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やりたいことを見つける 自分の思いを伝える 跡見学園の生徒たち やりたいことを見つける 自分の思いを伝える 跡見学園の生徒たち

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文京区の中高一貫校、跡見学園中学校高等学校(以下、跡見学園)には、アドミッションポリシーのひとつに「自律し、自立することを目指す人」があります。では、跡見学園で生徒はどのように成長しているのでしょうか。中高の在校生に聞きました。

中2Kさん

中2 Kさん

所属クラブ:剣道部
趣味・特技:小1から習っている硬筆
憧れの職業:SDGsの達成に向けて環境に携わる仕事
入学のきっかけ:「伝統校だったからです。また、学校行事が多く、楽しそうだったことも理由の一つです」

中2Hさん

中2 Hさん

所属クラブ:バスケットボール部
趣味・特技:5歳から習っているバレエ
憧れの職業:映画に携わる仕事
入学のきっかけ:「学校見学をしたとき、専門教室がたくさんあって施設が充実しているところがいいなと思いました」

高1Tさん

高1 Tさん

所属クラブ:繊維工芸部
趣味・特技:洋書を読むこと
憧れの職業:英語を使って世界の人と触れ合う仕事
入学のきっかけ:「日本人として伝統文化に触れたいと思っており、繊維工芸部がある跡見学園を志望しました」

高1Yさん

高1 Yさん

所属クラブ:音楽同好会
趣味・特技:読書、ドラマ鑑賞
憧れの職業:人を助けられる仕事
入学のきっかけ:「校舎やグラウンドが広かったからです。伝統校であることにも惹かれました」

手帳で見つけた!コツコツ頑張れる自分

まずは中2生のHさんとKさんにインタビュー。彼女たちは中学1年次から、自己管理のツールとして手帳を使っているといいます。手帳を活用する日々から見えてきた入学後の成長とは。

HさんとKさん

手帳はいつ、どんなことを書いて利用していますか。

Kさん

朝のホームルームで、全員が手帳を出して前日の振り返りをして、当日の計画を書き込みます。

Hさん

忘れ物をしないように、明日の持ち物や、授業中に先生がさらっと言うテストの日付を書き込んだりもします。

手帳の中身

自分なりの使い方はありますか。

Kさん

毎日復習する時間を作ろうと決めているので、手帳にはその開始時間にマーカーを引きます。そして、ちゃんと復習ができたらマークを付けています。

Hさん

放課後のエリアは2列に分けています。左側は朝計画した予定で、右側には予定通り実行できたものを青で、できなかったことをオレンジでと色を変えて書き、どのくらい計画的に動けたかひと目で分かるようにしています。

手帳の中身

手帳を使うようになって、生活に変化はありましたか。

Kさん

復習できたとき手帳にチェックを付けることで達成感を得られるので、意欲的に復習に取り組めるようになり、その結果テストの点数が上がりました。また、書き留めることで1日1日何の勉強をしたかが分かるので、バランスよく復習できるようになりました。

Hさん

手帳を見返すことで、自分が何時頃だと集中して勉強できるのか気づくことができ、その時間帯に勉強する習慣がつきました。また、特にやることもなく過ごした時間があると「このときに勉強すれば良かった」と毎日の振り返りで気づき、時間を有効に使おうと意識するようになりました。

自己管理ができるようになって、自由時間に取り組んでいることはありますか。

Kさん

お菓子作りが大好きで、最近はマカロンを作りました。料理をする時間を作るためにも、計画的に勉強するようにしています。

Kさん

Hさん

ハリーポッターの本を読むことにはまっています。1冊1冊ボリュームがあるので、読む時間を作りたくて自由時間を確保できるよう頑張っています。そして、バスケの大会が近いので、休日は自主練習にも取り組んでいます。また、バレエをずっと習っていて、毎日ストレッチをしないと体が硬くなってしまうので、そのストレッチも自由時間にやることの一つです。

Hさん

手帳の利用を通して感じたご自身の成長や気づきを教えてください。

Kさん

数学の計算テストの結果が悪かったとき、手帳の1週間の目標を書く欄に、しばらく「毎日計算問題を5問解く」と掲げました。そして1か月くらい毎日実行できたとき、「自分はコツコツ頑張ることができるんだな」と気づきました。

Hさん

朝が苦手で、7時に起きるはずが11時まで寝ている日があったりしました。手帳で振り返りをして予定が大きく崩れたことに気づいてから、「自分が書いたことは実行しよう」と強く思うようになりました。

これからの活用法を教えてください。

Kさん

1週間分の予定を書く見開きのページに前週の振り返りを書く欄があって、良かったことばかり書いていたことに気づきました。これからは自分に対して厳しく、達成できなかったことにも触れていき、改善できるようにしていきたいです。また、一週間の目標を書く欄には、ざっくりした内容を書いていましたが、明確な目標を書くべきだと思っています。これにより1日1日何をすべきかが見えてくるし、前日できなかったことがあれば、翌日それを一番最初にやれば1週間で達成できると思うからです。

