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一人ひとりの夢をかたちにするために 昭和学院3年間の軌跡

inter-edu’s eye

2017年度卒業生の進学実績が伸長し、全国大会レベル・全国制覇レベルの部活動も絶好調な昭和学院中学校・高等学校(以下、昭和学院中高)。大井校長の就任直後から始まった学校変革への3か年計画である「昭和リバイバルプラン」の今に迫ります。

生徒と教師が学び合う「チーム昭和」の本気

2016年、大井校長が就任したのを機に始まった昭和リバイバルプラン。当時と今を比べてどのような進化が見られたのでしょうか。
大井校長にお話をうかがいました。

インターエデュ(以下、エデュ):教育についての考え方や、校長就任以来の学校改善についてお聞かせください。

学校長 大井俊博先生

大井校長:教育の本質とは、生徒と教師が本気で対面し、互いに学び合うことにあると考えています。そして生徒を一人前の大人として成長させることにこそ意義があるとも感じています。
昭和学院中高の校長に就いた際には、社会の移り変わりに対して危機感を持ち、保護者と社会から必要とされる『真の教育』を実践するために「チーム昭和」を発足しました。まず最初に行ったのが教師同士のアクティブラーニングでした。特定のテーマについてグループで話し合いながら積極的に意見を発表する。すると良い意見が出て相手の考えを理解しながら情報交換もできる。「それこそがアクティブラーニングです」と先生方に伝えました。生徒を指導する立場である教師が自ら体験し、手法や効果を理解したことで意識が変わり、今では生徒を含む学校全体にアクティブラーニングが浸透しています。

エデュ:昭和リバイバルプラン開始から3年目の現状はいかがでしょうか。

大井校長:これまでの2年間の成果は、既に進学実績として表れています(国公立12名、早慶上理ICU25名以上)。運動部は全国レベルの成績を残し、文化部も興味・関心や表現力を伸ばす活動を一層積極的に取り組んでいます。また、昨年から海外語学研修が始まりました。私自身も、オーストラリアでの研修に同行したのですが、最先端のICTを活用した世界的な教育指導の手法に感銘を受けました。

主な四年制大学合格校

東京工業大学、筑波大学、東京外国語大学、お茶の水女子大学、千葉大学、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、
東京理科大学 その他多数 (詳細は公式サイトをご覧ください。)

エデュ:中学受験にチャレンジしている皆さんが気にしている昭和学院中高の新入試の内容を教えてください。

授業の様子

大井校長:2017年度から受験生の潜在能力や適性、個性や感性を見出すためのマイプレゼンテーション入試を実施していますが、さらに2018年度からは適性検査型入試も始まりました。特に適性検査型入試の場合は、都立両国高校の校長時代に実施していたこともあり、私にとっては馴染みの深いものと言えます。どちらの入試も、答えが一つとは限りません。そういった問題にチャレンジする姿勢そのものを評価する目的があります。

マイプレゼンテーション入試とは?

与えられたテーマに基づき、40分間で自分の考えを400字以上で記述する自己表現文テストと、3分間で自己アピールと質疑応答を行うプレゼンテーションテストを実施します。自己アピールでは、実演する、自ら制作した作品を提示するなど、事前に準備した資料を活用することもできます。もちろん口頭によるアピールも可能です。

エデュ:校長から見た昭和学院中高とはどういった学校でしょうか。

大井校長:本校は、生徒同士がお互いを認め合い、生徒一人ひとりが活躍できるステージがあります。運動部や文化部を問わず、みんなが活動に積極的に参加しています。部活動、また、学校行事や生徒会活動・委員会活動などを通して、自分磨きの意味を本人自身が考えることのできる環境が整った学校です。学校説明会やオープンスクールに参加していただければ、間違いなく本校の魅力を感じられると信じています。

エデュ:これからも続く「チーム昭和」の展望をお聞かせください。

大井校長:これから大切にしたいのは、「学習習慣の確立」や「文武両道」といった学校教育の基礎に立ち返ることです。そして、生徒と教師だけでなく、家庭とも連携を取りながら、みんなで盛り立てていこうとするムーブメントを作りあげることが必要だと感じ、「チーム昭和」を合言葉に、学校全体で真摯な教育活動を展開しています。我々一同、“使命感と情熱を以って行動する”教師として更なる高みを目指してまいります。

