淑徳巣鴨の6年で大人の想像を超える成長を

淑徳巣鴨の6年で大人の想像を超える成長を

inter-edu’s eye

生徒自らの「気づき」を大切に、6年間の丁寧な教育を行っている淑徳巣鴨中学高等学校(以下、淑徳巣鴨)。一昨年から未来力入試も導入し、大学入試改革に向けてさまざまな取り組みを行っています。淑徳巣鴨で過ごす6年間で、生徒たちはどのような力を身につけられるのか、石原先生と岩上先生にうかがいしました。

個性を認めて自ら提案できる力を

インターエデュ(以下、エデュ):第1回でうかがったように「気づきの教育」をテーマにしているようですが、具体的にはどのような取り組みで生徒たちを育んでいこうとしているのでしょうか。

岩上先生
お話をうかがった岩上先生

岩上先生:2019年に創立100周年を迎えるにあたり、次なる100年の取り組みとして今年から生徒が主体的に学んで伸びていけるプログラムを増やしています。例えば、中1の「自分史ワーク」、中2の「ムービーワーク」です。まずは自分の過去を見つめ直すことで自分が「何を持っているのか」に気づき、自分らしく表現することを学びます。そして中3の「卒業論文」、高校での「課題研究」「探求型研究セミナー」へとつなげていきます。中学校で基礎を身につけ、高校でさらなる力をつける連続したプログラムで、6年間でゆっくり掘り下げて学ぶことができるようになっています。

中1「自分史ワーク」
中1「自分史ワーク」のようす

石原先生:この一連のプログラムでは、最後に必ず文章化して発表・プレゼンテーションをします。強制されるのではなく自ら率先して課題に取り組み、最終的に人に伝える形に落とし込む。気づいて学び、伝えるためのプレゼンテーション力・表現力も身につけられる仕組みです。これこそが、これから社会に出る生徒たちに求められる力です。

エデュ:生徒が主体的に取り組めるように、どのような指導を心がけていますか。

岩上先生:まずは生徒が自分の個性に気づくことが大切です。本校では「ベスト・スチューデント」や「スターオブシュクス」など学期ごとに生徒の光る部分に注目する制度があります。先生や仲間に認められることで生まれる自己肯定感によって積極的な主体性が引き出されます。
また、中学校はアメリカ、高校ではイギリスへの修学旅行があります。そのほかにも、中2のイングリッシュキャンプや希望制で参加できるオレゴンサマーキャンプなど豊富なプログラムがあり、異文化の中で生徒たちに主導権を与えて自ら提案・工夫する機会を設けています。すると大人の予想を超える、素晴らしい発表やアイデアが出くるんです。このように生徒が主体的に取り組んだ一つひとつの成功体験が、変わる大学入試にもつながっていくと考えています。

修学旅行のようす
修学旅行のようす

表現力、プレゼンテーション力をベースに挑む大学入試に自信

エデュ:中学校がスーパー選抜コースと特進コースの2コース制になって2年目ですが、一貫校としてどのような6年を目指しているのでしょうか。

石原先生
お話をうかがった石原先生

石原先生:目標とする大学で2コースに分けられていますが、1年ごとに成績と本人の希望に応じてコース変更が可能です。6年後の大学入試となると「まだ先」という意識になりがちですが、1年ずつ目標を持つことで中だるみも回避し、着実に力をつけていくことを目的としています。
習熟度別ではありますが、進度やレベル差ではなく「学びの深さ」の違いです。特進コースではより基礎力を固め、高校の高度な勉強についていけるように。スーパー選抜コースでは備わった基礎力を武器に、思考力・表現力・論述力を身につけ、高校でも主体的に学習に取り組めるようにしています。スーパー選抜コースは6年間で、高校のアルティメットコースと同等の力をつけ、大学入試へ望めるよう構成されています。

エデュ:昨年度は私大の定員厳格化などで厳しい受験でしたが、淑徳巣鴨の大学合格実績が好調な理由は何でしょうか。

2018年4年制大学合格実績(2018年3月31日時点)
2018年4年制大学合格実績(2018年3月31日時点)

岩上先生:6年間を通して毎日行う「朝テスト」、そして試験2週間前から土日に学校を開放し難関大合格の卒業生をアシスタント・ティーチャーに迎えての「自学自習教室」といったコツコツと地道な努力が実を結んでいると思います。

石原先生:大学受験に必要な力も「知識の詰め込み」から、「主体的に取り組んで表現する力」に今後シフトしていくでしょう。本校が身につけさせている思考力・表現力・プレゼンテーション力は、論述や文章構成においても重要。自ら気づいて主体的に取り組むという積極的な姿勢や、6年間で培った自分に対する自信が結果につながっていると思いますね。

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新しい入試から淑徳巣鴨で花ひらく

エデュ:新しい取り組みとして「未来力入試」も実施されましたね。

岩上先生:知識に偏らない総合力をはかりたいという思いから、一昨年から未来力入試を導入しました。試験は公立中高一貫校を意識した、適性検査のような内容です。知識がないと解けない問題ではなく、問題文から答えを導き出す、視野の広さ・理解力が必要となる試験です。このような力のある子は淑徳巣鴨できっと華ひらきます。

石原先生:もともと部活も勉強も手を抜かない文武両道の学校ですので、勉強以外にも一生懸命に主体的に取り組み、その頑張りを表現できる生徒たちにとって大学入試改革は追い風です。学力だけでなく、そういった力のある子にはぜひ受けていただきたい入試です。

水泳部の池江璃花子さんをはじめ、全国制覇を成し遂げた剣道部やバドミントン部、ギター部など学業と共に部活動が盛んに行われている
水泳部の池江璃花子さんをはじめ、全国制覇を成し遂げた剣道部やバドミントン部、ギター部など学業と共に部活動が盛んに行われている

未来力入試とは?≫

楽しく学び続け 想像を超える成長を

岩上先生:楽しく学び、楽しく部活や行事に取り組んで、楽しい学校生活を送り、望む大学へ進む生徒ばかりです。決して「楽な学び」ではなく、「楽しく学ぶ」ことが大切です。淑徳巣鴨で6年間楽しく学んで夢を叶えましょう。

石原先生:やりたいこと・興味のあること・得意なこと。何か1つでもあれば、淑徳巣鴨での学びをきっかけに無限の可能性がひらきます。子どもたちは主体的に自分の可能性を伸ばし、保護者や教師の想像を超えた驚くような結果をもたらしてくれます。生徒が主体的に取り組めるような環境と仕掛けを整えて待っています!

編集者から見たポイント

「生徒自らが気づき、主体的に学ぶ」、そんな理想的な淑徳巣鴨の学校生活は、先生方による仕掛けや先輩方のサポート、そして生徒自身が「楽しむこと」からも生まれているようです。子どもの「総合力」をはかる未来力入試も、我が子の未開の可能性をひらく1つのチャンスになりそうです。

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これからのイベント(中学校)

開催イベント 開催日時 予約
第2回学校説明会 9月7日(金)
19:00~20:30
必要
淑鴨祭(文化祭) 9月22日(土)・23日(日)
9:00~15:00
入試個別相談コーナーは10:00~15:00
不要
公開授業 + 第3回学校説明会 10月13日(土)
10:30~12:30
必要
第4回学校説明会 11月4日(日)
10:00~11:30
必要
入試体験 + 第5回学校説明会 11月23日(金・祝)
9:00~11:30
必要

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