inter-edu’s eye
男子特有の成長曲線に考慮したカリキュラムとグローバル教育を139年間にわたって実践している伝統校の獨協中学校・獨協高等学校(以下、獨協)。「獨協生全員を社会の優等生に育てる人間教育」を旗印に続々と優秀な人材を輩出する進学校として知られています。今回は、3代にわたって獨協に通われる親子を取材。同校の魅力についてうかがいました。

1984年に獨協に入学。お父さま(正朝くんのお祖父さま)も獨協生。お好きだった科目は数学。獨協卒業後は獨協医科大学に進学。現在はお父さまが開業された小児科クリニックの2代目院長を勤められている

現在中3生。お父さまのすすめもあり2020年に獨協に入学。好きな科目はお父さまと同じく数学とのこと
まずは、お二人に獨協に入学した理由や受験期の様子をうかがいました。


入学を決めた理由を教えてください。

僕が獨協を選んだのは、父のすすめです。受験を意識しはじめた頃に良いところだと教えてくれました。場所も良いし、面白い友達がたくさんできると話してくれたことを覚えています。

父や叔父が獨協出身ですすめられたからです。父がはじめた小児科のクリニックを見て育ったので、自分もいずれ小児科医になるのだろうと思っていました。伝統的にも医学部や歯学部に進学する生徒が多く、医師を目指すには良い環境だと父に教えられました。

父は強くすすめるというよりか、「選択肢の一つに入れてほしい」と言っていました。

本人の意思を尊重することが大切ですから強制はしませんでした。ただ、自分が同じ目標を持つ仲間たちと切磋琢磨する獨協に育てられ、良さを実感していたので、雰囲気を知ってほしくて一緒に文化祭を見学しましたね。

はつらつとした先輩方の姿を見て、父の言っていることが分かりましたね。でも、僕以上に父のほうが文化祭を楽しんでいたような気がします(笑)。

懐かしかったからね。校舎は変わっていましたが、駅からの坂や公園、通学路が変わっておらず、当時の記憶が蘇ってきました。一方で、伝統や形式にとらわれず、生徒が自由にのびのびと過ごしているところは私が通っていた当時と変わらないと感じました。



受験期はどのように過ごされていましたか?

1月からのラストスパートは、とにかく勉強時間を増やして自分でも頑張ったと思います。1か月で偏差値が10以上アップしたのは本当にうれしかったです。結果、獨協に入学することができました。

私の受験期を振り返ってみると、当時は中学受験をする小学生が非常に少なく、学年で1人いるかいないかでした。今は塾もたくさんありますし、多くの受験仲間がいるので驚きました。息子の塾の送り迎えは私がしていたので、たまに息子と2人で塾の帰りに外食したり、キャッチボールをしたりと、息抜きの時間を意識的につくっていましたね。

入学して感じたことを教えてください。

父の言っていたとおり、多趣味で面白い人が多いことを実感しています。獨協は互いに個性を尊重する風土があるので、どんな人でも居場所があって好きなことをしている。そこが素晴らしいところだと思います。獨協をすすめてくれた父に感謝しています。

それはすすめて良かった。通っている当時は分かりませんでしたが、後々、ほかの学校出身の人たちと出会って話を聞くと、かなり自由にさせてもらっていたことを知りました。進学校ですが、「勉強だけをしなさい」という雰囲気は全くなかった。息子が言うように、好きなことを自由にさせてもらえたと今振り返って感じますね。
続いて、獨協での学校生活の様子をうかがいました。
獨協ならではだと思うことを教えてください。

テストの点数を隠さないのは獨協ならではかもしれません。テスト期間中は、友達同士で「今回はちょっと良くなかった」「全体的に点数が上がった」など、普段の会話と同じく気軽に話します。「次のテストは頑張ろう」と、友達からやる気をもらうことも多々あります。

学生の頃は意識していませんでしたが、社会に出てから獨協生に出会うとホッとするようになりました。学年も違うし入学時期も全然違うのですが、獨協生同士だとすぐ分かり合えることが多い気がしますね。

獨協で良かったと思う点を教えてください。

人の目を気にせずのびのびと過ごせるところです。6月に行われた中学校の体育祭では、友達は女装したり、僕は応援団として中1、2の後輩と一緒にダンスを踊ったり、自分をさらけ出せて本当に楽しかったですね。僕の所属する青団が優勝して、とてもうれしかったです!

息子と同じような意見になるのですが、中高生のときって、やはり同性の方が仲良くなりやすいですよね。共学校に通うより単純計算で友達が2倍になることは魅力です。

確かに友達は増えました。


それと異性を気にしないで済む選択肢があるということですね。気にするのは別に悪いことではないし、そうして大人になっていく部分もあると思います。ただ、気にしなくても良いのは楽でしたね。
私は学生時代プロレスをしていたんですよ。みんなで盛り上がって「文化祭でプロレス大会をやろうよ」と、ノリではじめました。そんなことができたのも、のびのび過ごせる環境があったからですね。
学校生活で今一番楽しいことを教えてください。

休み時間に友達と話したり、野球やサッカーをしたりすることが楽しいですね。
小学生のときにしていたことと何も変わってないですけど、結局そういうことが楽しいなと思います。

思うがまま、学校生活を満喫していて良いですね。家で息子から学校の話を聞くと、できれば1日代わってまた獨協に通ってみたいと思いますよ。
獨協の先輩としてのお父さまについて感じたことを教えてください。

今、話を聞いていてすごいなと感じたのは、医師になろうと思って入学して本当に医師になったところですね。僕自身はまだ将来について漠然としか考えていないのですが……。

願わくば3代目として医師を目指してほしいですけどね。私自身、息子と同じで中学生の頃は漠然とした夢でした。まだ中3なので、これから将来を見据えて頑張ってくれたらと思います。
最後に、獨協の魅力をお二人にうかがいました。

友達がたくさんできることはもちろん、先生方が親身に寄り添ってくださる学校です。父が言うように、獨協は自由度が高いので、「これをしなさい」と言われるわけではありませんが、質問をしたら分かるまで時間をかけて丁寧に教えてくださる先生ばかりです。一人ひとりを見守ってくださる先生方のおかげで、勉強も学校生活も充実しています。

獨協は生徒たちの個性を非常に尊重してくれる学校だと思います。完全中高一貫校だから好きなことに使える時間と自由がある。ただ、自由だからこそ、自制心や責任感が必要になります。そうした自分を律する心も6年間をかけて養われる素晴らしい環境です。
学校説明会
夜の説明会
2022年9月14日(水) 19:00~20:20
第2回
2022年10月1日(土) 10:00~12:00
第3回
2022年11月6日(日) 13:30~15:30
第4回
2022年12月18日(日) 10:00~11:30
入試問題説明会
2022年12月18日(日) 10:00~ オンデマンド配信
文化祭(獨協祭)
2022年9月24日(土)・25日(日) 10:00~15:00
全て事前に予約が必要です。
詳しくは入試情報ページをご覧ください。