテスト 12月16日(火) 8:45集合・9:00開始
適性検査型入試プレテスト 12月23日(日・祝) 8:45集合・9:00開始
平日・直前説明会(ミニ説明会) 2019年1月10日(木) 10:30~11:30
学校説明会(第11回) 2019年1月13日(日) 10:00~11:00
直前説明会(ミニ説明会) 2019年1月19日(土) 10:30~11:30
入試報告会 2019年3月23日(土) 10:00~11:00

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