才能と個性が素直に伸びる6年間

昭和学院中高に通う生徒たちは、どのような学校生活を送っているのでしょうか。中学2年・3年の皆さんにお話を聞きました。

中学2年・3年の皆さん

エデュ:入学したきっかけや一番夢中になっていることを教えてください。

竹石くん
竹石くん

オープンスクールに参加して、すぐに受験することを決めました。書道部で楽しく活動しています。

定本さん
定本さん

バドミントン部に所属し、中高合同で練習しているのですが、先輩たちが優しく教えてくれます。団体女子で3位以内に入って、まずは関東大会出場を目指したいです。

横江さん
横江さん

私はバレーボール部を頑張っていますが、みんなが一致団結する学校行事も大好きですよ。

野崎くん
野崎くん

小学生のころから放送部に入りたいと思って、全国大会に出場した経験のある昭和学院中高を選びました。きれいな校舎も決め手になりました。

エデュ:昭和学院中高の生徒になって良かった点や自慢したいところを教えてください。

中学2年・3年の皆さんその2
竹石くん
竹石くん

面白い先生がたくさんいて、授業が楽しいところです。あとは、先生のお手伝いをして喜んでもらうのが好きなんです。

定本さん
定本さん

部活動が盛んで、なかでも体育館が大きくてエアコンまであることが嬉しいです。

横江さん
横江さん

購買のワイショップでおやつを食べるのが幸せです。おすすめしたいです!

野崎くん
野崎くん

NHK杯全国高校放送コンテストで全国11位になった先輩がいる放送部で活動していることが自慢です。

エデュ:中学受験のために勉強をしていた頃のことを教えてください。

定本さん
定本さん

昭和学院中高のバドミントン部に入りたい一心で、入試間近の時期ではあったのですが、マイペースに勉強し始めました。

野崎くん
野崎くん

幼稚園のころから6年間、英会話を習っていたので、勉強を続けた経験が入試でも活かせたかもしれないですね。

エデュ:3年生のお二人から、受験を頑張る皆さんへのメッセージをお願いします。

竹石くん
竹石くん

自分の居場所が見つかる学校です! いろんなタイプの人たちが集まってお互いを尊重しているんですよ。

横江さん
横江さん

すぐに友だちが見つかると思います。みんなが楽しく過ごせるから安心してください!

生徒の成長を温かく見守る育て方とは

広報部長の園家誠二先生から、昭和学院中高らしさを感じられる学習体験の在り方について、お話をうががいました。

ビブリオバトルのようす

園家先生:本校では、今後の時代や社会を想像して、生徒のどんな力を育てていくのかを考えています。常に時代を読み、求められる教育・学校のかたちを知ることも教師に必須の教育活動です。そのうえで、細かく見ながら手は出さず、生徒たちがいろいろな経験をしていくのを温かく見守ることが、今の教育に必要であると考えています。学校という社会を通して、さまざまな「世界」を見て、引き出しを増やすことが本校における学習体験の目標です。
例えば、以前から続けている朝読書では、生徒が想像のフィールドを広げる学びにつながっています。さらに、本の魅力を話し合う「ビブリオバトル」で各自の“気づき”を共有しています。

今後はSG(Showa Gakuin)アカデミー構想をスタートし、「未来講座」で幅広い分野の方たちの講演を月に1回行います。さまざまな職業観や体験談、失敗談などたくさんの人生経験を生徒に聞かせることで、思考力や想像力に刺激が与えられたらと考えています。これからも昭和学院中高での学びにご期待ください!

編集者から見たポイント

生徒と先生がともに学び合うこと。これは、大井校長ご自身が若手の学級担任だったころの実体験に基づいた教訓だそうです。昭和学院中高らしさを感じさせる教育理念を下地として、生徒がさまざまな経験を通して成長できる大変革の一部をご紹介しました。わずか2年間で明らかに上向いた実績の数々を出し、今後も更なる進化を見せる昭和学院中高の教育に注目しましょう。

中学校説明会・オープンスクール日程

内容 日程
第1回オープンスクール 7月21日(土) 10:00~12:00
第2回オープンスクール 7月29日(日) 10:00~12:00
ナイト見学会 8月1日(水) 19:00~20:30
第3回オープンスクール 8月26日(日) 10:00~12:00

企画・編集:インターエデュ・ドットコム
提供・取材協力:昭和学院中学校・高等学校