Hさん

放課後の行動が計画通りにいかなくても、これまでは「できなかったな」で済ませていました。これからは「どうして実行できなかったのか」を分析して、もっと時間を有効に使い、計画通りに実行できるようにしたいと思います。

三者面談がプレゼンのステージに

続いて高1生のTさんとYさんにインタビュー。彼女たちの学年では、中学3年次の夏の三者面談で保護者と先生に向けて自分についてプレゼンをしたそうです。生徒はMetaMoJi、Keynoteを活用して資料を作成。TさんとYさんは資料作成やプレゼンを通して何に気づいたのでしょう。

生徒たちが作成したプレゼン資料

プレゼンの内容

学習や部活動、友達関係などについて、入学後から今までの振り返り

今一番頑張っていることや、大切にしていること

自分の長所や足りないところ。自身の課題を分析し、到達したい目標を意識する

残りの中学校生活をどのように過ごしたいか。高校へと続く残りの半年間をどう過ごすか

三者面談では、どのようなことを伝えましたか。

Tさん

私のテーマはこれまでの学習です。今までの考査の結果をグラフにし、結果を分析して苦手分野を割り出しました。そのうえで、現段階でやっていることと、今後どうすればより改善できるかを伝えました。さらに、自分で把握している長所と短所を書いて、長所を活かしてできることを盛り込みました。

Tさん

Yさん

私は幼稚園のときから続けているバイオリンをテーマにしました。バイオリンや勉強など、これまで自分が頑張ってきたことを挙げたうえで、今後一番力を入れたいことはバイオリンだとまとめました。そして、もっと難しい曲を弾けるようになりたいという目標や、練習する時間を確保するにはどうしたらいいかを提示したほか、自分にまだ足りないものも伝えました。

Yさん

どんなことを意識してプレゼンをしましたか。

Tさん

資料には自分の思いを素直に載せて、プレゼンでは相手に伝わるように意識して語りかけました。

Yさん

資料は文章を少なく、文字を大きくして、イラストも多めに使って見やすいようにしました。その分、補足や細かいところは言葉で伝えています。

プレゼンの様子

保護者の方の反応はいかがでしたか。

Tさん

三者面談には父が参加しました。最初は「三者面談でプレゼンをするの?」と驚いていましたが、プレゼンを聞いた後は「資料を上手にまとめられていたね」「苦手な分野や、それについてどう克服していくべきか自分自身で認識できているんだから、このまま頑張って」と言われました。

Yさん

母が参加しました。母からは「イラストがあることで内容が分かりやすかったよ。頑張りたいことが理解できた」という感想をもらいました。

自分のプレゼンを振り返ってどんなことを感じますか。

Tさん

今、自分はどういう立場にいるのか、どういう状況なのかを立ち止まって考えて理解するきっかけになりました。そして、こうして自分の意見を発表する場があることをありがたいなとしみじみ感じました。

Yさん

自分について考える機会はなかなかないので、資料を作るために、自分の状況を客観的に見ることができました。今は習い事とクラブでバイオリンを弾ける環境があり、音楽同好会ではこれまでとは全然違うタイプの曲を弾く楽しさを知りました。文化祭のステージでは、ほかの楽器を担当する部員と一緒に演奏します。そのステージの演奏も成功させられるように頑張ります。

先生はどう感じていた? 学年後担当・鈴木真人先生

このプレゼン三者面談は、高校でのキャリア探究学習へとつながる活動として2022年度より導入しました。これまでを振り返り、自己理解を深め、今後の進むべき道を考えるきっかけになりました。また、この面談を通して、保護者の方に生徒の考えていることを理解し、本人のやりたいことを応援していただけるようになったことも大きな収穫です。

受験生へのメッセージ

受験生に向けて、代表してTさんに跡見学園の良いところを語っていただきました。

Tさん

礼儀を学び、落ち着いた学校生活が送れるところが跡見学園の好きなところです。 宿泊行事は、私たちの代から修学旅行がSDGs探究旅行になり、行先を3つの中から選べるようになりました。生徒が自分たちの興味のあるコースを選んで学べるところもいい点だと思います。

編集後記

中学生のお二人の手帳は文字でびっしり埋まり、勉強のことだけでなく、趣味などやりたいこともたくさん書き込まれていて、充実した日々を送っていることがうかがえました。高校生のお二人は、プレゼンでの資料作成を通して今後やるべきことが明確になり、その活動に邁進していることが分かります。「自律し、自立することを目指す人」へ、生徒が着実に歩みを進めている姿を見たインタビューとなりました。

イベント情報

第5回学校説明会/第2回入試説明会
2024年1月13日(土)

企画・編集:インターエデュ・ドットコム
提供・取材協力:跡見学園中学校高等学校